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外壁塗装が不要な素材とその選び方のポイント

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住宅の外壁は、雨や風、紫外線などの外的要因から建物を守る大切な役割を担っています。

そのため外壁には適切なメンテナンスが必要不可欠ですが、塗装の手間やコストがかかるのが難点です。
しかし、近年では塗装が不要なメンテナンスフリーな外壁材が登場し、注目を集めています。
塗装しなくても長期間使用できる素材は、ライフサイクルコストの削減にもつながります。

では、なぜ塗装が不要な素材が実現できたのでしょうか。その素材にはどのような特長や注意点があるのでしょうか。
本記事では、外壁塗装不要な素材の種類と特徴について解説します。塗装の手間を省きたい方におすすめの外壁材をご紹介します。

 

 

01 外壁塗装とは

1-1. 外壁塗装の必要性

外壁塗装は、住宅の外観や機能維持のために重要です。しかし、塗装作業にはコストがかかるうえ、数年おきに塗り替えが必要です。
そこで注目されているのが、塗装が不要な外壁材です。代表的なのは石材やメタルサイディングです。これらは耐久性が高く、経年変化を楽しめるなどのメリットがあります。一方で、軽量性に劣るなどのデメリットもあるので、地域性や用途に合わせて選ぶことが大切です。
外壁材を選ぶ際は、メンテナンス性とコストのバランスを考えることがポイントです。塗装の手間を省きたい場合は、石材やサイディングといった塗装不要な素材がおすすめです。

1-2. 外壁塗装が必要な素材とその理由

外壁塗装が必要な素材の代表例は、コンクリートやモルタルなどの無機質な素材です。これらは経年変化によって表面が劣化しやすいため、5~10年おきに塗装する必要があります。具体的には紫外線や雨水、温度変化などにより表面が劣化し、ひび割れが入ったり剥離したりすることが多いです。このため定期的な塗装が必要不可欠となります。塗装することで表面を保護し、劣化を防ぐことができるのです。

1-3. 外壁塗装が不要な素材とその理由

外壁塗装が不要な素材として、FRP板や金属サイディング、コンクリートやレンガなどが挙げられます。これらの素材は耐久性や耐候性に優れているため、塗装が不要です。例えばFRP板は、ガラス繊維を使った複合材料で、耐久性と耐候性に優れています。金属サイディングも腐食しにくい性質があるため塗装が不要です。コンクリートやレンガは本来、塗装を必要としない素材です。これらの素材を使うことで、塗装の手間とコストを省くことができます。

 

 

02 さまざまな外壁素材の特性とメリット・デメリット

2-1. 塗装が必要な素材のメリットとデメリット

外壁塗装が必要な素材のメリットは、色や質感の変化に富んだデザイン性の高さです。一方で、塗装の剥がれやひび割れが生じやすく、定期的なメンテナンスが必要なデメリットがあります。塗装が不要な素材は、初期コストは高いものの、耐久性とメンテナンスフリーを実現できる利点があります。用途やコスト、メンテナンスの容易さなど、優先すべきポイントを考慮して選択することが大切です。

2-2. 塗装が不要な素材のメリットとデメリット

塗装が不要な素材のメリットは、初期コストとメンテナンスコストの両方を抑えられることです。例えば、石材や金属板は塗装が不要で、20~30年程度の耐用年数があるため、費用対効果が高いです。一方で、重量があるため地震時の落下に注意が必要です。また、金属板は夏場に表面温度が高くなるデメリットがあります。地域や用途に合わせて選ぶことが大切です。

2-3. 外壁材と地域や気候との相互作用

外壁材の選択にあたっては、地域や気候の影響を考慮することが大切です。
例えば、雨や湿気の多い地域では、水分を吸収しにくく乾燥も早いセメント板やファイバーセメント板が適しています。逆に乾燥しやすい地域では、保水性の高い塗材を用いることで乾燥割れを防ぐことができます。また、寒冷地では断熱性能の高い外壁材を選ぶことが望ましいでしょう。地域の気候特性に合わせた外壁材を選ぶことが、メンテナンス面でもコスト面でも大切だと言えます。

 

 

03 外壁選びとメンテナンスのポイント

3-1. 塗装が必要な場合のメンテナンス方法とコスト

外壁塗装が必要な場合、5~10年に1回の塗り替えが必要です。塗装工事費は、素材や面積にもよりますが、100~300円/㎥程度が相場です。塗装のタイミングを逃さずに、適切なメンテナンスをすることが大切です。

3-2. 塗装が不要な場合のメンテナンス方法とコスト

塗装が不要な外壁材のメンテナンスは、主に汚れ落としと部分補修です。汚れは高圧洗浄機で落とせますが、水圧に注意が必要です。部分補修の場合、外壁材の種類に合わせた専用の補修材を使います。コストは汚れ落としで3~5万円、補修で5~10万円程度です。塗装が不要な素材を使うことで、塗装費用と塗装の手間を省くことができます。

3-3. 塗装を選ぶ際のポイントや注意点

塗装を選ぶ際には、外壁材の種類や設置場所の気候、使用目的などを考慮する必要があります。例えば、海岸付近では塩害に強い素材を選ぶことが大切です。また、メンテナンス性を重視するなら、塗装の頻度が少なくて済む素材を選ぶメリットがあります。いずれにしろ、専門業者に相談しながら、自分のニーズと予算に合った外壁を選ぶことがポイントです。