大阪府の外壁塗装助成金 – 2024年版
市区町村別リスト

INDEX目次

SHARE X facebook

大阪府内の多くの市区町村で、外壁塗装に対する助成金制度が設けられていますが、その内容は地域によって大きく異なり、申請手続きも複雑です。そのため、「どの自治体でどんな助成が受けられるのか?」「申請の仕方がわからない」といった声をよく耳にします。そこで本記事では、大阪府内の外壁塗装助成金について、市区町村別に解説していきます。
※助成金の多くは、先着順になっています。また対象となる工事内容や工事にかかる最低費用、申請可能なタイミング・最新の受付状態など詳細については各自治体のHPをご確認ください。

01 大阪府の外壁塗装助成金の概要

1-1. 助成金の種類と対象者

大阪府の外壁塗装助成金は、住宅の美観向上や省エネ対策を支援する制度です。
助成金の種類は、自治体によって様々です。例えば、屋根・外壁の修繕・塗装工事、断熱改修工事、耐震改修工事などが対象となることが多いです。
対象者の条件も自治体ごとに異なりますが、一般的には以下のようなものがあります。

・住宅が助成金制度を実施している市区町村内にあること
・一定年数以上経過した住宅であること
・申請者やその家族が一定期間以上居住していること
・世帯収入に上限がある場合もあります

また、工事費用が一定額以上であることや、指定された業者を利用することが条件となる場合もあります。
注意点として、助成金制度は予算に限りがあるため、早めの申請がおすすめです。また、必要書類の準備も忘れずに。詳細は各市区町村の窓口やホームページで確認しましょう。
*各自治体によって条件や申請方法が異なるため、事前に確認が必要です。

1-2 大阪府で外壁塗装助成金制度を利用できる市区町村

2024年度は、大阪府では以下地域で助成金制度が設けられています。
泉佐野市・茨木市・大阪市・交野市・門真市・河南町・摂津市・太子町・太東市・高石市・高槻市・千早赤阪村・富田林市・枚方市・藤井寺市・岬町・八尾市(五十音順)
※大阪市などは外壁塗装のみの助成金制度はなく、空家改修に際してのみ利用可能といった条件があります。記載の自治体において、それぞれ条件は異なるので最新情報は必ず公式HPを確認してください。

1-3 大阪府市区町村別の外壁塗装に関する助成金制度

以下は市区町村別(五十音順)の助成金制度の概要です。
記事執筆時点での情報です。最新情報や申請受付状況、申請条件等詳細は各自治体へお問い合わせください。

泉佐野市

助成金額
上限10万円(工事費用の10%)
申請期間
令和6年4月1日〜

茨木市

助成金額
上限30万円(住宅リフォームに要した工事費用の3分の1)
申請期間
申請期限は、転入日から1年以内

大阪市

助成金額
上限75万円(工事費用の50%)
申請期間

交野市

助成金額
上限100万円(基本5万円〜、条件次第で100万円)
申請期間
令和6年4月1日~令和7年3月31日

門真市

助成金額
市外居住者:上限100万円(工事費用の3分の2)
市内居住者:上限50万円(工事費用の2分の1)
申請期間
令和6年4月1日〜

河南町

助成金額
上限50万円(工事費用の10分の1)
申請期間
~2025/3/31

摂津市

助成金額
上限25万円(工事費用の2分の1)
申請期間
令和6年4月1日~令和7年3月14日

太子町

助成金額
上限50万円(工事費用の10分の1)
申請期間

太東市

助成金額
上限20万円(工事費用の50%)
申請期間
令和6年4月1日~12月27日

高石市

助成金額
上限30万円
申請期間

高槻市

助成金額
上限20万円(工事費用の3分の1相当)
申請期間
令和6年6月3日~令和7年3月17日

千早赤阪村

助成金額
上限10万円(工事費用の2分の1)
申請期間

富田林市

助成金額
上限20万円(市内事業者によるリフォーム工事に係る経費の3分の1)
申請期間
補助対象となる空き家の売買契約の成立した日から起算して1年以内※予算がなくなり次第、終了

枚方市

助成金額
上限100万円(工事費用の2分の1)
申請期間
募集件数:36件(事前協議書受付順)

藤井寺市

助成金額
上限30万円(工事費用の3分の2)
申請期間
令和6年4月1日~

岬町

助成金額
上限5万円
申請期間
令和6年4月1日~

八尾市

助成金額
上限20万円(工事費用の2分の1)
申請期間

これらの制度は、各市区町村によって条件や金額が異なるため、お住まいの地域の最新情報を確認することが重要です。助成金を活用することで、外壁塗装の費用負担を軽減できる可能性が高まります。

02 併用できる他の補助金情報

2-1. 国の補助金制度

国の外壁塗装補助金制度は、住宅の省エネ性能向上やバリアフリー化を促進する目的で設けられています。
補助金の対象となる工事は、省エネ対策やバリアフリー化、耐震補強などが中心です。ただし、具体的な条件や支給額は自治体によって異なるため、まずは地元の窓口に確認することが大切です。
一般的な補助金額は工事総額の5%程度ですが、地域や工事内容によって変動します。例えば、ある自治体では上限10万円の補助金が用意されているケースもあります。

申請の流れは、まず自治体に申請書類を請求し、塗装業者から見積もりを取得します。その後、必要書類を提出し、審査を経て支給が決定します。工事完了後は実績報告書と請求書を提出し、晴れて補助金を受け取ることができます。

注意点として、多くの自治体では先着順で締め切りが設定されています。また、工事開始前の申請が必須で、完了後では申請できないケースがほとんどです。書類の不備は申請却下の原因となるため、細心の注意が必要です。

新年度開始時が申請のチャンスです。外壁だけでなく屋根塗装も対象となる場合があり、条件次第では火災保険の適用も可能です。補助金制度を上手に活用して、家計に優しい外壁塗装を実現しましょう。

2-2. 火災保険の活用方法

火災保険を活用して外壁塗装の費用を節約する方法をご存知でしょうか?実は、適切に活用すれば、大きな費用削減につながる可能性があるのです。

まず、火災保険の補償内容を確認しましょう。多くの火災保険では、台風や豪雨による外壁の損傷が補償対象となっています。外壁の劣化が自然災害によるものと認められれば、修繕費用の一部または全額が保険でカバーされる場合があります。

ただし、注意点もあります。経年劣化による損傷は対象外となるため、災害との因果関係を明確にする必要があります。また、保険会社によって補償内容が異なるため、事前に確認することが重要です。

保険を活用する際は、専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。保険申請のプロセスは複雑で、適切な証拠や書類の準備が求められます。外壁塗装業者の中には、保険申請のサポートを行っているところもあります。

03 助成金活用の注意点と対策

3-1. 助成金申請時に注意すべきポイント

助成金申請時には、いくつかの注意点を押さえておくことが重要です。まず、申請書類の記入漏れや誤記に気をつけましょう。些細なミスが申請却下の原因になることがあります。申請前に複数回のチェックを行い、不明点があれば担当窓口に確認することをおすすめします。

次に、申請期限を厳守することも大切です。多くの場合、期限後の申請は受け付けられません。工事の計画段階から余裕を持ったスケジュールを立てましょう。
また、助成金の対象となる工事内容や材料の条件を十分に理解しておくことも重要です。例えば、環境に配慮した塗料の使用が条件となっている場合があります。

さらに、必要書類の準備も大切です。見積書や施工前後の写真など、求められる書類は助成金の種類によって異なります。事前に必要書類のリストを確認し、漏れなく準備しましょう。

最後に、助成金の併用可能性についても調べておくと良いでしょう。国や市区町村の補助金と併用できる場合もあります。複数の助成金を活用することで、さらなる費用削減につながる可能性があります。

3-2. 申請プロセスでよくあるトラブルと解決法

助成金申請プロセスでは、思わぬトラブルに遭遇することがあります。よくある問題の一つは、申請書類の不備です。例えば、印鑑の押し忘れや添付書類の不足などが挙げられます。これらを防ぐには、申請前に複数人でのダブルチェックが効果的です。

また、工事の進捗が予定通りに進まず、申請期限に間に合わないケースもあります。これに対しては、余裕を持ったスケジュール管理が重要です。不測の事態を想定し、申請期限の1週間前には書類を完成させるよう心がけましょう。

さらに、助成金の条件を満たさない工事内容や材料を使用してしまうトラブルもあります。これを避けるには、事前に助成金の詳細な条件を確認し、施工業者と綿密な打ち合わせを行うことが大切です。

申請後の審査で追加書類を求められることもあります。このような場合、迅速な対応が求められます。日頃から関連書類を整理し、すぐに提出できる状態にしておくことをおすすめします。
助成金の支給が予想以上に遅れるケースもあります。資金計画を立てる際は、この点も考慮に入れておくことが賢明です。

3-3. 助成金受給後の注意点

助成金を受給した後も、いくつかの重要な注意点があります。まず、関連書類の保管が不可欠です。交付決定通知書や工事契約書、領収書などは、最低でも5年間は大切に保管しましょう。これらは、後日の確認や税務申告の際に必要となる場合があります。

次に、助成金の使途に関する報告義務を忘れずに。多くの場合、工事完了後に実績報告書の提出が求められます。期限内に適切な報告を行わないと、助成金の返還を求められる可能性もあります。
また、助成金受給後に計画変更が生じた場合の対応も重要です。例えば、工事内容や経費に変更が生じた際は、速やかに担当部署に連絡し、必要な手続きを行う必要があります。
さらに、定期的な外壁のメンテナンスも忘れずに。助成金を活用して行った外壁塗装の効果を長く維持するためには、適切なケアが欠かせません。これにより、将来的な修繕費用の削減にもつながります。

最後に、今回の経験を活かし、今後の住宅メンテナンスや改修計画に役立てましょう。助成金制度は定期的に更新されるため、最新情報のチェックを怠らないことが大切です。

3-4. プロのアドバイスを受ける方法

外壁塗装の助成金申請を成功させるには、専門家のアドバイスを活用することが効果的です。まず、地域の建築士会や塗装工事業協同組合などに相談してみましょう。これらの団体は、最新の助成金情報や申請のコツを熟知しています。また、多くの自治体では、無料の住宅相談窓口を設けています。ここでは、経験豊富な専門家が個別の事情に応じたアドバイスを提供してくれます。

さらに、信頼できる外壁塗装業者を選ぶことも重要です。優良業者は、助成金申請のサポートを行っていることが多く、書類作成から申請手続きまでをトータルでサポートしてくれます。業者選びの際は、過去の助成金申請実績や顧客の評判をチェックしましょう。

専門家のアドバイスを受けることで、申請書類の不備を防ぎ、審査のポイントを押さえた効果的な申請が可能になります。

04 外壁塗装の費用節約方法

4-1. 外壁塗装業者の選び方

外壁塗装業者の選択は、工事の成功を左右する重要な決断です。優良な業者を見極めるポイントをいくつかご紹介しましょう。

まず、業者の資格や許可を確認することが大切です。「塗装技能士」や「建設業許可証」の有無は、業者の信頼性を示す指標となります。
次に、ホームページの内容をチェックしましょう。施工実績や代表者のプロフィールが詳しく掲載されているかどうかで、会社の透明性や姿勢が分かります。
保険や保証の充実度も重要です。事故や施工不良に備えた保険への加入状況、そして工事後の保証内容を必ず確認しましょう。
自社施工管理を行っているかどうかも、選択の基準になります。下請け業者を介さない自社施工は、コミュニケーションがスムーズで、工事品質の維持にもつながります。
見積書の内容も細かくチェックしましょう。曖昧な表記や不明瞭な項目がないか、複数社の相見積もりを取って比較検討することをおすすめします。

最後に、業者の種類によってメリット・デメリットが異なることを理解しておきましょう。外壁塗装専門業者、ハウスメーカー、ホームセンターなど、それぞれの特徴を把握した上で選択することが大切です。

これらのポイントを押さえて、信頼できる業者を選び、質の高い外壁塗装を実現しましょう。

4-2. 見積もりの比較方法

外壁塗装の見積もり比較は、適切な業者選びと費用最適化の鍵となります。最初から1社に問い合わせるのではなく、できれば 3社以上から見積もりを取得しましょう。これにより、市場価格の把握と異常に高額な見積もりの排除が可能になります。

見積書の内訳を細かくチェックすることも重要です。使用する塗料の種類や数量、足場の設置費用、下地処理の方法など、各項目を詳細に比較します。単に総額だけでなく、内訳の妥当性を見極めることで、適正な価格を見出せます。
また、見積もり内容に疑問がある場合は、遠慮なく質問しましょう。丁寧な説明を行う業者は信頼性が高いと言えます。
さらに、見積もりの有効期限や値引きの可能性についても確認が必要です。季節や時期によって価格が変動することもあるため、複数の時期に見積もりを取ることも一案です。

最後に、価格だけでなく、業者の実績や評判、アフターサービスの内容なども総合的に判断し、最適な選択をすることが大切です。

4-3. 分割払いやローンを使った費用節約

外壁塗装の費用を無理なく支払う方法として、分割払いやローンの活用が注目されています。数十万円から100万円を超える高額な工事費用を一括で支払うのは難しい場合も多いでしょう。そんな時、リフォームローンなどの分割払いを利用すれば、手元資金が少なくても工事に着手できます。

分割払いの方法には、銀行の住宅ローンやリフォームローン、住宅金融支援機構のリフォーム融資などがあります。既に住宅ローンを利用中の銀行に相談すると、低金利で借り入れできる可能性も。
また、塗装業者が提供する独自ローンも選択肢の一つです。銀行ローンより金利は高めですが、手続きが簡単で審査結果も早くわかるメリットがあります。
さらに、地方公共団体によっては、リフォーム向けの融資制度や補助金制度を用意していることも。これらを利用すれば、金利負担の軽減や工事費用の一部補助が受けられる可能性があります。
分割払いを検討する際は、自分に適した方法を見極め、各金融機関や業者、自治体に相談してメリット・デメリットを比較検討することが大切です。無理のない返済計画を立てて、安心して外壁塗装を実施しましょう。

4-4.長期的なメンテナンスで費用を抑える

外壁塗装は家の寿命を左右する重要な工事ですが、適切なメンテナンスを行うことで、長期的に費用を抑えることができます。まず、日頃からの点検が大切です。雨上がりの後などに外壁をチェックし、汚れや傷みがないか確認しましょう。小さな異常も見逃さず、早めに対処することで、大規模な修繕を防げます。
定期的な清掃も効果的です。年に1~2回程度、水洗いや柔らかいブラシでの清掃を行うことで、外壁の寿命を延ばせます。高圧洗浄機の使用は効果的ですが、水圧によっては外壁を傷める可能性もあるため、専門家に相談するのが賢明です。
また、5~10年ごとに専門業者による点検を受けることをおすすめします。プロの目で細かな劣化を発見し、適切な時期に部分的な補修や再塗装を行うことで、全面塗り替えの周期を延ばせます。これは、長期的に見れば大きな費用削減につながります。

外壁塗装は、家のメンテナンスの要。適切なケアを続けることで、美観を保ちつつ、費用も抑えられるのです。