外壁塗装20坪相場解明!
節約するための費用内訳と選び方

INDEX目次

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今回は、20坪の一般的な家の外壁塗装にかかる「相場費用」と、その算出方法について解説します。
外壁塗装費用は、塗料の種類や外壁の状態、使用する足場の有無などによって大きく変動します。費用をある程度予測できれば、検討・判断材料になるはずです。
併せて、費用削減の方法や、外壁塗装の長持ちのためのポイントもご紹介します。
外壁塗装される際の参考にしていただければ幸いです。

 

 

01 20坪の家の外壁塗装費用相場の算出方法

1-1. 外壁塗装の基本的な算出方法と費用内訳

外壁塗装の費用は、主に塗装面積と使用する塗料の種類によって決まります。20坪の場合、水性塗料を使用し2回塗りをする標準的なケースであれば、材料費と工賃を合わせて約60万円前後が相場です。これは1坪当たり3万円程度に相当します。ただし劣化の程度や建物の構造によって費用は変動します。例えば3階建ての場合、足場設置費がかさみ総額70万円程度になる場合があります。費用を抑えるには、屋根塗装とのセット施工がおすすめです。

1-2. 増加する可能性のある費用:劣化具合による費用変動

外壁の劣化具合によって必要となる費用は大きく変動します。例えば、20年以上経過した外壁の場合、下地補修が必要となることがあり、1坪当たり1万円程度の追加費用がかかる場合があります。また、劣化で外壁にひび割れが生じている場合、目地補修工事が必要となり、こちらも1坪当たり5000円程度の追加費用が見込まれます。

1-3. 3階建ての場合の足場設置費用の増加

3階建ての場合、足場設置にかかる費用が大きく影響します。足場の設置・解体に人件費がかさみ、材料費も増加します。例えば2階建てなら2階分の足場で済みましたが、3階建てなら3階分が必要です。足場1階分当たりの費用を10万円とすると、2階建てと3階建てでは足場代で10万円の差が生じます。ただし、高所作業車を使えば足場不要の場合もあるので、事前に確認が必要です。

 

 

02 費用相場に影響を与える要素と節約術

2-1. 塗料の種類と費用:どの塗料を選ぶべきか

外壁塗装には様々な塗料がありますが、一般的にはシリコン系やアクリル系が選ばれることが多いです。シリコン系は滑らかな仕上がりで耐久性に優れ、アクリル系は経済的でカラーバリエーションが豊富です。外壁の劣化状況や予算に合わせて塗料を選ぶことが大切です。

2-2. セット施工による節約:外壁塗装と屋根塗装の組み合わせ

外壁塗装と屋根塗装をセットで行うと、足場代や人件費の共有ができるため大幅なコストダウンが見込めます。屋根塗装を後から別途行うよりも、一度に施工することで約20%の費用削減効果が期待できるでしょう。

2-3. 外壁材質と色、地域・季節による費用の変動

外壁の材質や色、地域や季節によっても費用は変動します。コンクリートやモルタルの外壁の場合、下地処理に手間とコストがかかる一方、吸い込みの少ない塗材を使えば節約になります。地域的には冬場の北海道では足場設置費が嵩みますし、西日本のような多湿地域ではカビ対策が必要です。

 

 

03 費用を抑えつつ、外壁塗装の長持ちを維持する方法

3-1. 再塗装の頻度や最適なタイミング

外壁塗装を再塗装するタイミングは大切です。外壁の劣化状況を確認し、塗膜のひび割れやはがれ具合で判断します。目安としては10年から15年が適切なサイクルですが、南向きや強い日差しを受ける外壁の場合はもっと早いタイミングが必要です。塗装業者に相談しながら、適切な時期を見極めることが大切です。

3-2 良い施工業者の選び方と注意点

外壁塗装を長持ちさせるためには、施工業者の選び方が重要です。業者選びでは、塗装実績と工事内容の明確さを確認しましょう。また、使用する塗料の品質も大切です。品質の高い塗料を使用する業者を選ぶことが大切です。業者の施工後の対応やアフターフォローも重要なポイントです。

3-3 長持ちする外壁塗装のためのメンテナンスとそのコスト

長持ちする外壁塗装のためには、定期的なメンテナンスが重要です。塗装後5~10年で塗膜の劣化が始まるため、年に1回程度の目視点検を行い、ひび割れやはがれなどの早期発見に努めましょう。また、高圧洗浄による汚れ落としを3~5年に1回実施することで、塗膜の寿命を延ばすことができます。こうしたメンテナンスの費用は1回当たり10万円程度かかりますが、早期発見・早期対応することで、再塗装までの期間を伸ばし、トータルのコストダウンにつながります。