外壁塗装にふさわしくない時期はいつ?

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外壁塗装をするタイミングは大切です。
季節や気候を考慮せずに塗装工事を始めると、思わぬトラブルに見舞われる可能性があります。
例えば、梅雨の時期は湿度が高く、塗料の乾燥に時間がかかります。乾燥不足の塗料に雨が降ると、ベトつきが発生したり剥がれたりすることがあります。
逆に夏場は気温が高すぎて塗料が早く乾燥し、塗りむらやひび割れが生じることも。
地域の気候特性や工事日数を考慮し、適切な時期を選ぶことが大切です。

本記事では、外壁塗装にふさわしくない時期とその理由、各地域・季節別のおすすめ時期、さらには準備や業者選びのポイントを解説します。
ぜひ参考にして、トラブルのない美しい外壁を手に入れてください。

 

01 外壁塗装にふさわしい時期とその理由

1-1. 各地域別、季節別おすすめの時期

各地域別に外壁塗装に適した時期が異なります。北海道では5-9月がおすすめで、東北地方は5-10月、関東甲信越は4-11月が適しています。一方、中国・四国地方以西では通年施工が可能ですが、梅雨を避けるため6-7月は控えめにします。気温10度以上、湿度50-80%の状態を目安にしましょう。

1-2. 天候・気温・湿度の影響と適切なタイミング

外壁塗装にふさわしくない時期として、梅雨や台風の多い6~9月がしばしあげられます。梅雨の多雨や高湿度は塗装の乾燥を遅らせ、台風では強風による塗料のはがれや塵埃の付着が起きやすいためです。また冬場の12~2月も気温が低く塗料の乾燥に時間がかかるうえ、低温で塗装すると接着力が弱まるデメリットがあります。代わりに、晴天の日が続く春(3~5月)や秋(10~11月)がおすすめです。季節や地域の気候によって多少のずれはあるものの、これらの時期ならば乾燥状態を保ちやすく、美しい仕上がりを実現できます。ただし、朝夕の気温差が大きい季節は、塗装後の急激な温度変化で塗膜のはがれが起きる可能性があるので注意が必要です。

 

 

02 外壁塗装の工事スケジュールと準備

2-1. 施工業者との相談から工事開始までの流れ

外壁塗装工事を検討する際、施工業者との打ち合わせから工事開始までの流れを確認しておくことが大切です。見積もり依頼後、現場確認とともに塗装計画を立てます。工期とコストを提示し、契約を交わします。足場設置や養生シート張りを行った後、高圧洗浄で壁面の汚れを落とします。乾燥を待ってから塗装を開始します。

2-2. 塗装工事の具体的な進行スケジュール

塗装工事の具体的な進行スケジュールとしては、まず足場設置から始まります。次に高圧洗浄で壁面の汚れや古い塗料を取り除き、必要に応じて壁面の補修を行います。その後、下塗り、中塗り、上塗りと順を追って塗装作業を進めていきます。1回目の塗装後は乾燥を待ってから2回目の塗装を行う必要があります。工事期間は気温や塗装面積にもよりますが、下塗りから上塗り完了まで2~3週間程度が目安です。

2-3. 不適期に塗装をする際のリスクと対策

外壁塗装にふさわしくない時期に工事をすると、乾燥不足による塗膜の剥がれやひび割れなどのリスクが高まります。特に雨天時の施工は避けるべきで、やむを得ず施工する場合は十分な乾燥時間を確保することが大切です。業者選びでは、安全対策とプロジェクト管理能力を重視し、工程表に沿った計画的な施工ができることを確認しましょう。気候条件や工事スケジュールに合わせた塗料選択も重要なポイントです。

 

 

03 外壁塗装施工業者の選び方と塗料の特性

3-1. 信頼性のある施工業者の選び方と注意点

信頼性のある施工業者を選ぶには、実績と口コミを確認することが大切です。工事実績が豊富で、お客様の声が良好な業者を選ぶことをおすすめします。業者選定の際は、複数社から見積もりを取り、価格や工事内容を比較検討しましょう。安全対策や工程管理能力も重要なポイントです。地域の気候条件やお住まいの外壁状況に合わせた提案ができることが理想的です。

3-2. 施工業者の安全対策とプロジェクト管理について

外壁塗装工事を安全に進めるためには、施工業者の安全対策とプロジェクト管理が重要です。足場設置から作業員の防護具まで、安全面での配慮が必要です。工程表や工事日報を作成し、計画通りに工事が進むよう管理することも大切です。気象条件や周辺への配慮など、臨機応変な対応力が求められます。これらの点を確認して信頼できる業者を選ぶことが大切です。

3-3. 塗料の選択とその特性について

外壁塗装に使用する塗料には、さまざまな種類があります。建物の用途や部位、必要とされる機能に応じて選択します。例えば、外壁に直接日光が当たる南面では日光に強い塗料を、北面のような日陰の多い場所では通気性の高い塗料を選びます。また、コンクリート打ち放しの外壁なら透湿性のある塗料、吸音性能が必要な場所なら防音塗料を使い分けます。性能だけでなく、デザイン性や経済性とのバランスも考慮します。相談しながら自分のニーズに合った塗料を選ぶことが大切です。