外壁塗装で家をリフレッシュ!
適切なタイミングと工事の種類を理解しよう

INDEX目次

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01 外壁リフォームにかかる費用相場

女性のスタッフと黄色い戸建ての模型を手のひらに乗せ、屋根をペンで指す顧客

外壁は家を守る重要な役割を担っていますが、経年劣化は避けられません。ひび割れ、塗膜の劣化、汚れ、シーリングの劣化、サビ、カビ、雨漏りなど、外壁を脅かす要因は多岐にわたります。一時的な補修では根本的な解決にはなりませんので、定期的な外壁リフォームが不可欠です。一般的には新築後10年から15年を目安に、外壁リフォームを検討することが推奨されています。

外壁リフォームの費用は、住宅の広さ、外壁の面積、使用する塗料や工法などによって変動します。そのため一概に言えませんが、中心価格帯は90万円から120万円程度と言われています。つまり、100万円前後が目安となるでしょう。ただし、これは相場価格に過ぎず、実際にかかる費用は見積もりを取ることでしか分かりません。予算に合わせて、外壁リフォームの内容を検討する必要があります。

1-1. 一般的な費用の目安

外壁リフォームにかかる費用は、住宅の広さ、外壁の面積、使用する素材や工法などによって変動します。そのため一概に金額を言うことはできませんが、一般的な中心価格帯は90万円から120万円程度と言われています。つまり、100万円前後が目安となる費用相場と考えられます。ただし、これはあくまで相場の目安に過ぎず、実際にかかる費用を正確に知るには、専門業者による現地調査と見積もりを取ることが不可欠です。

1-2. 工事内容による費用の違い

外壁リフォームの工事内容は大きく分けて4種類あり、それぞれ費用が異なります。

1. 補修工事
ひび割れやサビの補修など、部分的な修繕工事です。足場を組む必要が少ないため、20万円前後と比較的安価です。

2. 塗装工事
既存の外壁を塗り替える工事で、一般的な外壁リフォームです。100万円前後が相場ですが、塗料の種類で変動します。

3. 張り替え工事
既存の外壁を剥がし、新しい外壁材を張りなおす工事です。200万円以上と高額になりますが、耐久性が高くなります。

4. 重ね張り工事
既存の外壁の上に新しい外壁材を重ねる工事です。150万円前後と張り替え工事より安価ですが、耐震性が低下する可能性があります。

いずれの工事も、住宅の広さや外壁の状態で費用は変わるため、正確な見積もりが重要です。

 

02 外壁リフォームで行う主な工事

ひび割れた外壁

外壁のメンテナンスには、ひび割れや剥がれなどの損傷の程度に応じて、様々な工事が行われます。主な工事には、部分的な補修工事、全面的な塗り替え工事、外壁材の張り替え工事、外壁材の重ね張り工事があります。外壁の状態や予算、希望するデザインなどを考慮して、最適な工事を選択することが重要です。補修工事は比較的低コストで済みますが、損傷が進行している場合は抜本的な工事が必要になります。塗り替え工事は一般的で費用も抑えられますが、外壁材が劣化していると効果が薄れます。張り替え工事や重ね張り工事は費用が高くなりますが、耐久性や意匠性が大幅に向上します。

2-1. クラック補修や部分的な修繕

外壁のひび割れや剥がれ、目地の劣化などの部分的な補修工事です。比較的小規模な箇所への対応が中心となり、足場を組まずに済む場合が多いため、コストを抑えられます。状況によっては、DIYで対処できる場合もあります。ただし、自力で対応する際は専門家に相談し、注意深く経過を見守る必要があります。大きな損傷がある場合は、業者に依頼した方が賢明です。部分的な修繕工事は、外壁の状態に合わせて最小限の費用で対処できる選択肢となります。

2-2. 全面的な塗り替え

外壁を新しい塗料で全面的に塗り直す工事です。外壁リフォームの中で最も一般的な手法で、張り替えや重ね張りに比べて工期が短く、コストを抑えられるのが大きな利点です。塗料の種類や外壁の劣化具合によって費用は変動しますが、概して安価に済む傾向にあります。

塗り替えには、外壁の防水性を回復させ、建物を保護する目的があります。ただし、現在の外壁材の劣化が著しい場合は、塗装のみでは十分な効果が得られないことがあります。そのような場合は、張り替えや重ね張りなど、他の工事を検討する必要があるでしょう。

外壁の状態を確認し、適切な工事を選択することが重要です。塗り替えは手軽で経済的ですが、外壁の劣化具合によっては限界もあるため、専門家に相談して最適な方法を見極めましょう。

2-3. 外壁材の張り替え

外壁材の張り替え工事は、現在の外壁をすべて剥がし、新しい外壁材を張りなおす工法です。既存の外壁を剥がす工程があるため、廃材処理費用がかかり、費用が高めになる傾向にあります。また、作業工程が多いため、工期も比較的長くなります。

しかし、外壁を完全に剥がすことで、外壁の下地部分まで補修が可能になります。下地の補強工事を行えば、建物の耐震性や防水性が向上するでしょう。さらに、最新の高性能な外壁材に張り替えることで、断熱性や遮熱性、デザイン性なども大幅に改善できます。

外壁の劣化が著しい場合や、外観のイメージチェンジを図りたい場合は、張り替え工事を検討するのがおすすめです。費用はかかりますが、家の寿命を最大限に延ばすことができる工法と言えるでしょう。

2-4. 外壁材の重ね張り

外壁材の重ね張りは、現在の外壁を剥がすことなく、その上から新しい外壁材を重ねて施工する工法です。既存の外壁を残すため、外壁を一から張り替える工事に比べて工期が短縮でき、コストも抑えられるのがメリットです。また、重ね張りすることで断熱性能が向上し、家の省エネ効果が期待できます。

一方で、外壁材を重ねることで家全体の重量が増加するため、耐震性が低下する可能性があります。さらに、既存の外壁下地までは手が届かないため、下地部分の補修やメンテナンスができないというデメリットもあります。重ね張り工事の適否は、現在の外壁の状態次第ですので、事前に専門家に相談し、適切な判断を仰ぐ必要があります。

 

03 外壁材の種類と長所・短所

外壁リフォームでは、モルタル、サイディング、タイルなど様々な外壁材から選択できます。各素材には異なる特性があり、デザイン性、耐久性、施工コストなどを総合的に検討する必要があります。例えば、モルタル外壁は重厚な雰囲気を醸し出しますが、ひび割れが発生しやすく定期的なメンテナンスが欠かせません。一方、サイディング外壁は豊富なデザインバリエーションと手頃な価格が魅力ですが、継ぎ目の劣化に注意が必要です。また、タイル外壁は高級感と耐久性に優れる反面、施工費用が高額になりがちです。このように外壁材には一長一短があり、ご家庭の要望とバランスを取りながら、最適な素材を選定することが大切です。

3-1. モルタル外壁の特徴

モルタル外壁は、コンクリートと砂を混ぜ合わせた「モルタル」と呼ばれる素材を外壁に直接塗装する工法です。外壁全体に継ぎ目がないため、一体感のある重厚な印象を醸し出すことができます。比較的低コストで施工できるメリットがありますが、職人の技量によって仕上がりが大きく左右されるため、費用が高くなる場合もあります。耐火性に優れている反面、表面にひび割れが入りやすいデメリットがあり、定期的なメンテナンスが欠かせません。また、外壁の下地を大幅に変更することは難しいため、デザイン性には限界があります。

3-2. サイディング外壁のメリット・デメリット

サイディング外壁は、窯業系や金属系、木質系、樹脂系など様々な素材から選べ、デザインのバリエーションが豊富です。色やデザインを自由に選べるため、理想のイメージに近い外観を実現しやすいのがメリットです。また、軽量で耐震性にも優れ、モルタル外壁に比べて初期費用も抑えられます。

一方で、サイディング材自体には防水機能がないため、年数が経過すると防水性が低下します。そのため定期的な塗り替えが必要になります。また、板と板の継ぎ目部分のコーキングが劣化すると、そこから雨水が浸入するリスクがあります。継ぎ目のメンテナンスも欠かせません。

総じてサイディング外壁は、デザイン性と耐久性を両立できる外壁材です。しかし、適切なメンテナンスを欠かさないことが、長期的な美観と機能を維持するためのポイントになります。

3-3. タイル外壁の利点と注意点

タイル外壁は、外観のおしゃれさと耐久性の高さから人気の外壁材です。タイルには天然素材を使用しているため、色やサイズ、質感、ツヤなど様々なバリエーションがあり、デザイン性に富んでいます。また、耐火性や耐水性に優れ、紫外線の影響を受けにくいのも大きな利点です。

一方で、タイル外壁の最大の欠点は初期費用が高額になりがちなことです。タイル本体の価格が高いうえ、施工には高度な技術を要するため、職人の手間賃も割高になります。そのため、タイル外壁のリフォームを検討する際は、費用面での負担を十分に考慮する必要があります。

また、タイル外壁は「メンテナンスフリー」と言われることがありますが、実際にはメンテナンスが不要というわけではありません。タイルの汚れは高圧洗浄で落とす必要があり、目地部分の劣化にも注意を払わなければなりません。目地から水が浸入すると、下地が傷むリスクがあるためです。

このように、タイル外壁にはメリット・デメリットがあります。おしゃれでプレミア感のある外観を求める方には魅力的ですが、予算と手入れの手間を考慮し、総合的に判断することが重要です。

 

04 外壁リフォームで受けられる支援制度

外壁リフォームには多額の費用がかかるため、できれば補助金や助成金を活用したいところです。幸いにも、多くの自治体で様々な目的から外壁リフォームに対する支援制度が用意されています。例えば省エネルギー化を目指す場合は遮熱性能の高い外壁材を使うこと、地域経済の活性化なら地元業者に発注することなどが条件となり、一定の要件を満たせば補助金を受け取れます。金額は自治体により異なりますが、上限10万円から20万円程度、あるいは工事費用の10%が上限となっているケースが多いようです。ただし予算に達し次第募集が終了するため、早めの申請が賢明でしょう。

 

05 外壁リフォーム工事にかかる期間

外壁リフォームの工事期間は、一般的な戸建て住宅であれば10日前後から2週間程度が目安とされています。一方、マンションなどの大型物件になると14日から21日前後の工期を要する傾向にあります。外壁工事には足場の組立てから始まり、洗浄、下地処理、塗装作業など様々な工程が含まれるためです。加えて、天候不良時には作業を中止せざるを得ない場合もあり、工期の大幅な短縮は難しい面があります。そのため、できるだけ余裕を持った期間を工事時期に設定することをおすすめします。また、工事期間中は洗濯物の外干しや窓の開閉など、一部生活面での制約が生じる可能性もあるので、事前に施工業者と十分な打ち合わせを行い、スムーズな工事の進行を心がけましょう。

 

06 信頼できる外壁リフォーム業者の選び方

理想的な外壁リフォームを実現するには、適切な業者選びが欠かせません。安価な見積もりに惹かれがちですが、中には保証が不十分だったり、塗料を薄めて使用したりする業者もあるため、複数の業者から見積もりを取り、内容を比較検討する必要があります。価格以外にも、担当者の対応の良さ、アフターサービスの充実度、保証期間の長さなども総合的に評価しましょう。長期的に見れば、サービスが手厚い業者に依頼した方が安心して任せられ、結果的にコストを抑えられる可能性もあります。また、業者のウェブサイトなどで過去の施工実績を確認し、自分の理想に近い仕上がりを実現できそうか判断するのも賢明でしょう。

 

07 外壁リフォームで理想の住まいを手に入れよう

外壁は家の顔であり、適切なメンテナンスと定期的なリフォームが不可欠です。外壁リフォームを行うことで、家の価値を高めるだけでなく、理想の住まいを実現する絶好の機会となります。外壁の状態に合わせて補修、塗装、張り替え、重ね張りなどの工事を選択し、耐久性と美観を両立した快適な住環境を手に入れましょう。また、自治体の助成金制度を活用することで、コストを抑えることもできます。信頼できる業者を選び、事前に十分な打ち合わせを行えば、ストレスなく理想のリフォームが実現できるはずです。