塗装の用語
塗装に関する専門用語・知識を品質管理面からのワンポイントアドバイス付きでわかりやすく説明します。
塗装の用語
水切り (Drainer)
Drainerミズキリ
水切りの役目
基本的に雨は上から下に振ります。そして屋根や外壁を伝って下に流れていきます。窓枠や張り出した建造物の下部にその雨水が溜まりやすく、その部分から雨水などが侵入します。こうした部分からの侵入を防ぐのが水切りの役目です。また、土台部分では、湿気を好むシロアリの対策にもつながります。
水切りの種類
一般的な水切り溝から鼠の侵入も防げるタイプの防鼠付水切りや壁面から突き出している部分に使用される水切りあごといったものがあります。
屋根で使用される水切りの種類
金属製の水切りには、2枚の屋根面の谷の部分に使用される谷板金、軒先に使用される壁止まり板金、瓦と瓦の間の防水で使用されるケラバ捨て水切り、外壁と屋根の接合部に使用される雨押え水切り板金、雨水を雨樋へ誘導する軒先水切りなどがあります。
品質管理からアドバイス
水切りの材質として、アルミ、ガルバリウム鋼板、銅板、ステンレス、鉄板などが用いられています。現在実績が多い材質は鉄板となり施工する際に錆止めを使用しているか確認しましょう。中には塩ビ鋼板を使用した水切りも存在する為、必ず施工前に建材の確認をしましょう。塩ビ鋼板の場合、鉄板などと同じ塗料を塗布すると、ブリード現象が発生します。