コウモリ被害対策!外壁侵入の原因と5つの予防策
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コウモリが外壁に侵入するのは、決して珍しいことではありません。
夏場になると、コウモリが建物の外壁や屋根裏に住みつくケースが各地で報告されています。
コウモリが住みつく理由は、生息環境の減少に加え、建物がコウモリにとって快適な生活の場を提供していることが大きな要因です。
建物の隙間は温度や湿度が安定しており、安全なねぐら場所として機能するのです。
しかし、コウモリの侵入は決して看過できません。大量に侵入すると糞尿の臭いや鳴き声の騒音が日常生活の支障となり、時には感染症の不安もあります。外壁への被害も深刻です。
では、なぜコウモリは建物を選ぶのでしょうか。侵入経路はどこなのか。そして、効果的な対策法とは何か。
本記事では、コウモリの生態と侵入の実態を踏まえた上で、対策法の評価と適切な実践方法を解説します。
01 コウモリが外壁に住みつく理由と生態
1-1. コウモリの生態と活動時間
コウモリは夕方から夜にかけて活動する習性があり、外壁や屋根裏に巣を作って日中休息しています。コウモリの活動時間は日の入りから日の出までの間で、この時間帯に餌を探し回ったり、群れで移動したりします。外壁や屋根裏に巣を作るのは、日中の休息場所が必要だからです。コウモリを追い払うには、この生態に合わせた対策が必要です。
1-2. コウモリが外壁に侵入する意図と地域性
コウモリが外壁に侵入するのは、適切な生息環境を求めてのことです。夏場に活動が活発になるコウモリは、外壁の隙間などを巣や休憩場所として利用します。特に河川や農地に近い地域では、餌を得るために外壁に集まりやすい傾向にあります。外壁の構造や素材、周辺環境によってもコウモリの侵入リスクが異なりますので、地域性と生息条件を考慮した対策が重要です。
1-3. 外壁にコウモリが集まる条件
外壁にコウモリが集まる条件として、日当たりの良い場所を好むことがあげられます。コウモリは体温調整のために日光浴を必要としているため、南向きなどの日当たりの良い外壁に集まりやすい傾向にあります。また、外壁にある割れ目や隙間もコウモリの侵入経路となります。こうした隙間がある外壁はコウモリのエサとなる昆虫が生息しやすく、コウモリを引き寄せる要因の1つです。
02 コウモリ侵入の被害とその回避方法
2-1. コウモリの侵入経路と特定方法
コウモリが外壁に侵入する経路を特定するには、外壁や屋根の隙間を確認します。特に軒先や煙突周り、外壁と屋根の接合部に空隙がないか点検します。コウモリは0.7cm程度の細い隙間からでも侵入できるので、細かなチェックが必要です。侵入が疑われる箇所には、粘着シートを貼ったり網戸を設置することで防ぐことができます。外壁の亀裂や穴を塞ぐことも大切な対策です。
2-2. 侵入経路の封鎖と塞ぐ方法
コウモリの侵入経路を特定したら、次はその穴や隙間を塞ぐことが大切です。穴の大きさに合わせて、シール材やパテで埋める方法がおすすめです。特に、屋根と外壁の隙間はコウモリの侵入経路として多いので、しっかりシールしておきましょう。作業が大変な場合は、専門業者に依頼することも検討しましょう。
2-3. コウモリの追い出し・予防方法とその効果
コウモリを外壁から追い出すには、忌避剤を噴霧する方法が効果的です。エタノールやペパーミントオイルなどの成分が嫌う反応を引き起こします。ただし、効果の持続性が低いので、定期的に再処理する必要があります。他にも、物理的に巣を取り除く駆除や、入り口を塞ぐことで新たな侵入を防ぐ対策もあります。コストや手間を考えると、状況に応じた方法を選択することが大切です。
03 コストパフォーマンスと対策の持続性について
3-1. 各対策法のコストパフォーマンスの比較と評価
コウモリ対策には、様々な方法がありますが、コストパフォーマンスを考えると、侵入経路の塞ぎ込みが最も効果的です。侵入箇所を特定し、網戸の設置やすき間の埋め込みを行うことで、再侵入を防ぐことができます。また、定期的に点検し、新たな侵入箇所がないか確認することも大切です。コストは手間と材料費が主なので、効果と比較するとコストパフォーマンスが高い方法です。
3-2. コウモリ対策の持続性と必要性
コウモリ対策を一度行ったからといって、永久に効果があるわけではありません。コウモリは生息地を移動したり、新たに生まれたりするため、対策を定期的に繰り返す必要があります。特に、コウモリの活動が活発になる時期前に点検し、侵入経路を塞ぐ作業を行うことが大切です。
3-3. 適切な対策状況の確認方法
コウモリ対策の効果を確認するには、定期的な目視確認が重要です。コウモリの糞や死骸、侵入痕跡がないか外壁を点検し、再侵入がないことを確認します。効果が不十分な場合は、追加対策が必要です。対策後1ヶ月程度で効果が現れることが多いため、その期間を目安に判断します。外壁の状態に変化がないかも注意深く観察し、予防策の持続性を高めることが大切です。