フッソ工法
屋根は、365日太陽光や雨風を浴び過酷な状況に晒されています。
近年温暖化の影響もあり夏場は猛烈に暑くなり、また地域によっては酸性雨や積雪の影響も受けやすいです。住まいを長期的に安心に守ってくためにもメンテナンスは欠かせません。
そんな紫外線や雨風からの劣化に強いのが「フッソ系」の塗料です。
そもそも既存のフッソ系の塗料は高い耐久性・耐候性を持っており、紫外線や雨水、酸化や温度変化に強い性質を持っており、長時間の雨風に晒されてもしっかりと建物をまもってくれる特徴があり、耐用年数も非常に長いため、頻繁に塗り替えることが難しい大きなビルや工場、マンション等の大型の建物に使われることも少なくありません。
弊社のフッソ工法では、もともと持ち合わせているフッソの性質に加え、ラジカル制御技術とハイブリッド技術を採用した塗料で、「フッソ工法」はラジカル制御技術とハイブリッド技術を採用した塗料で、従来のフッソ系樹脂塗料に比べ耐久性や性能の面で優れています。
ラジカル制御とは、塗料の成分の1つに酸化チタンという物質があり、これが紫外線と反応した時にラジカルという、塗膜の劣化を促進させる物質が発生します。この発生を抑制する効果があります。
そしてハイブリッド技術とは、無機の「強靭さ」、有機の「加工のしやすさ・柔軟性」を掛け合わせることでより優れた耐候性を創り出します。性能としては、雨水で汚れを洗い流しやすくしてくれる超低汚染性や防藻・防カビがあり、光沢にも優れており塗装してからの艶も長持ちします。
カラーラインナップとしては全13色を揃えており、黒やグレーと落ち着いた色から、オレンジ・イエロー系等の洋風なお住まいにも合う色見もあります。
これから長く住んでく予定の方、雨漏れなどの心配を払拭し安心して住んでいきたい方に選ばれている工法です。
フッソ工法の
塗料ラインナップ
フッソ工法 にて使用している塗料の一覧です。
我々は高品質の塗料を使用し、お客様のお住まいにあった塗装を心掛けております。
-
弱溶剤
グランルーフコートベース
弱溶剤スレート(下塗材)屋根に使う塗料で弱溶剤系の
エポキシ樹脂系下塗材です。
劣化した基材に深く浸透します。 -
弱溶剤
グランルーフコートベース
弱溶剤金属(下塗材)屋根に使う塗料で速乾性に優れ、
上塗り可能時間が早く高い防錆性を
有しています。 -
強溶剤
グランルーフコートベース
強溶剤金属(下塗材)屋根に使う塗料で
亜鉛メッキ面、鉄部、アルミなどの
下塗材として強い付着性があります。 -
弱溶剤
グランルーフコートトップ
フッソ保証年数: 7年屋根に使う塗料で
無機×有機のハイブリッド技術により
高耐候性、超低汚染性などが特徴です。
フッソ工法の
施工事例
三和ペイントにて手がけた フッソ工法 施工の事例です。
お客様一組一組に真摯に向き合い、お住まいをより長く、より美しく維持できるよう丁寧に施工させていただきました。
フッソ工法の
ポイント
-
01塗装を長持ちさせる丁寧な洗浄
洗浄作業は屋根に付いた細かいゴミや埃、コケや藻などを洗い流す工程です。
この洗浄作業を怠ると下塗りをした際に、屋根材と下塗材との付着性が不十分で、数年も経過しないうちに塗膜のめくれや膨れという施工不良につながる可能性があります。屋根塗装の品質を担保するためにも重要な工程の1つになります。日当たりがいい南面は特に、チョーキング(触ると手に粉がつく現象)が起こりやすく、劣化した旧塗膜を綺麗に洗い流す必要があります。反対に北面や、風通しが悪い場所などでは、コケや藻が発生しているためこれらを綺麗に洗い流す事が必要です。
また、屋根の洗浄は、洗浄機の先端と屋根の面を垂直にし一定の圧をかけながら洗浄作業を行うのがポイントです。洗浄は外壁と同様上から下にかけて順番に、綺麗に洗い流していきます。また屋根の先端の部分にはコケや藻が付着している事も多いので注意して洗浄を行います。
そして、モニエル瓦やセメント瓦など特殊な瓦で汚れがひどく付着している場合は、トルネードノズルを使用し洗浄を行います。これは洗浄機の先端が回転するようになっており、一定の水圧が回転しながら発射されるので、落ちにくい頑固な汚れを落とすのに最適な方法です。
-
02小さな傷みもしっかり下地補修
下地補修の作業は、屋根の仕上がりを決めると言って過言ではないくらい重要な工程です。下地補修と一言で言っても建材や傷み具合により様々な補修の方法があります。三和ペイントが手掛けさせていただく施工現場でも多くあるのが亀裂の補修です。
コロニアル(カラーベスト)と呼ばれる瓦は、防水機能が低下すると雨水を吸い、晴れた日に乾いてを繰り返すと瓦自体が脆く脆くなってしまった結果、亀裂が入ってきます。これを放置して下塗作業を行うと、近い将来瓦が一部かけて落ちたりとせっかく塗装を行ったのにまた補修をしなくてはなりません。亀裂の大きさにもよりますが細く小さな亀裂が入っている場合であればコーキングという材料をうち補修を行います。そして、大きな亀裂で範囲も広いようであればその部分は瓦の差し替えを行う形で屋根を保護していきます。
次に、金属屋根の補修についてです。こちらは金属特有のサビが進行し、塗膜がめくれていたり、赤さびが広範囲に出ている場合があります。この状態で下塗を行っても、付着性が担保されず塗膜のめくれの原因に繋がります。この場合は、カップワイヤーホールなどの道具を使用しケレン作業を行い、錆びを取り除いていきます。
そして、変換材を塗布して赤さびから黒錆にして下地補修を行います。建材や、傷みにより補修の方法は様々ありますが、適切な処理をすることで塗装の品質担保・保護を行っています。
-
03お住まいの状態に適した下塗り材の選定
屋根の下塗の工程は、上塗まで終わり仕上がった時の艶や見栄え、建物の美観を左右する大事な工程の1つです。
屋根は建物の中でも一番、紫外線や雨風の影響をうけるため傷みが激しい場所になります。また、建材や方角によって傷み具合に差がでます。傷みが激しいところは、下塗材を塗布した時に建材の吸い込みが激しいため、この吸い込みが収まるまで下塗りを行う必要があります。ここで、吸い込みを止めておかないと、中塗・上塗を行った際にこの工程でも建材が塗料を吸い込み、塗装後の仕上がりがムラっぽくなってしまったり、十分に艶が出なかったりします。また、仕上がりだけでなく数年後に激しい色褪せなど施工不良にも繋がります。
また、三和ペイントの施工で使用している通常の下塗りには「再生強化」という特徴があります。屋根は時間の経過とともに建材が劣化し、表面には目に見えないほどの亀裂が無数に入っています。その細かな亀裂に下塗材が浸透することで、亀裂の隙間をうめ、屋根材の表面をできるだけフラットな状態に再生強化します。
また、遮熱の塗料に関しては、下塗材にも遮熱効果を持たせています。この性能があることで、中・上塗の層で反射しきれなかった赤外線を下塗の層で反射するという、「W遮熱効果」が期待できます。屋根の建材と、お客様のご要望にあった下塗材を使用し施工することで、長期の安心をご提供しています。