屋根のリフォームとは?
屋根リフォームにかかる費用や工事の種類を解説

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屋根は家の顔とも言われ、しっかりとした屋根があってこそ家全体の品格が保たれるといっても過言ではありません。しかしながら、屋根は外気や雨風に直接晒されているため、他の部分に比べて劣化が早く進みがちです。 

屋根の劣化が進むと雨漏りや断熱性の低下を招き、快適な生活を脅かします。しかも、放置していると構造体へのダメージや大規模な修繕を必要とする事態につながる可能性があります。

では、いったいどのタイミングで屋根のリフォームをすべきなのでしょうか。また、工事の費用はいくらぐらいかかるのでしょうか。本記事では、屋根リフォームの適切なタイミングや工事の種類、費用の目安などを詳しく解説していきます。ぜひ最後までご覧ください。

 

01 屋根リフォームの概要

屋根リフォームとは屋根リフォームとは、住宅の屋根の葺替えや補修を行う工事のことです。屋根は外気に直接さらされるため、20-30年程度で劣化が進みます。雨漏りや瓦の浮き上がりなどの不具合が生じた場合は、早めの対応が必要です。

屋根リフォームには、屋根材の全面交換を行う「葺替え」と、部分的な補修を行う「補修工事」の2つがあります。

葺替えの場合は屋根材や下地材まで入れ替える大掛かりな工事となり、費用もかさみます。一方で補修工事は比較的低コストで対応できます。工事内容や費用は、家の構造や屋根の種類によっても異なります。古い屋根の亀裂を修正する工事担当者

屋根リフォームの必要性

屋根の劣化は目に見えにくいのが難点です。外壁や床下と違い、日常生活の中で屋根をチェックする機会が少ないため、気づかないうちに劣化が進行しているケースが多いのです。例えば、瓦の浮き上がりやひび割れは、雨漏りなど深刻な被害につながる前兆です。早めの対応が大切です。

屋根の寿命を迎えた場合、葺替え以外にも補修という選択肢があります。 早期発見と低コストな補修で、大規模リフォームを避けることができる場合があります。

屋根リフォームの適切なタイミング

屋根の寿命を迎えた時期は、大規模リフォームを避けられるチャンスです。例えば、 早期に屋根の劣化を発見し、部分的な補修を行うことで、全面葺替えを回避できる可能性があります。補修工事は費用も抑えられるため、経済的なメリットが大きいでしょう。ただし、屋根の寿命は個々の住宅状況によって異なります。適切なタイミングを判断するには、定期的な点検が欠かせません。

 

02 屋根リフォームの施工と費用

次に、屋根リフォームの施工と費用を紹介します。

屋根リフォームの工事の種類

屋根リフォームの工事の種類には、大きく分けて「葺替え」と「防水」の2つがあります。

葺替えは屋根材そのものを取り替える工事で、瓦やメタル板、スレート板などから金属板や合板などへの変更が代表的です。防水は既存の屋根材の上から防水シートを設置する工事です。 

防水工事の方が工期や費用を抑えられるメリットがありますが、葺替えの方が長期的に屋根の寿命を伸ばせます。自宅の状況や予算に合わせて選択することが大切です。

各工事の詳細と施工過程

葺替え工事では、既存の屋根材を全て取り外し、新しい屋根材を設置しなおします。 取り外しから始まり、下地処理、防水シートの設置、新しい屋根材の設置と順を追って作業が進みます。 防水工事の場合は、既存の屋根材の上から新しい防水シートを設置するため、工程がシンプルです。

屋根リフォームの費用と相場

屋根リフォームの費用は、葺替えと防水で大きく異なります。葺替えの場合は1坪あたり3~5万円が相場ですが、防水の場合は1坪あたり1~2万円程度で済みます。

ただし防水の寿命は10~15年程度で、葺替えの30~40年に比べて短いです。予算や期待寿命に合わせて選択することが大切です。また助成金を活用することで費用を抑えられる場合もあるので、各自治体の制度を事前に確認することをおすすめします。

屋根リフォームの注意点と対策

屋根リフォームの詐欺対策屋根リフォームを検討している方は、業者選びに注意が必要です。見積もりを複数社から取る、工事内容を確認するなど、十分な確認を行うことが大切です。

例えば、業者が提案した工事内容や使用材料が適切かどうかを、第三者の目でチェックしてもらうことをおすすめします。詐欺的な業者も存在するので、口コミや実績を確認し、不審な点があれば契約を避けるべきでしょう。

瓦からの屋根リフォーム

屋根瓦の撤去工事瓦からの屋根リフォームは、瓦の撤去工事から始まります。屋根の傾斜や構造によって工程は異なりますが、大まかには既存の瓦と下地材の撤去、新しい下地の設置、防水シートの設置、新しい瓦の設置となります。

瓦屋根の場合、カラー瓦への交換も検討できます。費用は材料費と人件費で構成され、ひとり当たり30~50万円程度が相場です。

屋根リフォームとセットで行うべき他のリフォーム

屋根リフォームとセットで行う外壁や雨樋のリフォームは、コストパフォーマンスが高い選択肢です。外壁リフォームを同時に行えば、足場の共用でコストダウンできます。また、雨樋の交換をセットで行うことで、屋根からの雨水の流れをスムーズにして漏水事故を防ぐ効果が期待できます。

外壁塗装や雨樋交換の工事費を上乗せしても、後から個別に行うより割安になるケースが多いでしょう。屋根リフォームの際は、これらの他工事も視野に入れることをおすすめします。

 

03 屋根リフォームに関する補助金と税制優遇

次に、屋根リフォームに関する補助金や税制優遇を紹介します。

屋根リフォームに活用できる補助金・助成金・保険

屋根リフォームには国や地方自治体の補助金を活用できます。

国の住宅エコポイントでは、断熱材の設置や高断熱浴槽の取り付けで最大12万円分のポイントがもらえます。都や市区町村が実施するリフォーム支援制度もあり、東京都では工事費の3分の1を助成しています。

さらに火災保険や損害保険の割引制度を利用できる場合があります。例えば東京海上日動のマイホームサポートでは、耐震・免震改修をした場合、最大30%の割引が適用されます。補助金や割引制度を上手く組み合わせることで、屋根リフォームの負担を大幅に減らすことができます。

リフォームに関する減税制度

屋根リフォームにかかる費用の一部を国や自治体の補助金でまかなえる場合があります。東京都では工事費の3分の1まで補助しているほか、住宅エコポイント制度も利用できます。

さらに火災保険の割引制度もあるので、補助金と組み合わせることで負担を大きく減らせます。税制面でも住宅ローン減税や固定資産税の減額措置を受けられる場合があります。

 

04 まとめ

屋根リフォームには様々な工事の種類があり、用途や材料によって大きく費用が異なります。見積もりを取る際には、実際の現場を確認した上で、必要な工事内容と使用材料を明確にした見積もりを取ることが大切です。また、補助金や減税制度を活用することで、費用を抑えることも可能です。

屋根の寿命を最大限まで延ばすためにも、適切なタイミングでのリフォームが重要です。住宅ローン残高や家計の状況に合わせて、計画的にリフォームを進めることをおすすめします。