災害時に役立つ非常食の選び方は?
おすすめの非常食や保存期間も解説

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災害時には食料の確保が大変です。非常食は災害時の飢餓を防ぐために欠かせません。しかし、非常食には様々な種類があり、適切な非常食の選び方や備蓄方法は難しいと感じる人も多いのではないでしょうか。

この記事では、非常食の種類と特徴、保存方法や期間、おすすめの商品、備蓄量の目安など、非常食選びのポイントをわかりやすく解説します。あわせて、非常食の手作り方法や活用法、品質チェックの方法など実践的な情報も提供します。

災害への備えはいつまでも先送りにしがちですが、明日起きるかもしれない災害から大切な人を守る準備は今からできます。ぜひこの記事を参考に、災害時に役立つ非常食の備蓄・活用法をマスターしてください。

 

01 災害と非常食について

ダンボールに保管された非常食はじめに、非常食の概要について解説します。

非常食とは

非常食とは、災害時に役立つ保存食のことです。地震や豪雨などの災害で外出できなくなった場合に備えて、家庭内に常備しておく食料を指します。水や缶詰、乾パン、レトルト食品などが代表的ですが、最近では災害用のおにぎりやアルファ化米なども販売されています。長期保存が可能で、災害時に役立つ食べ物を事前に用意しておくことが大切です。

非常食を選ぶときの基本的な観点

非常食を選ぶ際のポイントは、長期保存が可能で、災害時に必要な栄養がバランスよく含まれていることです。カロリーやタンパク質を中心に摂取できる缶詰食品やレトルト食品がおすすめです。アレルギーがある人は添加物を確認し、子どもや高齢者は嚥下しやすい食べ物を選びましょう。

賞味期限を定期的にチェックし、備蓄量は1人1週間分以上が目安です。地域の防災計画も参考にしつつ、非常時に役立つ食料を事前にそろえておきましょう。

 

02 非常食の選び方

長期保存食としても使えるパスタ次に、非常食の選び方を解説します。

非常食のタイプと特性

非常食には、インスタント食品や缶詰、レトルト食品などの工業製品と、米やパスタ、乾パンなどの自家製品があります。

工業製品の特徴は長期保存が可能で、災害時にすぐに食べられる点です。一方で、栄養バランスに偏りがあるデメリットがあります。自家製品は栄養バランスを考えて作れるメリットがありますが、保存期間が短いというデメリットがあります。

状況に応じてこの2つのタイプを組み合わせて備蓄することが重要です。例えば、工業製品を主に長期備蓄し、自家製品は1ヶ月程度の保存で順次入れ替えていくといった方法がおすすめです。

非常食の保存方法と期間

非常食の保存方法は大きく分けて常温保存と冷蔵・冷凍保存の2通りがあります。常温保存の場合は密封容器に入れて光が当たらない暗所に保管するのが基本です。

一方、冷蔵・冷凍保存の場合は、家庭用冷蔵庫や冷凍庫を利用して、常温保存よりも長期の保存が可能です。ただし、停電などで冷蔵・冷凍庫が使えなくなった場合のリスクも考慮する必要があります。 

おすすめの非常食

非常食には長期保存可能な缶詰やレトルト食品といった工業製品と、自家製のおにぎりやパンといった自家製品があります。工業製品は災害時にすぐに食べられる利点がありますが、栄養バランスに偏りがあるデメリットがあります。

一方、自家製品は栄養バランスを考えて作れるメリットがある反面、保存期間が短いというデメリットがあります。このため、長期備蓄には工業製品を、1ヶ月程度の保存には自家製品を利用することをおすすめします。状況に応じた組み合わせが重要です。

 

03 非常食の備蓄量や栄養成分

次に、非常食の備蓄量や栄養を紹介します。

適切な非常食の備蓄量

災害時に必要な非常食の備蓄量ですが、国のガイドラインでは1人1日当たり最低3リットルの水と2400kcal程度の食料を最低3日分確保することを推奨しています。ただし、実際の災害時には交通網の途絶やライフラインの停止などで物流が滞る可能性が高いため、できる限り1週間から2週間分の備蓄が望ましいでしょう。地域の災害リスクや家族構成に合わせて備蓄量を設定しましょう。

非常食の総合的な栄養バランス

非常食の総合的な栄養バランスを考える際、炭水化物、タンパク質、ビタミンなどのバランスを取ることが大切です。例えば、米やパンなどの主食だけでなく、缶詰の肉や魚、乾燥果物、ナッツ類を組み合わせることで、必要な栄養素を確保できます。

アレルギーがある食材についても代替品を用意しておくことをおすすめします。こうした食材を1週間分以上、保存場所や賞味期限に注意しながら備蓄しておけば、災害時でも健康な体調を保つ一助となるでしょう。

特定の食物アレルギーを持つ人のための非常食

特定の食物アレルギーを持つ人は、普段から制限食を摂取していることが多いです。そのため災害時にも、アレルギーに対応した非常食を確保しておくことが大切です。

例えば小麦アレルギーの人はグルテンフリーの米やパン、乾パンを備蓄します。卵アレルギーの人は缶詰の魚介類や大豆ミートを選びます。必要な栄養素を確保できるよう、代替食品を組み合わせてバランスよく備蓄することをおすすめします。

 

04 非常食の活用法

次に、非常食の活用方法を紹介します。

非常食の手作り方法

非常食を手作りするメリットは大きいです。まず、家族の食事嗜好に合わせた食材選びができます。アレルギーがある人もいるでしょう。次に、保存料や添加物を控えめにできるのも魅力です。市販の保存食には含まれることが多いですから。手作りなら栄養バランスにも配慮できます。

缶詰やレトルト食品を組み合わせて、炭水化物、タンパク質、ビタミンをバランスよく取る工夫が必要です。災害時に体力を保つには、栄養面は大切なポイントです。

非常食の使い方と消費の順番

非常食の使い方ですが、まずは賞味期限の短いものから消費しましょう。缶詰やレトルト食品、パンやおにぎりなどです。次に乾パンやビスケット、チョコレート等の長期保存の食品を使います。食べる順番を考えることで、無駄なく有効に活用できます。

賞味期限内の保存食を優先し、栄養バランスにも配慮しながら計画的に消費していきましょう。

長期保存後の非常食の品質チェック方法

長期保存した非常食の品質を確認する方法ですが、まずは外観からチェックします。開封して、色や臭い、形状の変化がないかを確認します。

次に少量を試食。味や食感の変化がないかを見極めましょう。賞味期限内であれば基本的には大丈夫ですが、傷みがある場合は要注意です。賞味期限切れの場合は、安全性を考慮して処分することをおすすめします。

 

05 まとめ

災害時に役立つ非常食の種類と選び方について、総合的に考える必要があります。

まず、非常食にはインスタント食品やレトルト食品、缶詰、ビスケットなど様々な種類があります。これらを組み合わせてバランスの取れた栄養を確保しつつ、保存期間の長いものを選ぶことが大切です。アレルギー対応食品も準備しておきましょう。

非常食を上手に活用するコツとして、手作り保存食のレシピを覚えておくことや、消費順序を考えて効率的に使うことが大切です。こまめに点検し、災害に備えて万全な体制を整えておきましょう。