外壁塗装の助成金・補助金の最新情報【2025年版】
INDEX目次
住宅リフォームライター
大西
住宅リフォームライターとして、助成金・補助金・制度に関する記事を専門に執筆しています。複雑な内容をわかりやすく整理し、読者にとって役立つ情報をお届けすることを心掛けています。
01 外壁塗装の助成金とは
助成金とは、政府や地方自治体が特定の目的に沿った事業や活動を支援するために、個人や企業に対して支給する金銭的な援助のことを指します。
返済を行う必要がなく、受給者(援助を受ける人・団体)の負担を軽減するために提供されるものです。
その中で外壁塗装の助成金とは、地方自治体が住宅の外壁塗装に関する費用をお金や商品券といった方法で支給されるものになります。
この外壁塗装の助成金の目的は、住宅の耐久性や劣化防止、外観の美化、省エネルギー性能の向上などを促進し、住民の住環境の向上や地域の活性化に貢献することです。
助成金を活用できるケースとしては、詳細は各自治体によって異なりますが、以下のようなものがあげられます。
- 省エネルギー対策としての断熱塗料や遮熱塗料の使用
- 耐震性能向上のためのリフォーム
- 空き家対策や中古住宅のリフォーム
- 地域の景観保護や美化を目的とした塗装
02 外壁塗装の助成金で支給される金額
地方自治体によって支給条件や金額は様々なのですが、2024年度の外壁塗装助成金の平均支給額は、10〜20万円程度です。
日本全国全ての自治体に助成金制度があるわけではなく、地域によっては20万円以上支給する自治体もあります。
各地方自治体の年度予算内での支給となるため、申請件数が多ければ抽選、予算に達すれば当該年度の助成金は終了となります。
お住いの地域の自治体に助成金制度があるからといっても、必ず受給できることではないのでその点は特に注意が必要です。
03 助成金制度の調べ方・探し方
外壁塗装の助成金について詳しく調べるには主に以下4つの方法があります。
- 自治体のホームページを確認する
お住まいの自治体のホームページで「外壁塗装 助成金」「補助金」などのキーワードで検索します。申請期間や必要書類、条件などが記載されています。
- 住宅リフォーム支援制度の検索サイトを利用する
全国の地方公共団体が実施している住宅リフォーム支援制度を検索できるサイトを活用します。これにより、地域ごとの助成金情報を簡単に確認できます。(検索サイト上で外壁塗装関連のキーワード「省エネルギー化」などを選択すると、助成金制度が表示されます。)
※最新情報が掲載されていないこともあるので、募集状況は都度市区町村の窓口へお問い合わせください。
参考:地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト - 役所や窓口に直接問い合わせをする。
お住まいの自治体の役所や窓口に直接問い合わせることで、詳細な情報や最新の助成金制度について確認できます。
- 外壁塗装業者に相談する
外壁塗装をお願いしようと考えている施工業者がある場合は、その業者に相談して各地域の助成金事情を教えてもらうことも一つの方法です。
施工業者によっては、助成金制度を詳しく把握しており、申請手続きのサポートまで行ってくれます。
また自治体によっては、施工事業者が市内の事業者に限定しているケースも見られますが、気になる業者があれば一度相談してみるとよいでしょう。初めての利用検討でも安心!わかりやすく説明いたします。
外壁塗装における助成金や補助金に関するご相談はこちら
04 助成金制度がある地域
日本全国47都道府県に助成金制度はありますが、当サイトで概要をご確認いただける地域は以下になります。
*リンクがない地域は現在準備中です。
05 助成金を受け取るための条件・申請に関する注意点
助成金を受けるための条件は自治体によって異なりますが、一般的には以下のような条件があります。
- 工事着工前の申請
工事が始まる前に申請を行う必要があります。工事が始まってしまうと条件外になってしまうので注意が必要です。
- 利用可能な施工業者
申請する自治体内の施工業者に依頼することが条件となる場合があります。また、自治体が指定する業者と契約する場合もあります。もちろん、そうした制限を特に定めていない自治体もありますが、助成金が減額されるケースもあります。
- 申請者の条件
外壁塗装を行う住居・リフォーム予定住居の所有者または同居親族であること。
- 税金の滞納がないこと
申請者が税金を滞納していないこと。助成金は自治体の予算(税金)で賄われるため、未納している場合は対象外です。
- 申請回数
自治体が定める助成または補助を受ける回数の制限内であること(例:1申請者あたり1回まで、過去に助成を受けた住宅は不可など)
また自治体に助成金申請をするにあたっての主な注意点は以下が挙げられます。
- 申請書類の準備
必要な書類を事前に確認し、漏れなく準備することが重要です。一般的には申請書、見積書、工事内容の詳細、写真(施工前・施工後)などが必要です。
- 申請期間の確認
申請期間が限られているため、早めに情報収集を行い、期限内に申請を完了させることが重要です。多くの場合、年度ごとに募集が行われ、先着順で受け付けられます。予算枠に達し次第、締め切られることが一般的です。
- 工事内容の確認
助成金の対象となる工事内容を確認し、条件に合致するように計画を立てることが必要です。外壁塗装単体だけでは申請できない、といったケースもあります。
- 自治体の窓口での確認
不明点があれば、自治体の窓口に問い合わせて確認することが重要です。年度によって条件等が変わることがあるので、必ず最新の情報を収集するようにしましょう。
06 外壁塗装助成金・補助金の受給手続きの流れ
受給の条件や申請書類と同じように、各自治体によって異なるのですが、一般的な手続きの手順はこちらです。
- 自治体の助成金制度を調べる
まず、自分の住んでいる自治体が外壁塗装の助成金を提供しているか確認します。自治体のホームページや窓口で情報を収集しましょう。
*当記事の「助成金制度がある地域」項目にも記載していますので、あわせて参考にされてください。 - 業者を探し、見積もりを依頼する
前項目でも記載していますが、助成金を受け取るためには自治体が指定した塗装業者に依頼しなければならない場合があります。
自治体のホームページもしくは窓口(電話など)で、業者指定の有無やリストを手に入れて、対象業者を確認しましょう。
その後、業者に連絡し、現場調査と見積もりを依頼します。見積もりを依頼する理由は、助成金の申請に必要な書類も含まれることが多いためです。 - 工事前に申請書類を準備し提出する
助成金の申請にあたり書類をいくつか提出する必要があるのですが、これは必ず工事前に提出しなければなりません。
自治体によって必要書類は変わりますが、一例をあげておきます。- 各自治体の窓口やホームページで入手できる申請書(最近ではPDFやエクセルに記入例もまとまっているので有効活用してください)
- 住宅の登記簿謄本、同一自治体に居住していることの証明書
- 外壁塗装工事に関する見積り書
- 外壁塗装工事に関する契約書
- 設計図(平面図や立面図、塗布面積がわかる工事内容など)
- 施工前の外観写真や現場写真
書類は窓口に直接提出するか、オンラインや郵送提出も可能です。 - 工事を行う
助成金の申請が承認されたら、外壁塗装の工事を開始します。工事中に変更があった場合は、自治体に報告する必要があります。
申請書類に不備があったり、記入内容に不十分な箇所があると申請が通らないので、都度自治体の窓口や担当者に確認し、修正を行いましょう。 - 工事完了後、各種報告書を提出する
工事が完了したら、施工前後の写真を添えた工事完了報告書を提出します。これにより、助成金の支給が確定します。
外壁塗装の施工業者に協力してもらいながら、最後まで手続きを行いましょう。 - 助成金を受け取る
報告書が審査され、問題がなければ助成金が振り込まれます。スムーズにいけば通常、1〜2ヶ月程度かかります。
07 助成金以外で費用を抑える方法
これまでお伝えしてきたように、外壁塗装の助成金は各自治体の予算内で行われるため申し込み多数により予算が埋まってしまった時点で、その年度の助成金制度は終了となってしまいます。
助成金が受け取れなかった場合でも費用を抑える方法はたくさんありますので、いくつかご紹介いたします。
- 地元の塗装業者を選ぶ
大手の業者やハウスメーカーよりも地域密着型の業者の方が費用を抑えられることがあります。
- 外壁塗装と屋根塗装を一緒に行う
一回の費用だけでみると、外壁塗装のみの費用よりは高額になりますが、屋根塗装と一緒に行うことにより足場を一回だけ組めばよいので、その分の費用が安くなります。
例として、外壁塗装のみで80万円、屋根塗装のみで60万円とした場合、それぞれで塗装を行うと140万円かかりますが、まとめて行うことにより、足場代相場の15~20万円分が1回になるため、120万円前後で両方の塗装を行うことができます。 - 塗装範囲を絞る
2項とは逆になりますが、外壁の全てを塗装するのではなく、劣化が気になる部分だけを塗装するということで費用を抑えることが可能です。
ただし、この方法では部分塗装の完了後しばらくして別の箇所の劣化状況により、再度外壁塗装が必要になる可能性があります。
そうすると、足場代もまたかかることになるので、外壁の劣化スピードによってはかえって高額になってしまうかもしれません。
また、色むらがでることも考えられるので外観のバラつきがでてしまう可能性がある、という点でも注意が必要です。 - 塗料のグレードを変える
塗料の性能を低くすることで、費用を抑えることができます。ただし、この場合、外壁の塗替え期間が早くなる可能性があるので、中長期的にみると費用がかかってしまうことがあります。
逆に高性能の塗料を使用した場合、1回の費用は高めになりますが、外壁の劣化スピードを抑えることができるため、トータルで考えたときに合計費用が抑えられることが期待できます。 - 塗替え時期を考える
外壁塗装工事を依頼する時期を、夏(梅雨)や冬にする、という方法もあります。
春や秋といった時期は施工業者も繁忙期であるため、比較的落ち着いている夏・冬に塗り替えを行うことで費用を抑えることができます。
一方で、この時期は雨や気温によって、通常より外壁塗装工事期間が長くなってしまうことがあります。 - 支払い方法を変える
各種ローンを組むことにより、月々の支払い費用を抑えることができます。
現金一括払いの場合は、金利が発生しないため、実質的な費用を削減することができます。 - 火災保険を活用する
経年劣化による損傷は対象外となりますが、風災などによる損傷が原因の場合は火災保険の利用ができることがあります。
火災保険の適用範囲かの条件は保険会社にしっかりと確認しましょう。 - 相見積もりをとる
複数の業者(3社~)から見積もりを取ることで、価格やサービス内容を比較し、最もコストパフォーマンスの良い業者を選ぶことができます。
見積もりを確認することにより、業者ごとの単価の違いや施工範囲の違いがあった場合、それらをもとに価格交渉ができる可能性があります。
08 よくある質問
外壁塗装の助成金に関してよくある質問をまとめました。
(詳細は各自治体にご確認ください。)
また対象となる塗料が決まっていたり、最低工事金額が設定されていることもあります。
外壁塗装の助成金は早いもの順で予算に達すると終了となるので、受給希望の方は、年度初め前後は特に自治体の最新情報のチェックを怠らないようにしましょう。
自治体によっては、二次募集・三次募集を行うことがあるので、制度開始後の段階で間に合わなかったとしてもチャンスはまだありますが、情報収集はこまめに行っておくべきです。
また昨今では、現金ではなく商品券や地域電子マネーなどで交付されることもあります。
ただし、自治体の業務状況によっては数か月かかることもあります。
09 助成金の相談をしてみる
塗装リフォームのみで助成金が利用できる情報がネット上に多々ありますが結論、自治体によって利用できる地域は限られております。
三和ペイントでは、これまで多数の施工実績とお客様サポート経験から助成金・補助金に関する的確なアドバイスをさせていただいております。
全国展開している塗装専門業者だからこそ、各地域の助成金・補助金制度について常に情報収集しているため、スムーズに問題解決が行えます。
また面倒な自治体への問合せや手続きなどもお客様に寄り添って親身にサポートさせていただきますのでお気軽にご相談ください。
- 各自治体の補助制度最新情報調査
- 各自治体へ塗装リフォームに関する助成金、補助金利用不可の確認
- 確定申告で必要な書類の手配と対応
- 助成金、補助金に関する相談アドバイス対応 など