外壁塗装の費用相場
坪別相場から費用内訳を詳細解説

INDEX目次

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住宅リフォームライター

大西

住宅リフォームライターとして、助成金・補助金・制度に関する記事を専門に執筆しています。複雑な内容をわかりやすく整理し、読者にとって役立つ情報をお届けすることを心掛けています。

外壁塗装にかかる費用はどれくらいなのでしょうか。
多くの人が塗装リフォームは何となく高そうと感じているのではないでしょうか。
本記事では、外壁塗装の相場や金額の内訳、見積もりのチェックポイントなど費用に関する役立つ情報をご紹介しています。
これから外壁塗装をお考えの方はもちろん、費用についてお悩みの方までぜひご一読ください。

01 外壁塗装の費用はなぜ高いのか?

はじめに、外壁塗装の費用相場を把握しましょう。
外壁塗装の費用相場は一般的に約80~140万円となっています。
*30~40坪程度の価格を想定

なぜ、これほど高いのでしょうか。費用が高い理由として主に4点あります。

  • 作業工程の多さ・煩雑さ
    外壁塗装は単に塗料を塗るだけではなく、足場の設置・高圧洗浄・下地処理・養生・塗装(下塗り・中塗り・上塗り)、そして足場の解体など、多くの工程が必要です。
    これらの工程にはどうしても時間と労力がかかってしまい、それが費用に反映されています。
  • 塗料の種類と品質
    使用する塗料の種類や品質によっても費用が変わります。
    耐久性の高い塗料(例: フッ素塗料)は初期費用が高いですが、長期的にはメンテナンス費用を抑えることができます。耐久性の高い塗料は、一般的な塗料と比較して約1.5倍ほど値段がかわります。
    しかし、こうした塗料を使用すると、塗り替えのサイクルを長くすることが期待でき、通常なら6~10年後を目安に塗り替えしないといけない場合でも、10~15年後に塗り替え、となります。
  • 家の規模や状態
    家の面積が大きいほど塗装面積が増え、使用する塗料や作業時間も増加します。
    また、外壁の劣化が進んでいる場合、修繕作業が必要になるため、費用が高くなることがあります.
  • 中間マージン
    ハウスメーカーやリフォーム会社を通じて依頼すると、下請け業者に作業を委託することが多く、その際に中間マージンが発生します。
    直接、外壁塗装専門業者に依頼することで、費用を抑えることができる場合があります。

なお、当サイト運営元の三和ペイントでは、一般相場と比較して、約100~160万円帯が平均価格となっています。
大きな特徴としては、下記になります。

具体的な施工内容や価格の相談・見積などお困りごとがあれば、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ

02 外壁塗装の費用に影響しやすいのは?

室内塗装用のローラーとピンク・白の塗料缶

外壁塗装の費用が高くなるか、安くなるかを決める要素はどういったものがあるでしょうか。

  • 塗料の種類
    ウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料、無機塗料など、塗料の種類ごとに耐久性や性能が異なります。高品質で長持ちする塗料は費用が高めですが、メンテナンス頻度を減らせます。
    また、断熱効果・防水性・汚れ防止機能など、機能性を高めることができるような特殊な機能を持つ塗料はその分コストが増える要因になります。
  • 建物の規模と形状
    面積が広くなれば塗料の量や作業工程が多くなるため、費用が高くなることは前項でもピックアップしましたが、外壁に凹凸が多かったり、高所での作業が必要な場合は同様に高額になります。
  • 下地の状態
    外壁の汚れがひどい場合は、事前に高圧洗浄など手間を掛ける必要があり、またひび割れなど外壁自体の損傷が激しいと、別に補修作業が発生するため追加費用がかかります。
    逆に外壁の状態がよく、汚れなども多くない場合は、通常より価格が低くなる可能性があります。
  • 足場の設置
    高所作業には足場の設置が必要で、この費用が料金に大きく関与します。特に3階建て以上の場合、足場費用が高くなります。
  • 季節
    塗装の依頼が増える春や秋は塗装シーズンでもあるため費用が高くなる場合があります。
    逆に需要が少ない時期には業者によってはキャンペーンを実施していたり、値引き交渉がしやすい場合があります。
  • 保証やアフターサービス
    保証期間が長かったり、アフターケアが充実している場合、それらも費用に含まれていることがあります。
    一方で塗り替えサイクルの長期化が期待できるため、トータルで考えると費用を抑えられることもあります。
  • 見積もり方法の違い
    施工業者によって、作業内容や必要な材料の評価が異なります。
    例:A社では塗装料金に加えて補修作業が含まれているが、B社では補修作業はオプション扱いになっていて含まれていない、など

03 外壁塗装の料金内訳は?見積もりをとるときの注意点は?

続いて、外壁塗装の一般的な料金の内訳を見ていきましょう。

  • 足場代
    2階以上の箇所を塗装するときなど、高所での作業が必要な場合は足場の設置が必要になります。費用全体の約20~25%を占めます。
  • 塗料代
    使用する塗料の種類によって価格が異なりますが、費用全体の約20%~30%程度を占めます。
  • 工事代・人件費
    職人の作業費用で、費用全体の約30~35%を占めます。高圧洗浄や下地処理、塗装作業といったものが含まれています。
  • その他経費
    廃棄物処理費や運搬費など、直接的な工事費用以外の費用です。費用全体の約5~15%を占めます。

施工業者によって、見積もりの項目や割り振りは異なるので、必ずしも上記通りにはなりませんのでご注意ください。
また見積もりを確認するときにも気にしておくべきポイントがあります。

  • 工事内容
    見積書に、塗料の種類や塗り回数、工事内容が詳細に記載されているかチェックすることをお勧めいたします。一式、など詳細が記載されていない場合、余分な費用が計上されている可能性がありますので注意が必要です。
  • 相見積もり
    複数社から見積もりを取得すると、作業内容や価格の比較が可能になります。また丁寧な業者ですと、各項目についての違いなども説明してもらえ、信頼性がより高まります。

04 坪別費用相場を知りたい

費用は面積・使用する塗料・補修内容など、さまざまな要素によって変わります。

坪数 相場費用
20坪(約66㎡) 約40~90万円
30坪(約100㎡) 約60~100万円
40坪(約132㎡) 約80~130万円
50坪(約165㎡) 約100~160万円
60坪(約198㎡) 約120~200万円

上記の表はあくまで目安です。おおまかな費用感を把握されたい場合に参考にされてください。
詳細を知りたい方は下記もあわせてご覧ください。
外壁塗装の費用をシミュレーション!補助金・助成金も活用してお得にリフォームを!

05 外壁塗装の支払い方法は?

外壁塗装の料金の支払い方法は、業者や契約条件によって異なりますが、一般的には以下のような支払い方法があります。

現金払い

工事完了後に現金を一括で支払う方法です。シンプルで手数料がかからないことが多いです。

銀行振込

契約時や工事完了後に指定の銀行口座に振込む方法が一般的です。一括払い、または分割払いが可能な場合があります。

分割払い

リフォームローンや業者が提供する分割払いプランを利用できることがあります。
分割の場合は金利や手数料がかかる場合があるため、事前に確認が必要です。

クレジットカード

一部の業者では、クレジットカードによる支払いを受け付けている場合があります。ポイントが貯まるなどのメリットがありますが、カード手数料がかかることもあるので確認が必要です

電子決済

最近では、PayPayやその他の電子決済サービスを取り扱う業者も増えてきています。こちらも利用可能か事前に確認すると良いでしょう。

なお三和ペイントでは、現金払いか分割払い(リフォームローン)のご利用が可能です。
選べる支払い方法

06 外壁塗装と屋根塗装を一緒に同時施工してもよい?

白い外壁の戸建住宅の外観

外壁塗装を検討されている方の中には、屋根もそろそろ…とお考えの方もいらっしゃるかと思います。
実は屋根塗装を一緒に行うことは非常に効率的でメリットがあります。

  • 足場費用の節約
    外壁と屋根を一緒に施工することで、足場の設置費用を1回分にまとめることができ、コストを削減できます。
  • 施工期間の短縮
    一度に作業を行うことで、施工期間を短縮できます。また作業中にどうしても発生してしまう日常生活におけるストレスや不便を軽減できます。
  • メンテナンスの効率化
    外壁と屋根の塗装を同時に行うことで、次回の塗り替え時期を同じタイミングに合わせることができるため、維持管理が容易になります。
  • 見た目の統一感
    外壁と屋根を同じタイミングで仕上げることで、色合いや質感に統一感が生まれ、家全体が美しく仕上がります。
メリットは上記になりますが、注意点もあります。
  • 費用面
    外壁と屋根を一緒に施工すると費用がまとまって発生するため、外壁塗装だけよりも施工費用は高額になります。
  • 塗料
    外壁と屋根で異なる塗料が必要になる場合があるため、耐久性や性能に合った塗料を選ぶことが重要です。
  • 施工時期
    天候が安定している季節(春や秋)に施工を行うと、雨も少なく予定通りの工期でスムーズに工事が進んだり、仕上がりも良くなり、トラブルを回避できます。

07 見積もりシミュレーション

実際に業者へ見積もりを依頼する前に、なんとなく費用感だけ把握できないか、とお考えの方には「見積もりシミュレーション」サービスの利用をおすすめします。
業者によっては、HP等でシミュレーションをしていることがあります。

三和ペイントの「簡単Web見積もり(無料)」では、延床面積がわかれば無料で概算費用を知ることができます。外壁塗装だけでなく屋根塗装にも対応しています。
興味のある方は下記よりシミュレーションをしてみてください。
簡単Web見積もり(無料)

08 外壁塗装の見積もりが正しいかのチェックポイントは?

外壁塗装の見積もりが適正かどうかを判断するためには、以下のポイントを確認することが重要です。

  • ㎡単価の確認
    見積もりに「1㎡あたりの単価」が明記されているか確認しましょう。適正な見積もりでは、総額だけでなく、単価と面積が明確に記載されています。
  • 塗装回数の確認
    外壁塗装は通常「下塗り・中塗り・上塗り」の3回塗りが基本です。見積もりに塗装回数が記載されているか確認してください。
  • 足場代の適正
    足場代は30坪の住宅で15万~25万円が相場です。「足場代無料」となっている場合は、他の費用に上乗せされている可能性があります。無料の場合は、なぜ無料か確認をすることをおすすめします。
  • 塗料の説明
    塗料のメーカー名や種類が明記されているか確認しましょう。例えば、「シリコン塗料」だけではなく、具体的な製品名が記載されていることが望ましいです。
  • 保証内容
    保証期間や内容が明確に記載されているか確認してください。一般的には5~10年の保証が適正です。

これらに加えて相見積もりを取得することは非常に重要です。(目安3社程度が理想)
価格や作業内容の比較ができることや、見積に対する不安や質問への対応の丁寧さなども判断材料となり、信頼できる業者探しにつながります。

09 外壁塗装の費用を抑える方法はある?

費用を抑える方法として以下のようなポイントが挙げられます。

  • 屋根塗装と一緒に外壁塗装を行う
    外壁塗装と屋根塗装を検討されている方におすすめです。
    どちらかを行う場合よりは高額になりますが、足場代の節約だけでなく、次回メンテナンスのタイミング・外観の統一性など、長期的にみるとコストを抑えることが可能です。
  • 塗料を調整する
    耐久性が高い塗料は初期費用が高いですが、長期的にはメンテナンス費用を抑えられます。一方で、短期間の使用を考えている場合は、コストの低い塗料を選ぶのも一つの手です。
  • 閑散期に依頼する
    春や秋は繁忙期のため料金が高くなる傾向がありますが、梅雨や冬の閑散期には割引を受けられる可能性があります。
  • 相見積もりを取る
    複数の業者から見積もりを取り、価格やサービス内容を比較することで、適正価格を見極めることができます。
  • 助成金・補助金を活用する
    自治体によっては、外壁塗装に対する補助金や助成金を提供している場合があります。各地域の制度を一度確認することをお勧めします。
    外壁塗装の助成金・補助金の最新情報【2025年版】
  • 火災保険を活用する
    自然災害や突発的な事故による外壁の損傷が原因の場合、火災保険が適用されることがあります。
  • 不要なオプションを省く
    必要最低限の作業内容に絞ることで、費用を抑えることができます。

三和ペイントでは、5の助成金や補助金に関するご相談を承っております。
下記ご相談が可能です。最寄りの支店の担当営業よりアドバイスをさせていただきますのでお気軽にお問合せください。

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