外壁塗装で長持ち!
コンクリート打ちっぱなしのメンテナンスのポイント

INDEX目次

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コンクリート打ちっぱなしの外壁は、シンプルなデザイン性と耐久性の高さから最近注目されている外壁の選択肢です。
しかしそのメンテナンス性については疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

コンクリート打ちっぱなしの外壁は基本的にメンテナンスフリーをうたっていますが、長期使用において劣化が避けられません。
劣化の兆候や進行の速さは外壁の向きや立地条件などによって異なります。

定期的な目視点検を行うことで早期発見につながりますが、どのタイミングでどのような点検を行えばよいのでしょうか。
この記事では、コンクリート打ちっぱなし外壁のメンテナンス方法とそのタイミングについて詳しく解説します。ぜひ参考にして計画的な外壁のメンテナンスを行いましょう。

 

 

01 コンクリート打ちっぱなし外壁の特性とメリット・デメリット

1-1.基本的な特性

コンクリート打ちっぱなし外壁は、コストパフォーマンスに優れる反面、経年劣化による汚れやひび割れが生じやすい特性があります。定期的な目視点検と適切なタイミングでの塗装が大切です。劣化の兆候が見られた場合は、高圧洗浄や適切な塗料を用いた塗装を検討しましょう。塗装業者選定の際は、実績と施工内容を確認することをおすすめします。

1-2.メリット

コンクリート打ちっぱなし外壁のメリットとして、耐久性や経済性に優れている点が挙げられます。コンクリートは他の外壁材料と比較しても非常に丈夫で長持ちする材料です。また、塗装などのメンテナンスコストが安く済むため、トータルのコストパフォーマンスに優れています。さらに、コンクリートならではの重厚な外観が建物の格好良さを演出してくれるというメリットもあります。一方で、表面の性状や色味の個体差が大きいことが短所とされています。

1-3.デメリット

コンクリート打ちっぱなし外壁のデメリットとして、経年劣化によるひび割れが生じやすいことがあげられます。コンクリートは収縮する性質があるため、打ちっぱなしのまま放置していると徐々にひび割れが入っていきます。また、雨や日光、寒暖差などの外的要因による影響を直接受けるため、劣化が早まる傾向にあります。こうしたひび割れは水分の浸入を招き、鉄筋の腐食など構造体へのダメージにもつながる大きなリスクです。適切な塗装を行うことでこのリスクを回避できるため、定期的なメンテナンスが重要だと言えます。

 

 

02 コンクリート打ちっぱなし外壁の維持・メンテナンス方法

2-1.劣化要因と症状

主に紫外線や雨水などの自然環境によるものです。具体的には表面のひび割れ、浮き上がり、汚れやカビの発生などがあげられます。これらはコンクリートそのものの劣化に加え、素地の劣化も影響しています。外壁の劣化が進むと雨漏りなど二次的な住宅被害を招く可能性があるため、定期的なメンテナンスが重要です。

2-2.定期的なメンテナンス方法とタイミング

コンクリート打ちっぱなし外壁の定期的なメンテナンスは、劣化の進行を防ぐ上で大切です。初回の塗装から5~8年程度で塗り替えが必要になるケースが多いですが、塗装状態を定期的にチェックし、劣化が目立ち始めたら早めの塗装工事を検討しましょう。塗装間隔は日照条件や立地環境によって異なりますが、おおむね5~10年ごとが目安だと言われています。

2-3. DIYメンテナンスの可能性とリスク

コンクリート打ちっぱなし外壁のDIYメンテナンスは、コスト面でメリットがある反面、専門知識や技術が必要な場合もあり、リスクを伴います。自己処理の範囲を超える劣化状況では、プロに依頼した方が無難です。ただし、軽微な部分修繕や日常的な汚れ落としなど、一部のメンテナンスはDIYで対応可能です。コストとリスクのバランスを考慮し、DIYの範囲を判断することが大切です。

 

 

03 コンクリート打ちっぱなし外壁の塗装に関する詳細

3-1.効果と種類

コンクリート打ちっぱなし外壁の塗装には、防水性や耐久性を高める効果があります。主な塗装方法としては、シリコン系塗料やアクリル系塗料を用いた塗り壁仕上げがあります。シリコン系は滑らかな質感で防汚性に優れ、アクリル系は経年変化に強く耐候性に優れています。コストやデザイン性など、目的に合わせて塗装方法を選ぶことが大切です。

3-2.施工プロセスと注意点

主に水性塗料と油性塗料の2種類があります。水性塗料は乾燥が早く取り扱いやすい一方、油性塗料は耐久性に優れています。いずれも素地調整から下塗り、中塗り、上塗りと工程があり、1工程ごとに十分な乾燥を待つ必要があります。塗装作業は高所作業となるため、安全対策として足場の確保が重要です。近隣への騒音や塗料の飛散にも注意が必要です。

3-3. 各種塗装方法のコストパフォーマンス比較と製品例

コンクリート打ちっぱなし外壁の塗装方法は、主にエポキシ樹脂塗装、シリコン樹脂塗装、アクリル樹脂塗装の3つがあります。コストパフォーマンスが高いのは水性のアクリル樹脂塗装で、1平方メートル当たり1万5千円程度から施工可能です。エポキシ樹脂塗装は耐久性が高く25年程度持つため3万円程度かかります。