外壁のリフォーム方法と費用を徹底解説!
塗り替え・張り替え・カバー工法の違いは?
INDEX目次
01 外壁の塗り替え
外壁の塗り替えは、経年劣化した外壁の上から新しい塗料を重ね塗りする手軽なリフォーム方法です。既存の外壁を剥がすことなく、下地調整を行った上で新しい塗料を塗り重ねるため、比較的低コストで外観を一新することができます。しかし、下地の傷みが完全に補修されない場合があり、耐久性にも限界があるのがデメリットです。
1-1. 塗り替えとは
外壁の塗り替えは、既存の外壁の上から新しい塗料を重ねて塗り直す方法です。古くなった外壁の塗装を剥がすことなく、新しい塗料を重ね塗りすることで外観を生まれ変わらせることができます。下地の調整作業は必要ですが、張り替えやカバー工法に比べると工事の手間が少なく、コストも抑えられるのが大きな利点です。塗り替えによって外壁の防水性や耐久性を一定期間維持でき、住宅の資産価値の低下を防ぐことができます
1-2. 塗り替えのメリットとデメリット
【メリット】
・比較的安価な費用で外観を一新できる
・工事期間が短く、生活への影響が少ない
・様々な色や質感の塗料を選べる
【デメリット】
・下地の劣化や欠損が残存する場合がある
・耐用年数は10年程度と限られている
・塗り重ねる回数に制限があり、将来的に張り替えが必要
1-3. 塗り替えの費用相場
一般的な10坪の戸建て住宅で外壁の塗り替え工事を行う場合、概算費用は15万円から30万円程度となります。この費用には、足場の設置費用、下地調整の費用、塗料代、施工費用などが含まれています。塗料の種類や塗装面積、作業の難易度によって多少の増減はありますが、この金額が目安となるでしょう。比較的低コストで外観を一新できるのが塗り替え工事の大きなメリットです。
02 外壁の張り替え
外壁の張り替え工事は、建物の外観を一新するだけでなく、長期的な耐久性や防水性能の向上にも貢献します。既存の外壁材を完全に撤去した後、新しい高性能な外壁材を取り付けるため、下地の状態を確認し、必要に応じて補修を行うことができます。この徹底した作業により、外壁の寿命を大幅に延ばすことが可能です。また、様々な素材から外壁材を自由に選べるため、デザイン性にも優れた仕上がりが期待できます。一方で、工期が長くなる上、費用も高額になるというデメリットもあります。
2-1. 張り替えとは
外壁の張り替え工事は、建物の外観を一新するだけでなく、下地の点検や補修も行えるのが大きな特徴です。既存の外壁材を完全に撤去した後、新しい高性能な外壁材を取り付けるため、耐久性や防水性能が大幅に向上します。また、様々な素材から外壁材を自由に選べるので、デザイン性の高い外観に生まれ変わることができます。ただし、工期が長くなる上、解体や新規取り付けの費用がかさむため、他の方法に比べて高額になるデメリットもあります。
2-2. 張り替えのメリットとデメリット
張り替え工事のメリットは、新しい外壁材を使用できることで耐久性が大幅に向上し、建物の寿命が延びることです。また、様々な素材から外壁材を選べるため、デザイン性にも優れています。一方でデメリットは、既存の外壁を全て剥がす大がかりな工事となるため、費用が高額になること、工期も長くなることです。騒音や粉じんの発生も避けられません。しかし、建物の資産価値を長期的に維持・向上させたい場合は、張り替え工事が最適な選択肢となります。
2-3. 張り替えの費用相場
一般的な10坪程度の戸建て住宅で、外壁の張り替え工事にかかる費用は100万円から200万円前後が相場となります。この費用には足場の設置費用、既存外壁の解体費用、新しい外壁材の費用、施工費用などが含まれています。使用する外壁材の種類によっても費用は変動しますが、耐久性や意匠性に優れた窯業系サイディングや木質系サイディングを選ぶと、費用は比較的高めになる傾向にあります。一方で金属系サイディングなどを選べば、費用を抑えられる可能性があります。
03 外壁のカバー工法
外壁のカバー工法は、建物の外観を損なうことなく、新しい外壁材を重ねることで耐久性や防水性を向上させる手法です。既存の外壁を生かしながら、新たな外壁材を取り付けるため、張り替え工事に比べてコストを抑えられるメリットがあります。また、工期も比較的短く済むため、生活への影響を最小限に抑えることができます。一方で、外壁の重量が増加するため、耐震性が低下する可能性があることにも注意が必要です。
3-1. カバー工法とは
カバー工法は、建物の外観を損なうことなく、既存の外壁の上から新しい外壁材を重ねてリフォームする方法です。この工法の最大の利点は、外壁の耐久性を大幅に向上させられることです。新しい外壁材を重ねることで、雨風や紫外線から外壁を確実に守ることができます。また、外壁が二重になることで断熱性や遮音性も高まり、住環境の快適性が格段に上がります。さらに、様々な素材の外壁材を選べるため、デザイン性にも優れた仕上がりが期待できます。
3-2. カバー工法のメリットとデメリット
【メリット】
・既存の外壁を生かしながら、新しい外壁材を重ねることで耐久性と美観を高められる
・工期が張り替え工事に比べて短く、生活への影響が少ない
・外壁が二重になることで断熱性と遮音性が向上する
【デメリット】
・張り替え工事に比べてコストが高い
・外壁の重量が増加し、耐震性が若干低下する可能性がある
・デザインの選択肢が張り替え工事ほど広くない
3-3. カバー工法の費用相場
カバー工法は、既存の外壁の上に新しい外壁材を重ねて施工する工法です。この方法は張り替え工事に比べて費用を抑えられる一方で、外壁が二重になるため重量が増加するというデメリットがあります。一般的な10坪の戸建て住宅でカバー工法を行う場合、費用は80万円から150万円程度と見積もられています。使用する外壁材の種類や、外壁の広さ、足場の必要性など、様々な要因で金額は変動します。耐久性や意匠性の高い外壁材を選べば費用は高くなりますが、リフォーム後の住宅の資産価値を高められるでしょう。
04 外壁の色選びのポイント
外壁の色選びは、住宅の外観を決める重要な要素です。明るい色を選べば開放的で明るい印象を与え、暗い色を選べば落ち着いた雰囲気を醸し出すことができます。ただし、あまりに主張が強すぎる色は周辺の環境と馴染まず、不自然な印象を与えてしまう可能性があります。周辺の住宅や自然環境と調和するよう、慎重に色を選ぶ必要があります。例えば住宅地なら控えめな色合い、商業地区なら少し明るめの色を選ぶなど、立地条件に合わせて検討するのがよいでしょう。
05 外壁の塗り替えに適した時期
外壁塗装は気温と湿度に大きく影響されます。夏場は気温が高すぎて塗料の乾燥が早すぎ、冬場は低温のため乾燥に時間がかかりすぎてしまいます。そのため、外壁塗り替えに最適な時期は、温度が穏やかで湿度も低い5月から10月頃です。この時期なら1日の作業時間を十分に確保でき、塗装後の乾燥も適切に行えるでしょう。ただし、この時期は需要が高まるため、業者への予約が取りにくくなる可能性もあります。
06 助成金を活用するには
外壁のリフォームでは、省エネ性能や耐震性能の向上を目的とした工事であれば、自治体の助成金制度を利用できる場合があります。助成金の対象工事や金額は自治体によって異なりますが、一般的には10万円から30万円程度の助成を受けられます。工事費用の一部を補填してくれるため、リフォームを検討する際は事前に助成金制度の有無を確認しましょう。申請手続きなどの詳細については、お住まいの自治体に問い合わせる必要があります。