【完全ガイド】光触媒塗料を使った外壁塗装の基本と選び方

INDEX目次

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光触媒塗料という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

光触媒とは、光のエネルギーを使って汚れを分解する触媒のことです。
光触媒塗料は、この光触媒を含んだ塗料のことを指します。

光触媒塗料を塗布することで、太陽光や室内照明の光で汚れが分解され、建物の外壁や内装を常にきれいな状態に保つことができます。
しかも、光触媒の働きにより抗菌・抗ウイルス効果もあるため、衛生面でも優れています。
ただし、光触媒塗料には色々な種類があり、塗布環境や塗装方法によっても効果に違いがでます。

この記事では、光触媒塗料の基本的な仕組みから実際の利用方法までを丁寧に解説します。
光触媒塗料の可能性を最大限に引き出すポイントもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

 

 

01 光触媒塗料の基礎知識

1-1. 光触媒塗料とは何か

光触媒塗料とは、酸化チタンなどの光触媒成分を含む塗料のことです。太陽光などの可視光線を受けると、強力な酸化力を発生させて汚れを分解します。光触媒作用によって、外壁の汚れやカビの発生を抑制できる優れた性能が特徴です。近年、住宅の外壁や屋根への適用が増えています。

1-2. 光触媒塗料の種類と相場価格

種類としては、主に水性型と溶剤型の2つがあります。水性型は安全性が高く扱いやすい一方、価格は1リットル当たり3,000円程度と高めです。溶剤型は水性型よりも効果が高い反面、有機溶剤を含むため安全面での注意が必要で、価格も1リットル当たり5,000円前後と高価です。

 

 

02 光触媒塗料のさまざまな要素

2-1. 光触媒塗料のメリットとデメリット

光触媒塗料には、汚れを分解する自己洗浄機能や抗菌効果などのメリットがある一方で、価格が高価なことや、光が当たらない場所では効果が得られないといったデメリットもあります。
また自己洗浄機能によりメンテナンスコストが抑えられる反面、塗装コストが従来の塗料より高くつきやすいといった特徴もあります。さらに、光触媒の反応には紫外線が必要なため、日陰の多い北側の外壁では効果が十分に発揮されない場合があります。

2-2. 光触媒塗料の適した環境と条件

光触媒塗料を外壁に塗布する場合、日光の当たり方が重要です。南向きの外壁が一番日光を受けるので効果が高くなります。逆に日陰の多い北側外壁では効果が弱まる傾向にあります。また夏場の強い日差しを避けるためにベランダのある部屋は効果が薄れるので注意が必要です。適切な日光を得られる環境であれば、光触媒塗料の性能を最大限に発揮できます。

2-3. 光触媒塗料の施工に必要なプロの知識と技術

光触媒塗料の施工には、専門的な知識と技術が必要です。適切な下地処理や塗装方法を知らないと、効果が十分に発揮されない場合があります。プロの塗装業者を選ぶ際は、光触媒塗料の施工経験と実績を確認することが大切です。また、安全で確実な作業を行うために、資格を持つ技能者の配置と、安全対策の徹底が求められます。

 

 

03 光触媒塗料の実践的な利用

3-1. 光触媒塗料を使った施工事例とその結果

光触媒塗料を使った外壁塗装の施工事例を見ると、汚れにくく抗菌効果も高いことがわかります。例えば、東京都内のマンションでは5年前に光触媒塗料を塗布した外壁が、今も当初と変わらないきれいな状態を保っているそうです。プロによる適切な下地処理と塗装を行えば、長期的なメリットが大きいでしょう。

3-2. 光触媒塗料による長期的な劣化状況と対策

光触媒塗料は、長期間使用すると劣化が進み、性能が低下する傾向にあります。劣化の原因としては、紫外線や酸性雨などの外的要因や、塗料成分の変質などです。対策としては、5~10年ごとの塗り替えが推奨されており、また日常的に水洗いやブラッシングを行うことで汚れを除去し、性能を維持できます。

 

 

04 光触媒塗料の導入を考える

4-1. 塗装業者の選び方とポイント

光触媒塗料を使った外壁塗装を検討している方は、信頼できる塗装業者を選ぶことが大切です。業者選びのポイントとして、同種の実績が豊富である・工事内容がわかりやすく見積書等に記載されているなど、があげられます。

4-2. 光触媒塗料導入後のリセールバリューについて

光触媒塗料を外壁に塗装することで、汚れが付きにくくなるだけでなく、リセールバリューも上がる可能性があります。光触媒作用によって外壁の汚れが落ちやすくなるため、長期的にメンテナンスコストが下がります。また、汚れにくい外壁は、物件の魅力を高めることが期待できます。