雨樋
雨樋とは雨が降った際に降った雨水を数か所に流し、パイプ状の管を伝い地面の排水口に流す為に設置された部分になります。
形状は丸形や箱型があり、ものによって費用や耐久性が変化します。その他の役割として雨水によって地面がえぐれないようにしたり、外壁や建物の基礎を保護します。また雨漏りを防止したりシロアリの発生を抑制します。雨樋の素材として塩化ビニール樹脂、ガルバリウム鋼板、銅、鉄板、スチール、アルミニウムなどがあります。よく見かけるのは半円型で塩化ビニール樹脂の雨樋が多いです。
雨樋の塗装は基本的に美観性を高めるために塗装されることが多いです。雨樋自体の耐久年数はおよそ20~25年といわれていますが年数経過により環境によって傷み具合が変わるため10年を目安にメンテナンスを検討する必要があります。また、積雪のある地域や台風の際雨樋の金具が外れてしまった際などもご相談いただく機会があります。その場合塗装を行う、もしくは交換をするか決める必要があります。
塗装を行う場合、雨樋に使用される塗料は弊社の油性のグランコート塗料があります。塗装するのは素地を保護するためで下塗り材を使用せずに塗装が可能です。上塗り材は様々な旧塗膜へ縮み(リフティング)を起こさないように注意しながら2回塗装を行います。
雨樋の
施工工程
雨樋 の施工工程をご紹介します。
安全に考慮し、これまで培ったノウハウを元に適切に対応させていただきます。
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01雨樋を洗浄・乾燥させる
雨樋は高所に設置されているため足場やネットを家回りに設置します。また隣家との距離が近い場合は飛散防止のためにネットと足場内側にブルーシートを張ります。そのあと、雨樋を高圧洗浄でチリや埃の汚れを除去します。洗浄後は乾燥するまでしっかり時間をおきます。高圧洗浄を行う際に注意する点として、樋に落ち葉等が詰まってしまっているケースも少なくないため塗装を行う前の段階でしっかりと除去していく必要があります。
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02固定器具や接合部の取り付け等に破損・不具合が無いかを確認
洗浄作業が完了したら全体に金具が外れている箇所はないか、また側面に亀裂が入ってしまい水が漏れだしている箇所はないかをチェックしていきます。どれがケ綺麗に塗装したとしても元々の不具合が修正出来ていなければ門外解決はでいない為時間をかけてしっかりとチェック致します。もし補修が必要な箇所があった場合はしっかりと事前に補修を行います。補修では修復困難な場合は交換を検討する必要があります。
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03下地処理(ケレン作業)を行う
下地処理では塗料の密着性を高めるためにヤスリをかけて表面に凹凸をつけるケレン作業を行います。ケレンとは塗装の前処理のことで素地調整を行うことをいいます。雨樋は主に使用されているのは塩化ビニル製の者が使用されていますが、金属製のものでサビがある場合はサビの部分をサンドペーパーで汚れを落としたり、古い塗膜がある場合はすべて除去していきます。また表面に細かい凹凸を付けることで塗布する塗料が密着しやすくなります。塗装の耐久性や美観を担保するために必要な工程になります。
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04下塗り・上塗りを行う
ケレン作業を行い全体の下地処理を行ったあと、雨樋に塗料を塗布していきます。雨樋は付帯物の中でも特に目立つ箇所になってくるため、お住まい全体の美観にも大きく影響してきます。そのため塗布する前に配色に関してしっかりと事前の打合せを行っていきます。基本的に雨樋は2回塗りでムラなく仕上げていきます。しかし銅製の樋は熱を帯びると収縮し、上に乗る塗料に亀裂が入ってしまう為、塗装しても著しい劣化が起こってしまう為注意が必要です。建材・痛みをしっかりと見極めながら丁寧に塗装していきます。
雨樋の
施工事例
三和ペイントにて手がけた 雨樋 施工の事例です。
お客様一組一組に真摯に向き合い、お住まいをより長く、より美しく維持できるよう丁寧に施工させていただきました。
雨樋の
ポイント
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01旧塗料や旧塗膜との相性に気をつける
選択した新しい塗料を塗装する前にこれまで使用していた旧塗料の旧塗膜との相性を必ず確認する必要があります。
塗ってすぐはキレイに仕上がっているように見えた塗装でも下地処理や適切な塗料の選定を間違うと数カ月で新しい塗膜が密着不備を起こし剥がれてしまうなど施工不良につながります。そういったことを未然に防ぐために現場担当スタッフと施工パートナーの職人と事前打ち合わせをしっかり行うことで適切な塗料の選定から施工方法の確認を実施しております。
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02お住まいを良い状態で長く保たせるために施工を行う
外壁や屋根などは定期的なメンテナンスが必要です。1度補修や塗装を行ったからといってもう大丈夫ということではなく、現時点ではキレイになって良くても年数経過による傷みが再度起こります。
事前に今後想定される傷みや症状をできる限りお客様へお伝えすることを心がけています。何か問題が発生した場合はすぐに弊社へご相談ください。
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03塗装していいもの塗装できないものの区別
部位や素材により塗装していいものと塗装できないものがあります。アルミや銅などを使用した窓のサッシなどがあります。塗装しても塗料の密着性がなくすぐに剥がれてしまう可能性があるからです。
美観性を考慮すると塗装せずに傷みが激しい場合は取り換え工事をする場合があります。このように塗装可能な部位など弊社では営業や工事管理のスタッフ、施工パートナーとの知識・技術向上のため品質管理を徹底するように心がけています。