金属サイディングのメリット・デメリットと
選び方の総まとめ

INDEX目次

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外壁を選ぶ際、金属サイディングは人気の高い選択肢の一つです。
金属サイディングには、強度が高くメンテナンスが容易などのメリットがありますが、価格が高めや遮熱性能の低さなどのデメリットもあります。
では、金属サイディングの特徴を理解した上で、自分のニーズに合った外壁材を選ぶにはどうしたらいいでしょうか。

この記事では、金属サイディングのメリット・デメリットを整理し、選び方のポイントを解説します。
住宅の外壁選定で悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
金属サイディングの適切な選び方を知れば、理想的な外壁材を見つけることができるはずです。

 

 

01 金属サイディングのメリットとデメリット

1-1. 金属サイディングが選ばれる理由とその利点

金属サイディングは、外壁材として様々なメリットがあるため、住宅の外壁改修において選ばれることが多いです。
まず、設置費用が安価であることが大きな魅力です。既存の外壁に直接張ることができるため、下地工事が不要で、工事期間も短縮できます。
次に、金属ならではの頑丈さがあります。そのため、外壁のメンテナンス頻度が低減し、ライフサイクルコストの削減にもつながります。
また、多彩な色や形状のバリエーションがあるため、自由度の高い外観デザインが実現できるのも魅力の1つです。

1-2. 金属サイディングにおける注意点とそのデメリット

金属サイディングには、他の外壁材と比べても長所が多い反面、短所として知っておくべき点もあります。例えば、設置後のメンテナンスが必要なことです。定期的に汚れやホコリを拭き取ることで、金属サイディングの表面を清潔に保ち、長持ちさせることができます。また、金属サイディングは熱伝導率が高いため、断熱性能に劣ります。そのため、冷暖房効果を高めるためには、断熱材の使用を検討する必要があります。こうした点を理解した上で、自分のニーズと合致するかどうかを判断することが大切です。

1-3. メリット・デメリットから見る適用シーン

金属サイディングのメリットデメリットを踏まえると、耐久性やメンテナンス性に優れ、コストパフォーマンスも高いため、戸建て住宅や長期利用を見込む建物に適しています。一方で、多湿な場所や海岸付近では腐食のリスクがあることに注意が必要です。適用場所や使用目的に合わせて検討することが大切です。

 

 

02 金属サイディング選びの要点

2-1. 金属サイディングの種類と特性

金属サイディングには、スチール系とアルミ系の2つの種類があります。スチール系は鉄鋼板を使用しており、耐久性や強度に優れています。アルミ系はアルミニウム合金板を使用し、軽量で加工しやすい特長があります。金属サイディングのメリットとしては、デザイン性や耐久性に優れ、メンテナンスが容易な点があげられます。一方で、価格がやや高めで、施工に技術が必要なことがデメリットです。

2-2. 価格や工事費用について

金属サイディングの価格は、使用する材料やデザインによって異なりますが、おおよそ1平方メートル当たり3,000円から5,000円程度です。工事費用も含めると、平均的な一軒家の外壁の金属サイディング施工では60万円程度の費用がかかるでしょう。ただし、地域差や施工内容の違いによる変動も大きいため、事前に複数社の見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。

2-3. 比較検討する際のポイント:金属サイディング vs 窯業系サイディング

金属サイディングと窯業系サイディングを比較検討する際のポイントとして、デザイン性では金属サイディングのほうがカラーバリエーションが豊富で個性的な外観が実現しやすい一方、耐久性能に関しては窯業系サイディングの方が優れていることが多いです。また、金属サイディングは軽量で施工しやすい反面、熱伝導率が高く断熱性能に劣るといった特徴があります。

 

 

03 金属サイディングの耐用年数とメンテナンス情報

3-1. 金属サイディングの耐久性と劣化の進行度合い

金属サイディングの耐久性は高く、適切なメンテナンスを行えば20~30年は使用できます。しかし、塗装面の色あせや腐食が起きることがあるので、5~10年おきに塗装の塗り替えが必要です。金属サイディングの劣化速度は設置環境によって異なり、海岸付近では腐食が速く進みます。内陸部では10年程度で塗装の色あせが目立つようになることが多いです。適切なメンテナンスと早めの塗装塗り替えが長期使用のカギとなります。

3-2. 必要となるメンテナンスと維持コストについて

金属サイディングのメンテナンスには、定期的な洗浄が必要です。汚れやほこりが付着したまま放置すると、サビや腐食の原因になります。高圧洗浄機やブラシを使用して金属面の汚れを落とし、乾燥させることが大切です。コストは状態によって異なりますが、年1回程度の定期メンテナンスで1万円程度かかるのが目安です。

3-3. 施工方法と適した設置地域や条件の解説

金属サイディングの施工方法は、地域や気候条件によって異なります。例えば、冷暖房地域では断熱性能を高めるために裏面に断熱材を取り付ける必要があります。また、雪国では雪下ろし作業の負担を軽減するために、屋根との取り合いを考慮した施工が大切です。適切な施工方法を選ぶことで、金属サイディング本来の強度や美観を長期間維持できます。