海の近くに家を建てる!
災害への対策や住環境をよくする方法を紹介

  • 住まい

INDEX目次

SHARE X facebook

海辺に家を建てる魅力は計り知れません。青い海と白い波を目の前に朝から眺められる生活は、多くの人が憧れる風景です。

しかし、海辺特有の塩害や台風、高潮・津波などの自然災害のリスクを考えると、海辺での家づくりにはさまざまな課題があります。 

そこで本記事では、海辺で快適な生活を送るために必要な、自然災害への対策を含めた家づくりのポイントを解説します。ぜひ参考にして、理想の海辺生活の実現を目指してください。

 

01 海辺の家づくりのリスクと対策

外壁を塗装中の壁はじめに、海辺の家づくりのリスクと対策を紹介します。

塩害とその対策

海辺で家を建てる際、塩害は大きなリスクです。海からの塩分を含んだ風が建物に当たることで、コンクリートの劣化や鉄筋の腐食が起こります。外壁や基礎に「水抜き効果」の高い塗料を塗布し、塩分の浸入を防ぐことが重要です。

また、定期的に清掃や塗装のメンテナンスを行うことで、資産価値を長期間維持できます。

自然災害・津波への対策

海の近くで家を建てる際、津波への対策は大切です。建物を高台に建てる、複数階建てとする、避難場所を確保するなどが有効です。また、水や土砂の浸入を防ぐ水密性の高いドアやシャッターを設置します。定期的に避難訓練を行うことも大切です。これらの対策を行うことで、津波から身を守ることができます。

風の影響とその対策

海辺で家を建てる際、風の影響も大きなポイントです。強風による壁面への衝撃や飛来物に備え、風圧に強い設計の建物を選ぶことが大切です。また、開口部の位置や大きさを調整し、風の通り道を確保することも効果的です。

さらに、周囲の植栽で風を遮るなどの対策をとることで、風の影響を抑えられます。こうした対策を行うことが、海辺で快適な生活を送るために重要です。

 

02 住環境をよくするための工夫

室内の湿度、温度表示計次に、海の近くに家を建てる場合に住環境をよくする工夫を紹介します。

湿度管理の方法

海の近くで家を建てる場合、湿度管理は大切なポイントです。海辺では湿度が高く、カビやシロアリが発生しやすいため、断熱性と通気性を高める工夫が必要です。外壁や屋根を断熱材で覆うことで、結露を防ぎます。

また、壁内に通気層を設け、換気扇や窓開放で常に換気を心がけましょう。部屋の湿度が60%を超えるとカビの発生リスクが高まるため、温湿度計で管理し、加湿器や除湿機の使用を検討します。

地盤と標高の確認方法

地盤と標高の確認は、海辺で家を建てる際の重要ポイントです。海水面より低い地盤では津波被害のリスクが高まるため、できるだけ高い位置に家を建てることが大切です。

具体的には、過去の津波の浸水域や想定浸水深を確認し、それより2m以上高い位置を選ぶのが理想的です。 また、地盤沈下の有無を建築会社や地方自治体に確認することも忘れずに。

敷地選びのポイント

海辺で家を建てる際、敷地選びは大切なポイントです。まず地盤がしっかりしているかを確認し、必要に応じて杭基礎を打つなどの対策が必要です。次に日当たりや風通しを考慮し、日射遮蔽や防風対策を検討します。

さらに周辺環境も重要で、景観や生活利便性を考慮することが大切です。適切な敷地を選ぶことで、快適な住環境が実現できます。

 

03 海辺での生活とコストについて

海の近くでの生活コスト海の近くで生活するには、塩害への対策が欠かせません。塩分を含んだ海風や雨風による建物への影響を防ぐため、高品質な塗料を使用した外壁塗装が有効です。

定期的な塗装のメンテナンスにより、建物の寿命を延ばし資産価値もアップできます。また助成金制度を利用することで、塗装費用の一部を節約することも可能です。

具体的な建築事例とその費用

海辺で家を建てる際、実際の建築事例を参考にすることが大切です。木造2階建て一戸建て住宅の場合、塩害対策として金属部品をステンレスにしたほか、外壁に高性能な塗料を使用している事例があります。

このような住宅の建築費は約2,500万円で、塩害対策費用が約150万円程度かかっています。参考になる事例を参照しつつ、必要な対策を考えることが大切です。

 

04 まとめ

海の近くで家を建てる際、自然災害への対策は必須です。塩害や津波、台風などの影響を受けやすいため、地盤の確認や標高のチェックをしっかり行うことが大切です。また、風や塩分を遮る設備を設置し、湿度管理にも気をつけましょう。

こうした対策をしっかり取ることで、海辺ならではの景色を楽しみつつ、安全・快適に暮らせるはずです。