外装リフォームでは空き巣に用心を!
自分でできる・業者に頼む防犯対策とは?

INDEX目次

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住宅リフォームライター

三笠もも

住まいのリフォームを中心に執筆活動を行なうライター。 日々の生活を送る住宅をよりよいものにすることを目標とし、依頼者と現場の意見を基に情報を発信している。

外装リフォーム中は目隠しとなるシートがあることや、人の出入りが増えることで空き巣犯からも狙われやすいという特徴があります。

しかし、そんな被害は対策により防犯できることをご存じですか?

 

今回はそんな外装リフォーム施工中に空き巣が増える原因や防犯対策について解説いたします。

 

 

01 外装リフォーム施工中に空き巣被害が増える3つの原因

外装リフォームを施している際、空き巣被害が増えるのには原因があります。

ここでは、外装リフォーム中に空き巣被害に遭う原因について解説します。

 

原因01:足場が組まれている

 

外装リフォーム中は、ご自宅の外に足場が組まれています。

実はその足場が階段の役割を果たしてしまうことがあるのです。

 

言ってしまうと、2階のベランダにつながる外階段がある状態というとイメージが沸きやすいでしょうか。

そのため、足場が組まれていることも空き巣被害につながる原因のひとつと言えます。

 

原因02:シートによる養生が目隠しになる

 

外装リフォーム施工中は、ペンキの飛び散りなどを防ぐためにご自宅をシートで養生します。

シートがかかった状態の建物は人目に触れにくく、中の様子が見えづらいことから空き巣犯のターゲットになってしまうことがあるのです。

 

原因03:業者を含めた人の出入りが増える

 

リフォーム作業が始まると、業者のスタッフやリフォームに関する人の出入りが増えます。

そのため、業者スタッフに混ざり空き巣犯が訪ねてきた場合にも気が付かないという状態に陥ることがあります。

 

リフォーム業者のスタッフは必ず挨拶をし、他のスタッフ同様に作業を行なうはずです。

そのため少しでも怪しいと感じる人の出入りがあった場合は、現場責任者に確認することをおすすめします。

 

 

02 空き巣が侵入しやすい場所と侵入方法

玄関ドアを開ける侵入者

空き巣は侵入されやすい場所と、侵入方法に特徴があります。

空き巣を企んでいる犯人からすると、入りやすい場所や状況には一定の共通点があるということなのです。

 

そこでここでは、空き巣犯が侵入しやすい場所と侵入方法について警察庁のデータを基に解説します。

 

空き巣が侵入しやすい場所

 

以下は警察庁が発表している空き巣の侵入口に関する令和5年のデータです。

侵入場所 件数(割合)
表出入口 2,728件(20.2%
非常口 7件(0.1%
その他の出入口 1,990件(14.8%)
7,448件(55.2%)
その他 258件(1.9%)
不明 1,058件(7.8%)

 

引用元 警察庁「住まいる防犯110番」

 

最も侵入されやすい場所は「窓」、次いで「表出入口」という結果になっています。

窓が多いのは想像がつきそうなものですが、玄関などの表出入り口から堂々と侵入していることには驚きです。

 

意外にも空き巣犯は人目から隠れてターゲットとなる家に侵入するのではなく、あたかも当たり前のことのように侵入を試みているのかもしれません。

 

空き巣が侵入する方法

 

以下は警察庁が発表している侵入手口に関する令和5年のデータです。

侵入手口 件数(割合)
無締り 6,250件(46.3%)
ガラス破り 4,833件(35.8%)
ドア錠破り 339件(2.5%)
その他の施錠開け 306件(2.3%)
合かぎ 347件(2.6%)
戸外し 82件(0.6%)
その他 463件(3.5%)
不明 870件(6.4%)

 

引用元  警察庁「住まいる防犯110番」

 

侵入手口の中で最多となったのは「無締り」、次に多い手口は「ガラス破り」となっています。

 

侵入場所と合わせて考えると、以下の状況が考えられます。

●無締り状態で窓から侵入する

●無締り状態で表出入り口から侵入する

●ガラス破りをして窓から侵入する

●ガラス破りをして表出入り口から侵入する

ここで外装リフォームと関係するのは、無締り状態での窓・表出入り口からの侵入となりますね。

 

また、シートで養生されていることによりガラス破りを行ないやすいという点も関係していると言えます。

 

 

03 自分で実践!外装リフォーム施工中の空き巣対策

窓の戸締まりをする手

ここでは、ご自身でもできる外装リフォーム施工中の空き巣対策をご紹介します。

 

【窓対策】小さな窓でも全て施錠する

 

空き巣の侵入場所として、残念なことに窓は人気NO.1の場所です。

そのため、小さな窓であっても外装リフォーム中は特に施錠するよう注意しましょう。

小窓の場合もしっかり施錠しておいて損はありません。

 

【窓対策】窓に防犯フィルムを貼る

 

実は、窓から部屋の様子を見ることは容易にできてしまいます。

そのため、外から中の状況が見えるような窓の場合は防犯フィルムを貼ることがおすすめです。

 

防犯フィルムをご自身で貼る際は、一度窓を掃除してから貼ることで剥がれを防ぐことができます。

 

【窓対策】窓用の防犯グッズを取り付ける

 

先述した通り窓は空き巣にとって格好の侵入口となります。

通常の鍵の他、追加で防犯グッズを設置することもおすすめです。

 

人気の窓用防犯グッズは以下です。

●ガラス破り防犯フィルム

●窓用防犯ブザー

●窓サッシロック

窓の形状やご自宅周辺の環境に合わせ、ぜひ防犯グッズもご検討ください。

 

【玄関対策】玄関の鍵を2つ以上付ける

 

玄関の鍵は最低でも1つ設置されていますが、防犯の観点から玄関の鍵は2つ以上の取り付けがおすすめです。

万が一1つ目の鍵が解錠された際にも、2つ目を開けるまでの時間を稼ぐことができます。

また、鍵が2つあることで空き巣のターゲットから除外されることにも期待できるでしょう。

 

【玄関対策】ドアチェーンを取り付ける

 

玄関にドアチェーンやドアロックを取り付けることもおすすめの防犯対策です。

玄関の鍵は開いたのにチェーンやロックがかかっている、そんな状況になると空き巣犯も犯行を諦める可能性があります。

 

 

04 業者と連携!外装リフォーム施工中の空き巣対策

玄関上に防犯カメラを設置する業者

空き巣被害に遭わないためには施工業者との連携も重要です。

ここでは、業者への相談で実現する外装リフォーム施工中の空き巣対策をご紹介します。

 

工事が始まる前にスケジュールをもらう

 

まず、リフォーム工事が始まる前に工程スケジュールをもらいましょう。

予定を把握することで、いつどんなスタッフがどこを作業するかがわかります。

もしも不審な人物が紛れ込んだ時にもすぐにわかるよう、予め大まかなスケジュールをもらうと対策が可能となります。

 

ターポリンを取り付けてもらう

 

ターポリンとは…注意書きなどが書かれたポリエステル(布)製の生地のこと。

 

業者と相談し、可能であれば養生しているシートや足場にターポリンを取り付けてもらうこともおすすめです。

監視カメラ作動中」や「防犯システム作動中」などの注意が書かれているものを設置することで防犯対策となります。

また、予算や電源コードの問題がなければセンサーライトの設置も施工業者にご相談ください。

 

作業外は足場への入り口を封鎖してもらう

 

1日の作業が終わったあとに足場の入り口を都度封鎖してもらうことも防犯対策となります。

ただし、足場の封鎖は施工状況により困難となる場合があります。

ご自身で無理に封鎖すると事故が起こる可能性もあるため、必ず施工業者にご相談ください。

 

 

05 外装リフォーム中の空き巣被害についてのまとめ

空き巣被害は窓や表出入り口からの侵入が多いトラブルです。

人の出入りが多いリフォーム作業中は空き巣犯からもターゲットとされやすくなりますが、しっかりと対策を行なうことで被害を防ぐことができます。

 

三和ペイントでは、お客様のお気持ちを尊重した施工を心がけています。

防犯対策を含めた外装リフォームについてもお気軽にご相談ください。

 

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