窯業系サイディングを長持ちさせる!
施工のコツと塗装前のチェックポイント

INDEX目次

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外壁を美しく保ちたいというのは、多くの家主の願いです。
しかし、外壁材の選択を誤ると、思わぬトラブルに見舞われることがあります。

特に近年注目されている「窯業系サイディング」は、デザイン性と機能性を兼ね備えた外壁材ですが、施工を誤るとかえって家屋を痛める結果になりかねません。
そこで今回は、窯業系サイディングの特徴と共に、正しい施工方法やメンテナンスのポイントを解説します。
外壁材選びで悩んでいる方はぜひ参考にしてください。きれいな外観を長く保つコツがきっと見つかるはずです。

 

 

01 窯業系サイディングとは

1-1. 窯業系サイディングの特徴

窯業系サイディングは、セラミックや陶器などの焼成技術を応用した外装材です。耐火性や耐候性に優れ、メンテナンスが容易なうえ、多彩な色や形状のバリエーションがあるのが特徴です。住宅の外壁や屋根、フェンスなどに利用されています。セメント板や金属板と比べても、デザイン性と機能性のバランスが良い外装材といえます。

1-2. 窯業系サイディングの各種性能(耐火性、耐候性、蓄熱性など)

窯業系サイディングの各種性能として、耐火性、耐候性、蓄熱性などが挙げられます。耐火性については、1000℃以上の高温にも耐えうる強度を持ち、建物火災の際に劣化や損傷を防ぐことができます。耐候性では紫外線や酸性雨などの外的要因に対する抵抗力が高く、20年以上の長期にわたり変色や劣化が抑えられます。また蓄熱性を生かし、夏の高温時に熱を遮断し室内の温度上昇を防ぐ効果が期待できます。

1-3. 窯業系サイディングのデザインと種類

平板タイプや波板タイプ、シェイクタイプなど、様々なデザインがあります。平板タイプはシンプルでモダンな印象ですが、波板タイプは光の反射によって立体感を出しやすく、シェイクタイプは手作業で1枚1枚形を整えることで、自然な表情を実現しています。色やテクスチャのバリエーションも豊富で、おしゃれな外観を演出できるのが魅力です。

 

 

02 施工に向けてのポイント

2-1. 窯業系サイディングの取り付け方と施工方法

窯業系サイディングの取り付けにあたっては、下地処理が大切です。既存の外壁にひび割れや浮きがないか確認し、必要に応じて補修します。取り付ける際は専用の接着剤やビスを使用し、メーカーの取扱説明書に沿って確実に施工しましょう。気温や湿度に注意し、適切なタイミングを見計らうこともポイントです。

2-2.施 工上の注意点

施工にあたっては、下地の状態確認が大切です。既存壁面のひび割れや浮き、汚れ、付着物などを確認し、必要に応じて補修・清掃を行います。取り付ける際は、メーカーの取扱説明書に沿って、適切なビスや接着剤を使用し、気温・湿度にも注意しながら確実に施工しましょう。

2-3.サイディングの塗り替え手順と注意点

塗り替えにあたっては、既存の塗装の状態を確認することが大切です。10年以上経過した塗装やひび割れがある場合は、下地処理が必要です。サンダーなどで既存塗装を除去し、必要に応じて補修した上で新しい塗装を行います。塗装作業時に近隣への騒音や塗料の飛散には十分注意しましょう。適切な塗装を行うことで、窯業系サイディングを長持ちさせることができます。

 

 

03 メンテナンスとコストについて

初期費用と耐用年数

窯業系サイディングの初期費用は、サイディングの種類や面積によって異なりますが、一般的に1平方メートル当たり3,000円から5,000円程度です。耐用年数はメーカー保証で20年から30年程度で、適切なメンテナンスを行えば40年以上使えると言われています。ただし、経年変化による外観の劣化は避けられません。初期費用が安い分、塗り替えなどのメンテナンス費用がかさむ場合もあるので、トータルのコストも考慮する必要があります。