養生
養生作業とは、外壁塗装工事をしていく上で塗装が不必要な部分(窓ガラスや付帯物など)に対してのビニールシートを用いて覆い、養生テープで貼ることで塗料ハネを防ぐ・保護する工程になります。また、塗装部分の境目をしっかりと養生してあげることでしっかりと塗装のライン出し(境目部分をはみ出しなく綺麗に塗装すること)や、外壁色を複数色に分けて塗装する場合も綺麗に色分けすることができ、全体の仕上がりを綺麗に仕上げる役割もあります。
特に窓ガラスなどに塗料がはねてしまうと乾く前の段階でもきれいに除去することができないため、全体や周囲をしっかりと覆い隠すことで事前にトラブルを防止していきます。養生作業はお住まいの塗装しない部分を覆い隠すだけではなく、庭においてあるものや室外機、植木や庭木なども養生作業することで塗料ハネを防ぐ場合もあります、この場合養生方法を工夫しなければ覆った木や花などの植物が枯れてしまう場合もあるため工夫して養生する必要があります。
そのほかにも車両等にも塗料ハネがないように養生するなど、施工する現場に合わせてしっかりと事前の打ち合わせを行い、養生個所を決めていきます。 また、養生作業をおこなった窓は施工期間中は基本的に開閉できなくなってしまうため、そういったお客様のご要望なども考慮しながら、必要があれば養生を外しながら日々の作業を進めていきます。
養生の
施工工程
養生 の施工工程をご紹介します。
安全に考慮し、これまで培ったノウハウを元に適切に対応させていただきます。
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01事前打合せ
養生作業において事前の打ち合わせは非常に重要になってきます。お客様の要望を細かく聞き、お住まいの建物以外の部分の養生個所をしっかりと決めていきます。周囲にある車両や庭においてあるものも可能であれば事前に移動させておきますが、移動できない庭木などはしっかりと養生していきます。特に庭木等は養生の仕方によっては破損させてしまったり、枯らしてしまう可能性もあるため養生方法を工夫しながら丁寧に養生していきます。そのほかにもご近隣様の車両が近くにある場合はご挨拶の段階で養生が必要な旨を伝え、ご迷惑をおかけしないように必要に応じて養生していきます。
また、お客様の生活リズムに合わせて換気などが必要な個所は1日の施工が終了したタイミングで養生を外すことも可能なので、お客様が不快な思いをしないよう事前の打ち合わせを徹底していきます。 -
02ビニール養生
外壁塗装に入っていく前の段階で、専用のビニールシートを用いて窓ガラスや付帯物、室外機などの設備に外壁塗料が飛散してしまう可能性がある部分をしっかりと覆い隠していきます。
マスキングテープや養生テープで固定することで必要に合わせてつけ外しができるようにしておきます。
塗料が窓ガラスや付帯物に飛散してしまうと綺麗に除去することが困難になるため、漏れがないよう細かく丁寧に全体を養生していく必要があります。
窓ガラスや換気口を覆い隠すとき、ビニールシートが緩くなってしまっていたり、テープ部分の固定が中途半端になってしまっていると隙間から風が入った場合にバタバタと騒音がなってしまうこともあるため、シートが張るようにしっかりと固定し、騒音問題を防止していきます。 -
03ライン出し作業
養生作業は外壁塗装工事の仕上がりも左右してきます。塗料の飛散による美観はもちろんですが、塗装をする部分としない部分の際を綺麗に仕上げるライン出しの作業を行う際も養生作業を行います。
色を分ける部分や、付帯物部分の塗装、また、タイル・レンガ等の塗装しない部分を塗装前に綺麗に養生作業することで、色がはみ出してしまったりはねてしまうことを防ぎはっきりとした綺麗な仕上がりにつながってきます。
特に洋風のお住まいなど、こだわったレンガの使い方をしている場合もありますし、付帯物を綺麗に仕上げることで塗装後のお住まいにメリハリができ、引き締まった印象に仕上げることができます。
お住まいに合わせて適宜養生部分を変えていきながら、全体の仕上がりを整えていきます。
養生の
施工事例
三和ペイントにて手がけた 養生 施工の事例です。
お客様一組一組に真摯に向き合い、お住まいをより長く、より美しく維持できるよう丁寧に施工させていただきました。
養生の
ポイント
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01飛散防止のための丁寧な養生作業
外壁塗装工事において養生作業は非常に重要な工程となります。塗装しない部分や色分けしていく必要がある部分に対し、塗料飛散を防止するために養生シート等でしっかりと覆っていく必要があります。塗料が飛散してしまうと簡単に除去することができないため、時間はかかりますが事前にしっかりと養生作業を行っていくことが仕上がりを左右してきます。
養生作業には専用のビニールシートを用いて非塗装部分(窓ガラスや玄関ドアなど)をしっかりと覆い隠していく必要がありますが、施工期間中は基本的に養生部分の窓の開閉ができなくなってしまいます。そのため事前の打ち合わせの段階で換気する部分をヒアリングしておき、何箇所かはその日の施工が終了したタイミングで養生を解いていくようにしております。
また、庭周りの庭木や植木にも塗料飛散の可能性があるため、移動できるものに関しては事前に移動させていただいておりますが、移動できない物・場所に関してはしっかりと養生させていただきます。この時養生方法を間違えてしまう庭木などが枯れてしまう可能性がでてきてしまうため、大切にされているお客様の財産を台無しにしてしまわないよう丁寧に養生作業させていただいております。
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02事前対応時の細やかな気遣い
養生作業を行う際にビニールシートを養生テープでしっかりと固定できていなければ、特に窓部分や換気口の部分から非常に大きな騒音につながってくる場合があります。そのため固定する際はしっかりとシートが張るように丁寧に養生していき、お客様の生活にできる限り影響がないよう心がけていきます。
また、湿気が多い時期や結露が出る時期に養生作業をする際は、専用のテープが剥がれやすいものを使用していることを考慮し(塗装を行う際につけ外しを行う機会が多いため密着率の高いテープを使用している。)、事前に湿気を除去してから養生作業を行うよう工夫させていただいております。雑巾を使用したり、乾燥しているタイミングを見極めたうえで養生作業していくことで途中で剥がれてしまうような問題を防止していきます。
気が付きにくい地味な作業ですし、時間もかかってしまう作業にはなりますが、こういった細かい気遣いが最終的な効率や美観を左右するような作業のため時間をかけて丁寧に作業してまいります。
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03メリハリのある仕上がりになるライン出し
養生作業は外壁塗装全体の美観を決めていく上で非常に重要な作業です、色分けを行う部分にそのまま塗装を行なってしまうとまっすぐ綺麗に塗装できなかったり、意図しない塗料飛散などにもつながってきます。
そのため色分けを行う際はしっかりとつなぎ目の部分で養生し、綺麗に色分けしていきます。また、レンガやタイルをあしらっている建物の場合、外壁面とタイル面が細かく分かれている箇所もあります。そういった部分には細かく丁寧に一か所づつ養生作業をしていき、全体を綺麗に仕上げていきます。
普通に塗装する分には綺麗に塗装する事が難しい箇所でも、養生を行いハケなどを用いて塗装することで見違えるほど綺麗に塗装することが可能です。また、付帯物に関しても基本的に外壁に使用する塗料とは別の物を使用していくため、付帯物全体に養生作業を行っていきます。
付帯物はお住まい全体の仕上がりにメリハリを出すための非常に重要な部分になりますので、各部全体をしっかりと覆っていけるよう気を付けて養生を行っていきます。