耐用年数で選ぶなら無機塗料!
振ら外壁塗装を長持ちさせたい方におすすめ
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住宅リフォームライター
永沢リョウ
宅地建物取引士
後悔しない外装リフォームの方法を多くの方に知ってもらうため、ライターとして活動中。 外壁塗装や屋根工事を中心に、これまで集めた現場の声や施工主の声をもとに執筆を行う。
外壁塗装をする際は色選びや依頼する業者など、たくさんの場面で選択を強いられます。
その中でも塗料選びには特に頭を抱える方もいらっしゃいます。塗料の種類によって、性能や耐用年数、価格などが異なるからです。
数ある種類の中に、耐用年数20年以上で圧倒的な耐久性を持つ「無機塗料」があります。
他の塗料の耐用年数は約5〜15年程なので、外壁塗装を長持ちさせたい方には断然「無機塗料」がおすすめです。
今回は無機塗料の特徴や注意点などを詳しく紹介しますので、これから外壁塗装をお考えの方は、ぜひ候補に入れてみてはいかがでしょうか。
01 無機塗料とは?
無機塗料とは、炭素を含まない無機物を混合して製造される塗料です。
鉱石・砂・ガラス・陶器などが無機物に該当します。
これらの素材は紫外線による劣化症状がなく、非常に硬くて燃えにくいという性質もあります。紫外線に強いと言うことは、チョーキングや色褪せが起こりにくく、建物を長期間保護することができます。
無機塗料の耐用年数
無機塗料の耐用年数は20〜25年程度とされています。
これは日本で最も普及しているシリコン塗料の7〜13年程度と比べると、耐用年数が非常に長いことが分かります。
有機塗料との違い
一方で一般的な塗料は、炭素を含む有機物を主成分にしていて、そのような塗料を有機塗料といいます。
ウレタン塗料やシリコン塗料が有機塗料に該当します。
どちらもそれぞれの樹脂を主成分としていて、有機樹脂は柔軟性がある一方で紫外線による影響で劣化しやすい傾向があります。
02 無機塗料のメリット
無機塗料には、寿命が長いこと以外にもいくつかメリットがあります。
耐候性が高い
紫外線による劣化が少なく、他の塗料と比べてはるかに耐候性が高いのが、無機塗料の一番のメリットとも言えるでしょう。
塗料メーカーの試験結果でも、塗膜が紫外線に強いと言うことが示されています。
そのため、色あせがしにくく外壁材を丈夫に保護してくれます。
汚れが落ちやすい
無機塗料は、親水性が高く水と馴染みやすい性質があるので、雨で表面についた汚れやホコリなどを浮き上がらせてくれます。更に雨と一緒に流れ落ちてくれるため、塗膜の表面に汚れが残りにくいです。
汚れが目立つ白っぽい色の外壁にも、無機塗料がおすすめです。
カビや苔が発生しにくい
苔は表面だけではなく、根を張って外壁材を傷める原因にもなるので厄介です。
無機塗料は、カビや苔の原因となる有機物が少ないため、カビや苔が発生しにくいのも特徴の1つです。
無機塗料を使用することによって、外観を美しく保つだけではなく、外壁材も保護できます。
03 無機塗料のデメリットや注意点
無機塗料は性能が高い塗料ですが、デメリットや注意点もあります。
価格が高い
無機塗料は高性能な分、他の塗料に比べると価格が高いです。
どれくらい差があるかというと、他の塗料と比べて約1.5倍の金額になります。
しかし、次の塗装までの期間が他の塗料と比べて長いので、決してランニングコストは悪くありません。
塗装できない外壁もある
無機塗料は、塗膜が硬いのが特徴です。
その為表面が傷つきにくく汚れにくいのですが、柔軟性がないため割れやすくなってしまいます。このような特徴から、木部やモルタル外壁への使用は不向きです。
塗料メーカーによっては、柔軟性のある成分を混ぜた弾性のある無機塗料もありますので、ご自宅の外壁にあった製品を選択しましょう。
職人の腕によって仕上がりに差が出る
無機塗料は、一般的な塗料に比べて硬くて伸びにくい性質があるので、扱いが難しいです。
その為、職人の経験や知識によって仕上がりに差が出ます。
性能が十分に発揮されずに、思っていたよりも早く劣化してしまった…なんてことがないように、依頼する業者の施工実績なども確認しておくと安心です。
配合率に要注意
無機塗料だからといって、100%無機物で作られているわけではありません。
有機物を含有することによって、塗料の硬さなどを調整して塗装できる製品を作っています。
メーカーによって無機物と有機物の割合は異なりますので、無機塗料だからと無闇に選択せずに、品質なども合わせて確認することをおすすめします。
日本国内の大手塗料メーカーなら間違いないと思いますが、カタログなどに性能試験などの情報があるとより安心です。
04 まとめ
無機塗料について詳しく紹介しましたが、特に下記のような方にはおすすめです。
- 外壁を長く美しく維持したい
- メンテナンス回数を減らせるなら費用が高くても良い
長期的なコスト効果を重視している方は、ぜひ無機塗料を検討してみてください。
反対に、こまめに外壁の色を変えたい、近々引っ越しの予定がある方にはあまりおすすめできませんので、ご自身にあった塗料の種類を選びましょう。
当社三和ペイントではオリジナル製品の塗料を含めて、お客様の要望に合わせた塗料のご提案をさせていただきます。
「汚れにくい方がいい」「耐久性を重視したいなど」まずはお気軽にご相談ください。