ラジカル制御シリコン工法

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外壁塗装の「ラジカル制御シリコン工法」は、フッ素系塗料に次いで耐久性の高い工法です。

特徴はラジカル制御技術といい「紫外線に強い」塗料です。ラジカルとは、塗料の主成分の一つである「酸化チタン」に紫外線があたることによって発生する物質の名称です。この発生したラジカルによって、塗膜を破壊して劣化を促進させます。ラジカル制御ということなので、塗膜劣化の原因であるラジカルの発生を抑える効果があり、塗料の耐久性を飛躍的に向上させます。ラジカル制御技術以外にも、外壁への付着力が高い点、雨が降ったときに外壁に付着している汚れを洗い流してくれる超低汚染性なども特徴の1つです。
また、水性塗料なので臭気も少ないのが特徴です。施工の主な工程は、仮設足場を設置したのち、洗浄、養生、下塗りの順番です。ここで、使用する下塗りは外壁の建材によって適した下塗り材を選定し施工を行います。続いて、中塗り、上塗りという流れで進んでいきます。

カラーラインナップとしては、基準色として33色を揃えており、お客様の好みの色をお選びいただけます。
外壁の痛みが気になり、将来を考えると高品質な塗装がしたいけど、費用面との兼ね合いも考慮したいという方に選ばれている工法です。

ラジカル制御シリコン工法の
塗料ラインナップ

ラジカル制御シリコン工法 にて使用している塗料の一覧です。
我々は高品質の塗料を使用し、お客様のお住まいにあった塗装を心掛けております。

  • グランコートベース 水性防水弾性(下塗材)

    水性

    グランコートベース
    水性防水弾性(下塗材)

    付着性が高く浸透性に優れています。
    モルタルやALC用の下塗材です。

  • グランコートベース 水性エポキシ(下塗材)

    水性

    グランコートベース
    水性エポキシ(下塗材)

    優れた旧塗膜適正があります。
    窯業系サイディング用の下塗材です。

  • グランコートベース 水性クラフト(下塗材)

    水性

    グランコートベース
    水性クラフト(下塗材)

    微弾性、優れた隠ぺい性がある下塗材です。
    主にパネルボードに使用します。

  • グランコートトップ ラジカル制御シリコン 保証年数: 10年

    水性

    グランコートトップ
    ラジカル制御シリコン保証年数: 10年

    ラジカルの発生を制御してくれる
    特徴のある水性塗料です。

ラジカル制御シリコン工法の
施工事例

三和ペイントにて手がけた ラジカル制御シリコン工法 施工の事例です。
お客様一組一組に真摯に向き合い、お住まいをより長く、より美しく維持できるよう丁寧に施工させていただきました。

  • 北海道恵庭市 洋風戸建て
    外壁塗替え・屋根塗替え(グリーン ラジカル系・ブラウン シリコン系)

    北海道恵庭市のお住まいで、ご両親から受け継がれた住まいです。施主様が暮らすようになってからは一度も屋根・外壁のメンテナンスはされておらず、いつかは手入れをしようと考えられていました。当社のパンフレットをご覧頂き、品質・アフターサービスに魅力を感じていただきご縁を頂くことに。施主様は、色あせを最も気にされていたので、今回は紫外線の影響で劣化が進行する事を抑えられる「ラジカル制御シリコン工法」をご提案しました。

    施工では、外壁下塗り作業と全体の仕上がりに特に注力して進めました。下塗りの作業は上塗りの工程を行ったときに最終の仕上がりを左右する重要な工程です。色褪せを気にされていた施主様でしたので、選んでいただいた色をできる限り忠実に表現するために、吸い込み具合や下塗り時の色ムラのチェックなどを念入り確認しました。そして、屋根・外壁のみならず、シャッターやホームタンクも含めて、住まい全体の色褪せに対して施工させていただき施主様の理想の色に仕上げました。

    施主様からは、「契約してから工事が完了するまでの間、打ち合わせや毎日の定時連絡・作業報告を細目にしていただいたので、不安な気持ちがなく作業が進み、満足しております。職人さんも非常に話しやすい方々で、作業も非常にテキパキと進めてくださり満足です。」とお言葉をいただきました。実際に施工を担当した職人からは、住まいに関われる貴重なご縁をいただけたことへの感謝と、これから始まる長いお付き合い向けた意気込みが伝わりました。

    01/03
  • 愛知県名古屋市緑区 洋風戸建て
    外壁塗り替え(ベージュ・オレンジ ラジカル系)

    愛知県名古屋市緑区にある築20年の住まいで、前回の外壁塗装から10年経って色褪せが目立ってきていたためご依頼がありました。ハウスメーカーの積水ハウスでは費用がかさむため、価格面・信頼面でご縁をいただきました。色褪せを気にされていた点と費用面を考慮して「ラジカル制御シリコン工法」をご提案しました。

    下塗りのポイントとしては、傷んだ旧塗膜に塗料を塗布することで防水性を持たせ、細かい傷で凹凸ができてしまっている外壁の表面をフラットにし基材を強化することが大切です。劣化の激しい箇所がないか念入りに確認し、傷みが激しいところは部分的にムラが出ないように作業を行いました。中塗り・上塗りは美観性に加え、塗料の性能の防カビや防水性などの効用を均一的に持たせる必要があります。特に凸凹の多いタイル調のパネルボードだったので、かすれや色ムラが出ないよう注意しました。また、中塗り・上塗りは同じ色の塗料を二回塗るため、塗り忘れがないかという点も意識しました。

    施主様からは「こちらから言わずとも家回りの花や植木鉢を気にかけてくれて、最初から最後まで気持ちよく工事をして頂けました。事前に相談していた通り、全体的に柔らかな優しい雰囲気になるよう仕上げて頂きました。今後の庭いじりがより一層楽しみになりました。」と塗装工事をさせていただいたことによる心情の変化をお聞かせいただけました。住まいに加え、庭まわりまでお手入れが行き届いていて施主様の思いが詰まっているのだと伝わってきたので、完工後お庭にお花が増え華やかになっていて一層嬉しく思いました。

    02/03
  • 大阪府豊中市 洋風戸建て
    外壁塗り替え(オレンジ・ベージュ ラジカル系)
    屋根塗り替え(ブラウン フッソ系)

    この施工事例は大阪府豊中市の築17年の住まいです。日当たりが非常にいい立地で、外壁の色褪せやコーキングのひび割れ等を気にされてました。施工後は外壁、屋根ともに新築当初のようにピカピカに蘇りました。コーキングの亀裂を補修し防水性を強化し長期間安心していただけるようになりました。また、玄関横の石積みレンガの黒ずみもきれいにしたいというご要望もあり高圧洗浄で汚れを落とした後クリア塗装でコーティングしました。

    こちらの住まいの外壁の建材が凹凸のある窯業系サイデイングボードだったので、塗り残しや塗膜の厚みに差があると色ムラの原因となります。それを防ぐために、ローラーのみでの塗装ではなく、刷毛も使用しに深い溝にもまんべんなく塗料が塗布できるよう施工しました。ローラの場合は十字に切って上塗りを行いました。十字に切る方法とは、縦横同じ方向に、同じ回数塗布していく方法です。十字に切りながら塗布する事で、ムラなく綺麗に塗装ができます。またラインだしという工程にも拘りました。付帯部分と外壁の取り合い部分であるラインがゆがんでいたりすると最終の仕上がりの印象が悪くなります。ラインが真っ直ぐ出る様に、養生テープを使いハケで塗装しました。時間が経過して養生テープが浮いてきた場合は再度テープを貼り直し、浮いた部分に塗料が流れ込まないよう注意をしながら行いました。

    完工後には施主様から「区画でも順番に外壁、屋根塗装をする家が増えてきて、そろそろだなぁと思っていたので、我が家も塗装ができてよかったです。色も新築の時の色と似たような色に仕上がり、馴染み深いです。今後のアフター点検や保証など、長いお付き合いを期待しています。」とお言葉をいただきました。

    03/03

ラジカル制御シリコン工法の
ポイント

  • 01塗装前の丁寧な洗浄

    外壁塗装を行う際に拘っている工程の1つとして洗浄があります。
    洗浄は、外壁に付着してる小さなゴミや埃、汚れなどを洗い流す工程です。

    洗浄は基本上から順番に行うので、屋根の塗装も一緒に行うのであれば屋根を実施してから外壁に移ります。外壁は2階部分の軒天上付近から洗い流していきます。この洗浄作業を怠ると下塗りをした時に、外壁と下塗り塗料との付着性が担保されずせっかく塗装をしたのに数年後に塗膜がめくれてきたり、膨れてきたりと施工不良に繋がります。なので、外壁の角や窓周りなど細かい部分まで気を付けて洗浄を行います。

    また、ただ壁に水を当てればいいというわけではありません。外壁の面に対して垂直に水を当てることで、汚れを落とすのに必要な水圧を一定にかけながら綺麗にしていきます。
    そして、外壁と洗浄機の距離は約30~50cmを意識しながら行います。近すぎると建材を傷める原因になるので注意が必要です。また、傷みが進行しているところは通常と同じように洗浄をすると建材に穴があいたり、えぐってしまったりするため水圧を弱めて行います。その他に、窓周りの洗浄はサッシ周りから水が入らないように水をあてる方向を考えながら行います。

    外壁が綺麗になると玄関廻りの土間の汚れも目立ちますので、ここも洗浄をし住まい丸ごと綺麗にさせていただき洗浄を終えていきます。

  • 02お客様の生活に配慮した養生

    養生とは、塗装をしない部分に塗料が付着しないように半透明のビニールを覆う作業のことです。

    外壁を塗装する際は基本的に行う工程になります。主に、窓や玄関ドア、室外機や工程の進み具合により雨樋や水切りなどの付帯と呼ばれる部分にも養生を行います。窓を養生する際に拘っているポイントは、弛みなくビニールを貼ることです。なぜ弛みなくかというと、ビニールに弛みがあると風が吹いた時にバサバサと音がなり、住宅の中で生活されているお客様のストレスになる可能性があるからです。基本的に、下塗りから上塗りの期間は窓を養生している期間になるので、この期間少しでも通常の生活と変わりがないように生活していただくために気を付けています。

    また、玄関ドアを養生するさいのポイントは鍵穴です。養生では玄関ドア全体にビニールを覆いかけるので鍵穴まで塞いでしまいます。そこで、鍵穴の部分はビニールを破っておきお客様が不自由なく鍵の開け閉めをしていただけるようにしておきます。些細な部分ですが、こうした少しのポイントを意識することで、塗装期間中もお客様に普段できるだけ変わらない生活を送っていただけるよう気を付けています。

  • 03お住まいの状態に適した下塗り材の選定

    三和ペイントの工法は、建材と旧塗膜の状態によって適正な下塗材を選定しています。現在のラインナップでは外壁の下塗材で6種類あり、その中から物件の状態を確認しご提案をしています。

    例えば同じモルタルの外壁だったとしても、吹付タイルの塗装がされているか、セラミック系の塗装が施されているかで使用する下塗材が違うといった具合です。これは旧塗膜と、新たに塗る下塗材との相性が関係してくるためです。仮に適正でない下塗材を使用してしまうと、施工後数年も立たないうちに塗膜の膨れやめくれが起きてしまう可能性があります。なので、ご提案させていただく前に建材と塗膜と傷み具合を確認して判断しています。

    また、住まいの傷みが進行しすぎている場合は下塗を行った時に塗料の吸い込みが激しい場合があります。この場合は、吸い込みが止まるまで下塗を行い、吸い込みを止める必要があるため、建材の傷み具合も見て必要な下塗の量を予測します。

    フッソ系やシリコン系塗料と耐久性を決めるのは上塗材ですが、下塗が適正に行われていないと、どれだけ高品質な上塗材を使用し塗装をしたとしても施工不良に繋がる可能性があります。塗装の仕上がりやもちの長さを決定する大事な要因になるため、下塗材の選定と、下塗の工程に拘っています。

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