家の中はデッドスペースがいっぱい?!
ムダが劇変する収納アイデア
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INDEX目次
モデルルームのようにスッキリ整った暮らし方に憧れている方も多いのでは?ただ、現実はなかなか厳しくて、片付けてもあっという間に散らかりため息ばかり。でも大丈夫!片付かない理由は自分ではなく“収納不足”にあるかもしれません。備え付けの収納が少ないなら、「デッドスペース」を収納に変貌させてみましょう。家の中を見回してみると、実はムダな空間があちこちに。隙間をうまく活用する収納アイデアや、注文住宅のデッドスペースを生かす方法をお伝えします。
01 住まいのデッドスペースはどこにある? 探し方のコツは「上下と裏側」
「デッドスペース」とは、有効に活用できない空間のこと。設計上で発生する空間もあれば、クロゼット内のように使い勝手によって生まれるムダ空間もあります。まずはタテ方向やモノの裏側を意識して、ぽっかりと空いた収納スペースを探してみましょう。
マンションや賃貸住宅 → 置いたモノの周辺にできるすき間が狙い目
・洗濯機の上部
・クロゼットの下段や扉の裏側
・テーブルの下
・トイレの横や後ろ など
注文住宅 → 構造上のデッドスペースを活用するには、プロの知識を頼って探そう
・壁の中
・屋根裏
・階段下
・床下
・壁の表面(マグネット収納に対応できるか) など
02 マンションの「デッドスペース」は、技ありグッズで解消しよう
片付け上手になるには、「使う場所でしまう」のが鉄則です。とくにマンションのキッチンや洗面室は収納不足になりがちなので、10センチのムダも見逃さず収納として活用を!場所ごとの収納アイデアを紹介します。
キッチン
・冷蔵庫の横:10数センチの空間があれば、すき間用ワゴンが設置できます。 冷蔵庫の放熱に必要な5ミリ以上の空間(※機種によります)を確保しつつ、ドアの開閉を妨げないかどうかを確認して選んでください
・キッチンの下:引き出しタイプの収納はファイルボックスを並べ、フライパンやフタを立てて収納しましょう。引き出し上部までムダなく使え、モノのありかも一目瞭然です。観音開きタイプは、引き出せるスライド式ラックを使うと奥まで活用できます。出番の多いキッチン道具は扉裏に吊り下げるのもおすすめです。
LDK
・テーブルの下:ダイニングテーブルに散らかるモノを収納するなら、テーブル下のデッドスペースに注目。天板の裏側にトレイやハンギングラックを取り付けて“浮かせる収納”にすると、ティッシュやリモコン類を目隠しできます。すぐ手に取り出せるのも便利です。
クロゼット
・クロゼット下段:枕棚とハンガーパイプのある一般的なクロゼットの場合、使いづらいのがパイプの下。収納ボックスを置くのもありですが、トップスをハンガーに掛けて収納したいならパイプを2段にしてみては。ブランコのように吊り下げるパイプやハンガーラックを使うと手軽です。
03 面積が狭いのに、アイテムの多い水回り。「デッドスペース」を見逃さず活用!
洗面室
・洗濯機の上や横:洗濯機に貼れるマグネット収納は、洗面室のお助けアイテム。洗剤用のラックや着替えを置く折り畳み棚を簡単に取り付けできます。もったいないのが洗濯機の上部。両側に壁があれば、おしゃれな突っ張り棒を渡すだけで洗剤置き場や小物掛けに。壁がなければ、専用のランドリーラックを活用するのも手です。
浴室
・浴室の壁:主要メーカーのユニットバスは壁にマグネットを張ることができるので、“浮かせる収納”に最適。マグネット対応のボトルや洗面器を壁にペタッとくっつけておけば、浴室を広く使えて底のぬめりも防げます。
トイレ
・トイレの横と後ろ:トイレに微妙なすき間があると掃除が大変。横にすき間収納を置く、後ろの床面近くに突っ張り棒を渡して浮かせる収納にする、などの小さな工夫で収納力がアップします。
04 注文住宅の「デッドスペース」は、設計担当と一緒に解決!
戸建て住宅は、床の下や天井の上、壁の内側など、完成してから見えなくなる部分に大小のデッドスペースがあります。注文住宅を建てるなら、設計担当者と一緒にどんな使い方ができるかを考えてみましょう。ただし、建築コストが上がるケースもあるので、バランスを見て検討を!
壁の中
壁をくぼませてつくる「ニッチ」は、壁内のデッドスペースをうまく活用した収納。構造に影響のない壁であれば、奥行き10センチ弱のニッチを設置できます。玄関のカギニッチ、リモコン類を集約するリモコンニッチといった定番から、LDKの壁のマガジンラック、キッチン腰壁のスパイスニッチまで、使い方はさまざま。トイレや洗面室に設けると、収納不足をカバーできます。
階段の下
家の中で意外と面積を取るのが階段スペース。階段下は、収納だけでなく、こもり感のあるヌックや書斎として楽しめます。ペットコーナーにするなら換気扇をつけると安心。階段1段目の蹴込み板をなくして内部にコンセントを付ければ、ロボット掃除機の基地にもぴったりです。
屋根裏
片流れ屋根・切妻屋根は広い屋根裏を確保しやすいので、屋根裏収納やロフトとして生かせます。天井高が1.4m以下、広さが下の階の2分の1未満であれば床面積に含まれず、固定資産税の課税対象外になるのもポイント(自治体によっては追加条件があります)。
小上がりの床下
LDKに設けた小上がりは、ベンチやゲストルームとして使える便利な空間。小上がり下を引き出し収納にしておけば、生活用品やおもちゃの片付けに役立ちます。
廊下
廊下をムダな非生活空間と捉えて、そのぶんLDKを広くするのもひとつの考え方。間仕切り収納をつくって背面を通路にすると、プライベートを程よく目隠しでき、収納力もアップして一石二鳥です。
05 あえて「余白」をつくるのも、開放感を出すのに効果的です
いかがでしたか?家が少々狭くても、デッドスペースを活用できれば有効面積はぐっと広がります。ただし、ぎっしりとモノを詰め込みすぎると圧迫感があり風通しが悪くなってしまうので、思い切ってモノを処分することも大切です。とくに寛ぎの場であるLDKは、あえて余白をつくってみてください。開放感と心のゆとりを味わえます。