助成金・補助金詐欺にご注意を!外壁塗装における悪徳業者の手口・対策方法とは

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住宅リフォームライター

永沢リョウ

後悔しない外装リフォームの方法を多くの方に知ってもらうため、ライターとして活動中。外壁塗装や屋根工事を中心に、これまで集めた現場の声や施工主の声をもとに執筆を行う。

外壁塗装や屋根工事などリフォームについて、助成金や補助金が出る場合があります。
何十万円、何百万円とかかるリフォーム工事で費用を抑える方法があるなら、積極的に活用しましょう。

しかし、どこの地域でも助成金・補助金制度を実施しているわけではありません。

中には助成金制度が適用されないにもかかわらず、「助成金が出るかもしれない」と契約を迫ってくる詐欺まがいのケースも報告されています。

今回は外壁塗装における悪徳業者の手口や対策方法について詳しく解説します。
これから外壁塗装をご検討されている方はぜひ最後までご覧ください。

 

01 外壁塗装で補助金が出るのは一部の地域だけ

自治体によって外壁塗装の補助金・助成金制度を実施しているのは事実ですが、一部の地域のみが対象です。
お住まいの自治体で制度を実施しているかどうかは市区町村の公式ホームページで確認することができます。

補助金・助成金制度を実施している地域であっても、適用条件がありますので必ず確認をしましょう。

また、受付期間が決まっている場合や予算に達し次第締め切られるため、現在も申込みが可能かどうかも併せてご確認ください。

「受給成功への近道!外壁リフォーム補助金の要件と申請ポイント」はこちら

 

02 補助金・助成金の誇大広告・営業トークにご注意を!

訪問者に怪訝そうな顔をする女性

補助金を活用して外壁塗装をお得にできる場合はありますが、誇大広告や嘘の営業トークによる被害も出ています。
具体的にどのような場合に注意すべきか、紹介します。
該当する場合、その業者とは契約しない方が無難です。

「補助金利用で外壁塗装が半額に」「無料に」は誇大広告

「補助金を使えば外壁塗装の費用が半額になりますよ」または「無料になりますよ」という広告や営業トークにはご注意ください。
補助金制度で受け取れる金額は、大抵の場合が工事費用の10%であり、最大20万円程です。
自治体によって金額は異なりますが、外壁塗装で50万円以上の補助金額が実施されている自治体は日本全国存在しません。
そのため、補助金を利用して100万円の工事が半額になる、無料になるという広告や無料になるというのは詐欺と言って間違いはないでしょう。

「外壁塗装で必ず補助金が受け取れる」は嘘!

広告や業者によっては「誰でも必ず補助金を受け取れる」と謳っている場合があります。
しかし、実際には自治体によって制度の有無は異なります。
また、お住まいの市区町村で補助金制度を実施していたとしても対象となる条件があります。
具体的には「親または子世帯が、もう一方と同居するため市内に転入していること」「空き家対策を目的とした助成金制度」などです。
そのため、必ずしも誰でも外壁塗装をすれば補助金を受け取れるわけではありません。

 

03 実際にあった補助金・助成金詐欺の被害とは

外壁塗装や助成金というのは詳しい方はそういらっしゃいません。
そのため、「どうせ分からないだろうから」と、詐欺のような契約を取るケースが後を絶ちません。
ここでは実際にあった補助金・助成金制度の被害がどんなものなのかを紹介します。
悪徳業者の手口を知り、被害に遭わないよう注意しましょう。

パターン①補助金が受け取れず、高額な費用を支払うことになった

「補助金が受け取れれば半額で工事できますよ」と契約を持ちかけられ、契約をして工事をしたが、「確認しましたけど補助金は出ませんでした」と高額な費用を請求されるパターンです。
嘘の情報でも「調べればわかるだろう」と思われるかもしれません。
しかし、外壁塗装や助成金制度は難しい内容が多いうえ、悪徳業者は言葉巧みに契約を迫ってきます。
インターネットに不慣れなご年配による被害も跡を絶ちません。

パターン②補助金が受け取れないならと格安にしてもらったが、手抜き工事だった

誇大広告で連絡をさせ、「補助金は出ませんが格安にしますよ」と契約を持ちかけられる場合があります。
広告はあくまで連絡をさせる手段とし、巧みな営業トークで契約をさせ、その後の工事は手抜き工事だったというパターンです。
この場合、「安くしてくれるならありがたいと」誇大広告のことも気に留めないかと思います。
しかし、安くできるには必ずからくりがあります。
グレードが低く寿命の短い塗料を選んだり、本来なら3度塗りをしなければならないところを2度塗りで終わらせるなど、安く工事をする方法はいくらでもありますが、手抜き工事はすぐに塗装がダメになってしまいます。
「塗装をしてもらったのに、すぐ膨れが起きた」「完工後に2、3年で雨漏りが起こった」という被害も消費者センターに報告されています。

 

04 リフォーム詐欺に遭わないための対策方法とは

契約書と印鑑

では、助成金詐欺に遭わないようにするためにはどのような点に注意すべきなのでしょうか。
安心して外壁塗装ができるよう、対策方法を紹介します。

補助金・助成金制度が本当に実施されているか調べる

外壁塗装の補助金制度が本当に実施しているかどうか、自治体のホームページで確認をしてみてください。
実施している場合でも条件や受付期間などをしっかりとチェックしましょう。
ホームページを見てもわからない場合は自治体の住宅課など、住まいに関する窓口に問い合わせると教えてくれます。

大幅な値引きは信用しない

「工事費用半額」「20万円の足場代が無料」「激安で施工」など、あまりにも安い価格設定は信用しないようご注意ください。
大幅な値引きは手抜き工事無しでは行えません。
どうしてこんなに安いのか、と聞いても「塗料を薄めるから」「基本の工程を減らすから」とは言わず、それらしい理由を述べてくるでしょう。
費用相場よりも安く、質の高い工事をする業者は存在しますが、極端に安い場合は警戒してください。

1社の見積もりで契約を決めない

外壁塗装は定価というものがなく、建物の劣化状態などで塗装面積や適した塗料などが異なります。
2社以上から見積もりを取ることで適正価格や適した工事内容が見えてきます。
また、A社では「補助金が出る」と言われていたのにB社では「補助金が出ない」と話に食い違いがあれば、どちらかが嘘を付いているということも分かるでしょう。
病院のセカンドオピニオンのように外壁塗装の見積もりも2社以上から取ることは悪いことではなく、業者選びの賢い方法と言えます。

「外壁塗装の費用を徹底解説!坪数別の相場と内訳から業者選びのポイントまで」はこちら

 

05 まとめ

外壁塗装や補助金は難しい内容が多いことから誇大広告や悪徳業者が存在し、詐欺の被害が消費者センターに多く寄せられています。
思わぬトラブルに巻き込まれないよう、甘い言葉には特に注意するようにしましょう。
本当に補助金制度の対象なのか、提案された工事が適切なのか、適正価格かどうか不安な場合は他の業者にも見積もりを取ることをおすすめします。

当社、三和ペイントでは全国の補助金・助成金制度の実施内容についてご案内しています。

また、「他社の見積もりが不安だったので見てもらえますか」というご相談も大歓迎です。
お客様の大切なお住まいのリフォームのため、誠心誠意サポートさせていただきます。

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