水切り
水切りとは家の基礎と呼ばれる部分と外壁との間にある細い板金のことを指します。また、下屋根と呼ばれる部分と外壁との取り合いの所や、窓枠の下と外壁との間などの箇所も水切りといわれる部分になります。
この水切りの役割としては、雨水が建物の中に侵入するのを防ぐ役割があります。仮にこの水切りがないと雨水が直接基礎にあたり、吸収され易くなります。そうなると、基礎に湿気がたまり内部の躯体の劣化に繋がります。家の土台になる部分なので長期的に住まいを長持ちさせ守っていくために水切りは重要な役割です。
また、湿気が溜まるとシロアリが発生する原因にもなります。水切りの材料はもともと工場などで塗装されているものもあるため、年数経過による劣化で色あせ、サビなどの症状が見られたらメンテナンスをする必要があります。また、物があたって変形や破損などがあれ修理する必要があります。
水切りの素材としてアルミニウム、ガルバリウム鋼板、ステンレス、鉄板、銅板などが使用されています。このとき銅板を使用しているものは塗装出来ない為(熱を帯びると収縮し塗膜に亀裂が入る為)注意が必要です。塗装するのは素地を保護するためで防錆性の高い下塗り材または腐食に強い下塗り材を使用するケースが多いです。
水切りの
施工工程
水切り の施工工程をご紹介します。
安全に考慮し、これまで培ったノウハウを元に適切に対応させていただきます。
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01洗浄
塗装工事を行う前の段階で仮説足場や飛散防止シートを家の回りに設置します。また隣家との距離が近い場合は飛散防止のために飛散防止シートの内側にブルーシートをはるケースもあります。そのあと、水切り部分に高圧洗浄をおこないチリや埃などの目に見えない汚れを落としていきます。外壁・屋根の塗装と合わせてお手入れをすつケースが一般的なので、外壁の上から順番に洗浄を行い外壁と合わせて水切りの洗浄を行います。水切りの構造上、斜め上から、または水平に水をあて洗浄を行うことは大丈夫ですが、下から水をあてると内部に洗浄時の水が侵入するため、洗浄時の角度に気を付ける必要があります。施工不良がおきないよう高圧洗浄後は乾燥時間を充分にとり次の工程へと移ります。
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02下地処理
十分に乾燥しているのを確認できれば水切りに色あせ、サビ、変形、破損などがないか目視で確認します。水切りにサビが発生している場合はサンドペーパーを使用しケレンを行います。また、錆の浸食が進んでいる場合はサンダーなどの工具を使用し機械でケレン作業を行います。ケレン作業とは塗装の前処理のことで素地調整を行うことをいいサビなどをしっかりと除去していきます。そのケレン作業が終わり、サビの浸食が酷い場合は、変換材を塗布して、赤サビから黒サビにするという、サビの広がりを押さえるための工程を行います。このひと手間を行う事で、塗装をしてからの錆の再発を食い止める事ができます。
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03下塗り
水きり部分は主に、アルミニウム、ガルバリウム鋼板、ステンレス、鉄板系の素材が使用されているたそれぞれの建材に適した下塗りを選定します。基本的には、ウレタン系の油性塗料が使用されることが多いです。また、防さび効果がある下塗り材を使用するケースが多いです。場所や面積にもきりますが基本的には水切りは刷毛を使用しながら塗り作業を行って行きます。刷毛を使用するので、刷毛ムラが出ないよう注意して施工を行います。この作業を行うことで中塗り・上塗りの塗料がしっかりと水切り部分に密着し耐久性を担保することが出来ます。
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04中塗り・上塗り
中塗り・上塗り作業に使用する塗料に防水性、防カビ性などの効果があります。特にアルミニウム、ガルバリウム鋼板、ステンレス、鉄板系の素材が使用されているため、防サビ性がある上塗り材を使用する事をお勧めしています。建材の状態や旧塗膜の傷み具合によっては、下塗りをせずに上塗り2回で仕上げる場合はもあります。その際の注意点としては、旧塗膜と今回使用する塗料の相性がいいかというところがポイントです。場合によっては、リフティングとよばれる、塗膜が縮む現象が起こる場合もあるた旧塗膜を確認して使用する塗料の選定を行います。
水切りの
施工事例
三和ペイントにて手がけた 水切り 施工の事例です。
お客様一組一組に真摯に向き合い、お住まいをより長く、より美しく維持できるよう丁寧に施工させていただきました。
水切りの
ポイント
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01しっかりとした現状把握
外壁・屋根の塗装工事を行っていく際、同時に付帯物の塗装を行う事も少なくないのですが、一言に付帯物と言っても、施工する箇所によって施工方法や使用する材料は様々ですし、同じ施工個所だとしてもお住まいによって材質や傷みの状況が違ってくるため、各現場で施工方法が大きく変わってきます。
今回外壁塗装工事を行う上で施工が必要な箇所はどこなのか、建材には何が使われているのか、どういった対処が必要でどのような塗料を使用していくべきなのかなど、各現場に合わせて臨機応変に対応していく必要があります。各部位の施工方法を誤ってしまうと塗装工事における防水効果を担保できなかったり、美観にも大きく影響を与えてしまう可能性があるため、付帯物の施工は外壁・屋根のついでに行う工事ではなく、お住まいの一部という事を忘れずひとつひとつ丁寧に仕上げていきます。
また、塗装の仕上がりだけでなく、現場に入った段階で既に問題が発生している付帯物がある場合もあるため(雨樋のつまりやコーキング割れ・ネジが外れてしまっているなど)、お客様とどう対応していくか事前に相談を行い、職人の経験と技術でしっかりと対応させていただきます。
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02高耐久を実現するための下地処理
塗装工事において下地処理は非常に重要な工程になります。どんなに表面にいい塗料を使用しても下地処理の工程を怠った場合、新たな塗膜が数年で剥がれてしまい、施工不良に繋がってしまいます。付帯物も外壁・屋根と同様で、各部位にわけた適切な下地処理を行うことが大切です。
付帯物にも木材やトタン・塩化ビニル製のものなど多種多様な付帯物がある為各部適切な下地処理を行っていく必要があります。そのため付帯物の部位や材質によって下地処理もケースバイケースで対応致します。下地処理をしっかりと行うことで後のプライマーや塗料の密着率が上がり、高耐久を維持することが出来ます。ケレンがけ・皮スキなどを行い、また場所によっては高圧洗浄をしっかりと行うことで、付帯物を塗装していく上でベストな下地を作るよう心がけております。そうすることで付帯物も耐久性、美観などがしっかりと担保され長く安心してお住まいに住んで頂けることに繋がります。
塗った直後はどんな塗料を使用しても仕上がりは綺麗になりますが、数年たった時その差がで始めるものなので、手間や時間がかかるような作業にはなりますが、見えないところまでしっかりとこだわって施工していきます。
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03美観を意識した提案と施工
外壁塗装工事において、外壁・屋根部分だけでなく付帯物をどれだけ綺麗に仕上げているかで塗装全体の仕上がりが大きく変わってきます。業者によっては付帯物を塗装しない業者もあるにはありますが、付帯物の塗装を行うことで耐久力を高めるだけでなく、全体の美観としてもメリハリがつき仕上がりとして非常に見栄えします。
逆に付帯物部分の塗装を怠ってしまった場合は、その部分だけ色あせや汚れがでてしまっているため外壁が綺麗になっても引き締まらない仕上がりになっったり、汚れがある箇所に目が生きやすくなります。事前の打合せの段階でお客様とコミュニケーションをとり、外壁・屋根の配色を決めるタイミングで付帯物の色も相談し、お客様のご要望に近づけていきます。
基本的には原状色(新築時と同色)にされる方がほとんどにはなりますが、中には外壁・屋根に合わせてガラッと全体の配色を帰られる方もおられます。全体の配色バランスに関してはプロの目線も取り入れつつ、アドバイスもさせていただいた上でお客様が納得のいく仕上がりになるよう慎重に配色を決めていきます。
外壁塗装工事は何度もやる様な工事ではない為、この配色決めの時間には色板見本等も用いながら特に時間をかけてご相談させていただきます。