シール増打工事
シール材(コーキング材)にも外壁・屋根の塗料と同様さまざまな種類があります。
タイプ別に分けると大きく4つの種類あり、湿気硬化型(空気中の水分と反応し硬化する)、乾燥硬化型(乾燥により硬化する)、非硬化型(表面に酸化被膜を形成し内部は硬化しない)、混合反応硬化型(主剤と硬化剤を混ぜ合わせ化学反応によって硬化する)になります。
三和ペイントは湿気硬化型の材料を使用しています。シール材は窯業系サイディングや窓周りなどに使用されますが、サイディングや住まいも動きが多少なりともあるため、この動きに追従できるかがポイントになります。
つまり、建物の動きに合わせて伸びがいい方が割れをひきおこしにくくなります。また、ブリードといわれる、シール材に使用されている成分の影響で塗料のべたつきを発生させる現象がありますが、ブリードが起こらないノンブリードタイプというのも材料の特徴です。
一般的に工法は打替と増打の2つがあります。窓周りや玄関ドアの廻りなどにもシール材が使用されていますが、これらの箇所に対しては増打の施工を行います。
ただ、住まいの状態や造りによってどちらがいいかは営業担当が実際みて確認し判断をするので一概には言えません。
シール増打工事の
塗料ラインナップ
シール増打工事 にて使用している塗料の一覧です。
我々は高品質の塗料を使用し、お客様のお住まいにあった塗装を心掛けております。
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該当なし
シャーピー
変性シリコーン保証年数: 10年
(※地域や建物の立地により差があります)独自のノンブリード配合により
仕上げ塗材への黒ずみや汚染を抑制。
シール増打工事の
施工事例
三和ペイントにて手がけた シール増打工事 施工の事例です。
お客様一組一組に真摯に向き合い、お住まいをより長く、より美しく維持できるよう丁寧に施工させていただきました。
シール増打工事の
ポイント
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01慎重かつ完璧なシール撤去
シール撤去とは、外壁の間にある既存のシール材を撤去する作業です。業者によっては、撤去せずにその上から新しいシール材を充填する業者もいますが、既存のシールが劣化しているため新しいシールで施工をしても、すぐに亀裂が発生したり、取れてきたりと施工不良を起こす可能性があります。しっかりと古くなったシール材を撤去してから新しいシールで施工をする必要があります。
そして、撤去する際のポイントですが外壁を傷つけずに、えぐらずに撤去するのがポイントです。通常は、外壁とシール材の間にカッターなどを入れて、シール材の撤去を行います。シールが硬化したり、付着力が低下していてすぐに剥がせる場合は問題ないですが、部分的に外壁との密着が強い部分があります。その際力を入れてカッターで撤去を行いますが、力を入れる方向を間違ると外壁を傷つける恐れがあるため慎重に行う必要があります。
また、取りづらくてもできるだけ完全撤去できるよう作業を進めていきます。住まい1件となると数百mとなるシール材ですが、仕上がりと住まいの防水性を甦らせるために大切な工程の1つです。
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02美しさを意識したマスキング作業
マスキング作業とはシールを撤去し、新しいシールを打つ前の準備作業です。新しいシール材を目地に注入する際、目地の枠からはみ出さないようにマスキングテープをはります。このマスキングテープを貼る位置でシールのラインがきまり仕上がりの綺麗さも左右するためとても重要な工程です。
基本的には、目地の淵きわきわにマスキングテープをはっていきます。ただ、建材や住まいの造りにより仕上がりが若干違うため、貼る位置は現場を見て調整していきます。また、窯業系サイディングの種類にもよりますが外壁がツルツルしていてなかなかマスキングテープがくっつかない場合もあります。その場合は付着力の強いテープを用意し施工を行います。また、サイディングの種類によって凹凸が激しい場合はその動きに合わせるようにテープを貼っていきます。少しでも、外壁とテープの間に隙間ができていると、その間にシール材が入ってしまうので、仕上がりの見栄えが悪くなってしまうので細かい作業ですがポイントになります。
そして、シールの増打工事の際もこのマスキング作業を行います。窓回地や、玄関ドア廻りなど、既存のシールが打たれている箇所を確認しながら、既存のシール材よりも外側にマスキングテープの位置が来るように注意しながら作業を進めていく事もポイントの1つとなります。
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03十分な防水機能を発揮するためのシール充填
シール充填作業とは、新しいシール材を目地に入れていく作業です。マスキング作業が終わったら、目地にプライマーと呼ばれる接着剤の役割の材料を塗布していきます。そしていよいよ新しいシール材を充填する作業です。
ここでは、目地の深さや幅に対して充分なシール材を注入していくことが重要になります。ここで、充分な量が注入されていないと、防水機能が担保できず、目地の部分から水を吸ってしまい、せっかく建材の表面を塗装しても防水機能の効果性が低くなってしまいます。また、この注入をするさい目地をシール材の間に空気が入ってしまうと、数年後コーキングがぷくっと膨れてきます。それを防ぐために、注入する際は、コーキングの注入口を細すぎず、太すぎずの面積に調整する必要があります。
また、充填したシール材を専用のヘラを使用し均す作業もシールの仕上がりを決める上で大事な作業になります。シールの表面をフラットにするように余分なシール材を取り除き、綺麗に整えます。この際、柄や模様が入っている凹凸が激しい窯業系サイディングの場合は、目地との間に段差ができるため、できるだけ外壁の動きにあわせて均していき仕上がりに支障が出ないよう注意が必要です。