屋根工事の点検詐欺が横行!
危険な業者の見分け方とドローンを利用した屋根点検のススメ
INDEX目次
住宅専門ライター
三笠もも
住まいのリフォームを中心に執筆活動を行なうライター。 日々の生活を送る住宅をよりよいものにすることを目標とし、依頼者と現場の意見を基に情報を発信している。
ネットでも時折話題となる点検商法。その被害は屋根工事の点検でも起こりうる危険が潜んでいます。
基本的に屋根工事の点検はお客さまから問い合わせがあり、依頼に対し業者が点検に伺うという流れがあります。
しかし、中には突然ご自宅を訪問し無理やり営業を行なう業者も…。
このような勢い任せの業者には注意が必要です。
本記事ではそんな屋根工事の点検詐欺の実態と、危険な業者の見分け方やおすすめの点検方法について解説します。
01 行政からも注意喚起される屋根工事の点検商法の実態
残念なことに、近年屋根工事の点検商法が増加しています。
しかし点検商法の特徴や実態を知ることで、被害を未然に防ぐことができるのではないでしょうか?
そこで、屋根工事の点検商法の実態について解説します。
警察庁からも注意喚起されている屋根工事の点検商法
屋根工事の点検商法の特徴をまとめてみました。
●突然ご自宅に訪問してくる
●屋根の破損を見つけたなどの説明をしてくる
●「無料点検を行う」と無理やり押しかけてくる
●点検と称し、わざと屋根を壊す
●キャンペーン中などと言ってくる
上記のように、屋根工事の点検商法は無理やり屋根を破損し、本来必要のなかった工事を取り付けようとしてきます。
怪しい業者が訪ねてきた際はきっぱりと断りましょう。
国民生活センターも注意喚起が出ている屋根工事の点検商法
年度別相談件数:2018年度は923件、2019年度は1,157件、2020年度は1,824件、2021年度は2,352件、2022年度は2,885件、2023年度は8月31日までで1,346件です。
点検商法の相談全体に占める屋根工事の相談割合:2018年度は16.2%、2019年度は20.1%、2020年度は26.0%、2021年度は31.6%、2022年度は35.4%、2023年度は8月31日までで35.9%です。
引用元 国民生活センター
消費者庁が管轄している国民生活センターには、上記のような相談が寄せられています。
ここまで多くの方が屋根工事の点検商法被害に遭っていたのですね。
相談件数は2018年から増加しており、2023年には相談割合が約15%アップしています。
警察庁や国民生活センターからも注意喚起が出されていますが、今後も同様の被害が増える可能性が考えられます。
他人事と思わず、このような被害が起きていることを頭の片隅に入れておきましょう。
02 屋根工事の点検詐欺をする業者の見分け方と営業の断り方
屋根工事の点検詐欺は突然現れます。そのため、いざとなった時の見分け方と断り方をあらかじめ把握しておくと安全でしょう。
注意!屋根工事の点検詐欺業者を見分ける方法
屋根工事の点検詐欺業者を見分ける方法は以下です。
・突然家に来る
・無料点検を強調してくる
・契約を急かしてくる
突然家に来て「無料点検をしますよ!」と言ってくる屋根工事業者がいたら、まずは詐欺を疑いましょう。
また、屋根工事の点検詐欺業者はとにかく契約を急かしてきます。
「キャンペーン中」「今なら…」「今日まで…」など、相手の心理をついて今すぐに契約をすればお得に屋根工事ができるという印象を植え付けてくるのです。
このような業者が来た際は、すぐに契約をしないようご注意ください。
断固拒否!屋根工事の点検詐欺業者への断り方
屋根工事の点検詐欺業者への断り方は以下です。
●名刺をもらい、後日連絡すると伝える
●はっきりと不要だと伝える
●ご家族やご友人に相談すると言う
怪しい業者が営業に来た場合は、とにかく早く帰ってもらうことを心がけましょう。
時間が経てば経つほど、さらに営業をかけてくるため断りづらい状況となります。
そのため、「今すぐは無理」「自分の判断では決められない」「工事はキャンペーン終了後でもいい」などと言ってまずは業者を帰しましょう。
また、その際に名刺をもらっておくこともおすすめです。
というのも、名刺には住所や電話番号などの情報が記載されているものです。
もしも詐欺業者だった場合に被害を受けると、このような証拠がのちに有利になる場合があります。
なにかおかしいと感じたら、とにかく帰ってくれるまで粘り強く断り続けましょう。
03 屋根工事の点検はドローンを使用している業者がおすすめ!
屋根工事を行なう際にはまず点検が必要ですが、屋根の点検はドローンを使用している業者がおすすめです。
なぜドローンを使用する業者が良いかを見ていきましょう。
ドローンを使用している業者がおすすめの理由3選
ドローンでの点検をおすすめする理由は以下です。
●一緒に点検内容を確認できる
●のちに点検内容を振り返ることができる
●細かなところまで点検してもらうことができる
ドローンを使用することで屋根の本当の状態を確認できます。
そのため、ドローンを使った業者は屋根工事の点検商法を行なうことができない、安心できる業者とカテゴライズできるでしょう。
また、細かいところまで点検できることもドローンを使用するメリットです。
目視では確認できないところまでチェックすることで、必要な工事を検討できますね。
ドローンを使用した屋根点検の相場
ドローンを使用した屋根点検の相場は5,000~30,000円程度と言われています。
というのも、ドローンを操作するには一定の資格が必要で誰でもドローンで点検できるというわけではないからです。
また、ドローンにより点検中の屋根を傷つけてしまっては屋根工事の点検詐欺とやっていることが同じになります。
そのため、ドローンに長けた専門スタッフが操作する必要があるのです。
04 屋根工事の点検詐欺についてのまとめ
屋根工事の点検商法はここ5年間で相談件数が増えており、警察庁からも注意喚起が出ている詐欺行為です。
被害に遭わないためにはあらかじめ情報を得て、注意をすることが効果的でしょう。
万が一詐欺業者がご自宅を訪ねてきた場合は、まずは落ち着いて対応してください。
しつこい営業をされてもはっきりと断ることで、被害は最小限に抑えることができます。
また、三和ペイントではドローンを使用した屋根の点検を行っています。
専門スタッフが担当させていただきますので、経年劣化など屋根の状態が気になる方はぜひ一度お問合せください。
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