【2024年最新版】
屋根修理の費用相場と
適正な見積もり確認のポイント

INDEX目次

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01 屋根修理の費用相場

屋根工事中で屋根に梯子がかかった状態

屋根の修理には様々な方法があり、それぞれの費用相場も異なります。雨樋の部分的な補修であれば1〜2万円程度ですが、全面取り替えとなると10万円以上の費用がかかる可能性があります。コーキングの修理は面積によって変わりますが、一般的には3〜5万円前後が相場です。高所作業が必要な場合は追加費用が発生することもあります。

屋根の塗装費用は、屋根の形状や面積によって変動しますが、一般的な戸建て住宅であれば20万円前後が目安となります。高級塗料を使用する場合はさらに費用がかかります。一方、屋根材の葺き替え費用は、材料費と工賃を合わせると50万円以上が一般的です。屋根の形状、面積、使用する材料によっても変動があります。

また、カバー工法(重ね葺き)は、既存の屋根の上から新しい屋根材を重ねて施工する方法で、費用は30万円前後が相場ですが、下地の状態によっては別途費用が発生する可能性もあります。

1-1. 雨樓の修理

雨樋の修理では、部分的な補修であれば1万円から2万円程度の費用で済みます。しかし、雨樋全体の取り替えが必要となる場合は、10万円以上の費用がかかることが一般的です。特に高所での作業が伴う場合は、足場の設置費用などが加算されるため、さらに費用が高くなる可能性があります。雨樋の老朽化は雨漏りの原因にもなりかねないため、定期的な点検と早めの修理が賢明です。

1-2. コーキング修理

コーキングは目地やひび割れを補修するためのゴム状の素材です。コーキング修理の費用は、修理面積が広ければ広いほど高くなる傾向にあります。一般的な相場としては3万円から5万円程度が目安とされています。ただし、屋根の高所部分の修理となれば、足場の設置が必要になるため、追加の費用が発生することがあります。コーキング修理を依頼する際は、作業範囲と高所作業の有無を確認し、適正な見積もりを取ることが重要です。

1-3. 屋根の塗装

屋根の塗装は、経年劣化を防ぐために重要な作業です。塗り替えのタイミングは、屋根材の種類によって異なりますが、平均的には8年から15年程度の周期で行うことが推奨されています。塗装費用は、屋根の形状や面積、使用する塗料の種類によって変動しますが、一般的な戸建て住宅であれば20万円前後が相場となります。高級な塗料を選択した場合は、さらに費用が高くなる可能性があります。塗装と併せて防水工事を行えば、長期的にコストを抑えられるメリットもあります。

1-4. 屋根材の葺き替え

屋根材の葺き替え工事は、老朽化した既存の屋根材を全て取り外し、新しい屋根材に張り替える大規模な工事です。台風などの自然災害で屋根が破損した場合や、長期間の使用で屋根材が劣化した場合に行われます。葺き替え工事のメリットは、屋根を一度取り外すことで下地の状態を確認でき、防水シートの補修なども行えることです。また、軽量な新しい屋根材に変更することで、建物の耐震性能の向上も期待できます。

葺き替え工事の費用は、使用する屋根材の種類や屋根の形状、面積によって大きく変動します。一般的な相場としては、瓦から瓦への葺き替えで100万円から266万円程度、瓦からスレートへの変更で70万円から200万円程度、瓦からガルバリウム鋼板への変更で80万円から210万円程度が目安となります。さらに、高所作業が必要なため、別途10万円から40万円程度の足場代がかかる場合もあります。

1-5. カバー工法(重ね葺き)

カバー工法は、既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねて施工する方法です。この工法は、下地の劣化が進行していない比較的新しい屋根や、アスベストの含有が疑われる古い屋根に適しています。カバー工法を選択すれば、既存の屋根を取り外す必要がなく、工事期間の短縮と費用の抑制が期待できます。一般的なカバー工法の費用相場は30万円前後ですが、下地の状態によっては別途の補修費用が必要になる場合があります。

 

02 火災保険や補助金について知っておこう

デスク上にある家の模型と電卓とドキュメント

屋根修理の際には、火災保険の特約や自治体の補助金制度を賢く利用することで、費用を大幅に抑えられる可能性があります。まずは加入している火災保険の内容を確認し、風災や雹災、雪災による被害が補償の対象となっているかどうかを事前に把握しましょう。また、省エネリフォームや耐震リフォームに該当する場合は、自治体の補助金を受給できる場合があります。自治体のウェブサイトで最新の補助金情報を調べ、申請条件を満たしているかどうかを確認することが大切です。保険や補助金制度を上手に組み合わせることで、思わぬ費用の削減につながるかもしれません。

2-1. 加入している保険内容をチェック

火災保険には、風災や雹災、雪災などの特約がついている場合があります。台風による瓦の破損や雪の重みで雨樋が壊れた場合などに、保険金が支払われる可能性があります。ただし、適用条件は保険会社によって異なるため、事前に保険証書や約款を確認し、補償範囲を把握しておくことが大切です。一部の業者は保険金が必ず下りると言いつつ、費用面をあいまいにする場合もあるので注意が必要です。

2-2. 補助金・助成金について

屋根修理や塗装工事の際に、自治体が提供する補助金制度を利用できる場合があります。補助金の種類や申請条件は自治体ごとに異なりますので、事前に自治体のウェブサイトや窓口で詳細を確認しましょう。例えば、省エネ改修工事に対する補助金や、耐震改修工事に対する助成金制度などがあり、屋根工事が対象となる可能性があります。申請手続きを行えば、自己負担額を大幅に抑えられる場合もあるでしょう。補助金制度は年度ごとに変更される可能性もあるため、最新の情報を入手することが重要です。

 

03 見積もりが適正かをチェックする方法

屋根修理の見積もりを依頼する際は、複数の業者から見積もりを取ることが賢明です。3社以上の見積もりを比較すれば、平均的な価格がわかり、適正な金額かどうかを判断しやすくなります。また、事前におおよその相場をリサーチしておくと、より適切な判断ができるでしょう。

見積書の内容を詳しく確認することも重要です。単に「工事一式」と記載されているのではなく、材料費と工賃がそれぞれ明記されているか、作業工程が具体的に記載されているかをチェックしましょう。塗装工事の場合は塗装費用、足場費用、養生、洗浄、下地処理、上塗り工程などの項目ごとの金額が明示されているべきです。葺き替え工事であれば、屋根材の種類による費用の違いや工程が記載されているかを確認しましょう。

さらに、見積書に下地調整や養生の有無、廃棄物処理費の記載があるか、保証期間が明記されているかなども重要なポイントです。説明が不十分な点は遠慮なく質問し、納得がいくまで確認することが大切です。逆に説明が曖昧で、項目が適当な業者は避けたほうが賢明でしょう。

業者の信頼性についても事前に確認しましょう。現地に足を運んで適切に見積もりを行う業者を選ぶことが賢明です。また、地域での実績や評判なども参考になります。訪問営業で見積もりを勧められた場合は、慎重に対応する必要があります。

3-1. 押さえておきたい3つのポイント

1. 複数の業者から見積もりを取り、価格の相場を把握することが大切です。一社のみの見積もりでは適正価格が分かりにくいためです。

2. 見積もり内容を細かく確認し、材料費や工賃の内訳、作業工程が具体的に記載されているかをチェックしましょう。曖昧な記載は要注意です。

3. 業者の信頼性を確かめるため、実際に現地を見に来てくれるか、丁寧な説明をしてくれるかなどを確認しましょう。営業トークだけの業者は避けた方が賢明です。

3-2. 項目ごとにしっかり確認を

見積もりには、単に「工事一式」と記載されているだけでは不十分です。適正な見積もりかどうかを判断するには、個々の項目ごとに内容と金額が明記されていることが重要です。例えば屋根塗装の場合、塗装費用、足場費用、養生費用、洗浄費用、下地処理費用、上塗り1回分と2回分の費用など、作業工程に沿った項目ごとの費用が記載されている必要があります。葺き替えの場合も、使用する屋根材の種類による費用の違いや、工程ごとの費用内訳を確認しましょう。また、廃棄物の処理費用や、工事後の保証期間についても明記されているかどうかをチェックすることが大切です。不明な点があれば、何度でも質問して納得するまで説明を求めましょう。