ベランダ床防水工事
ベランダ防水工事とは、ベランダの床部分に「防水層」を施し、外観だけでなく、お住まい自体の耐久性を高める効果のある工事です。
ベランダの床も年数が経つにつれ徐々に防水効果が薄れて来ます。放置しておくと雨漏りに繋がってしまったり、構造によっては室内の天井に水が染みてしまう為、定期的なメンテナンスが必要になります。
ベランダ防水の工法としては大きく分けて3種類、ウレタン防水・FRP防水・シート防水があります。傷みの状態や希望の耐久性によって様々ですが、新築を除いて主流とされる工法が「ウレタン防水」です。比較的工法が簡単で複雑な形状の場所にも継ぎ目なく完全な防水膜を施行することが可能になっています。ウレタン防水の中にも「密着工法」と「通気緩衝工法」のに種類があり、「密着工法」とは下地に直接防水層であるウレタン防水塗料を塗っていく工法です。「通気緩衝工法」とは下地に通気緩衝シートを貼り付け、その上に防水層であるウレタン防水塗料を塗布するというものです。
ウレタン防水は均一に塗り上げるのが難しい工事で、ウレタン塗料を均一に伸ばさなければ劣化が早まってしまう為、職人の確かな技術が求められる防水工事でもあります。
ベランダ床防水工事の
施工工程
ベランダ床防水工事 の施工工程をご紹介します。
安全に考慮し、これまで培ったノウハウを元に適切に対応させていただきます。
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01下地処理
ウレタン防水において、初めにウレタン塗料を塗装していく前段階でベランダ床の下地処理をしていく必要があります。まずベランダ床を高圧洗浄し、汚れやホコリ等を洗い流していきます。また補修が必要になる部分に関しては適切な補修を行い、下地部分を平坦かつ綺麗にしていきます、そうすることでこの後の作業で使用するプライマー(接着剤の役割を果たす下地材)やウレタン塗料が下地に定着しやすくなります。その後下地とウレタン塗料を密着させ、またベランダの塗料吸い込みをるためにプライマーを塗布しています。これらの下地処理を怠ってしまうと、剥離や膨れに繋がってしまい耐久性を担保できない為ベランダ防水工事に関しても下地処理の工法は非常に重要になります。
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02防水塗装
下地処理が終わると、ウレタン塗料を塗布し、防水層を作っていく作業に入っていきます。ウレタン塗料を2度塗りしていくことによって防水層に厚みをつけることで高い防水性を担保することができます。ベランダ防水工事において主となる防水層を作っていく工程になるので、全体的に均一に、かつ隅々まで塗り残しがないようにローラー・ハケを用いて防水層を作っていきます。ベランダのコーナー部分や、ベランダには室外機がある場合も多いため室外機の裏・下も余さず塗装していきます。隙間ができてしまうとそこから雨水などが浸入し剥離やヒビにつながってくる可能性があるため特に丁寧に防水層を作っていきます。最終的に仕上げのトップコートで覆ってしまう工程ではありますがベランダ防水工事において非常に重要な工程となります。
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03トップコート
最後にトップコート(表面部分保護のための塗膜)を塗布していきます。ウレタン塗料を使用して作る防水層はベランダに防水効果をつけることはできますが、紫外線に弱い性質になっています。トップコートが劣化していると防水層が太陽光の熱・紫外線によって防水効果が劣化していきます。そのためトップコートを塗布してあげることで紫外線による劣化を防ぎ、耐久性を保護していきます。このトップコートの工程も隙間ができると下の防水層に直接影響が出てしまうため、塗装漏れがないように丁寧に仕上げていく必要があります。またこのトップコートの仕上がりが直接美観にもつながってくるため、ムラやヒビが入らないようにより均一に仕上げていく必要があります。
ベランダ床防水工事の
施工事例
三和ペイントにて手がけた ベランダ床防水工事 施工の事例です。
お客様一組一組に真摯に向き合い、お住まいをより長く、より美しく維持できるよう丁寧に施工させていただきました。
ベランダ床防水工事
ポイント
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01塗装を長持ちさせるための下地処理
防水工事を行う際に最も重要になってくるのが下地補修の工程になります。
弊社でベランダ・屋上の防水工事を行う際も特に丁寧に施工していきます。下地補修の工程を怠ってしまうと、塗装工事では全般そうですがうえからどんなにいい材料を使用したしどんなにいい施工をしたとしても下から剥離してしまう可能性が非常に大きくなります。また、下地が平坦な状態になっていなければ塗りムラや色ムラが起こってしまう可能性があります。
屋上・ベランダ部分は特に日当たりや雨水が直接当たってしまう部分になるため、下地の痛みが大きく出てしまっているケースが多いです。そのため高圧洗浄作業を行い、汚れやコケなどをしっかりと洗い流していくとともに、施工を行う前に床面にどのような痛みが出てしまっているかをしっかりと見定めていきます。
ヒビや亀裂が入ってしまっている部分にはコーキングを用いてしっかりと埋めていき、表面の塗膜が傷んでしまっている部分は旧塗膜をはがしていくことで下地を綺麗に整えていきます。
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02くまなく丁寧な防水層塗布
ベランダ・屋上部分の防水工事において、防水層を作っていくことが重要になってきます。この工程を行うことでお住まいを雨漏り等から防ぎ、長くいい状態で守っていくことにつながります。
防水方法はお住まいの形状や状態によってさまざまな種類がありますが、どの工程においてもくまなく綺麗に防水塗装を施していきます。このタイミングで塗り残し等があると、その部分から水が侵入してくる可能性があるため室外機の裏や、細かい部分も丁寧に塗りもれなく塗装していきます。特にウレタン防水工事などはつなぎ目がなく、どんな形状のお住まいでも継ぎ目なく綺麗に仕上げることができるため、職人の技術と経験を用いて丁寧に施工していきます。
基本的にウレタン防水工事であれば2回塗りで防水層を作っていくことでしっかりと防水効果を担保していきます。トップコートで隠れてしまう部分ではありますがそういう部分こそ丁寧に行っていきます。
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03美観・耐久性を意識したトップコート塗布
ベランダ・屋上防水工事の最後に行う工程はトップコート(表面部分で防水層を覆い隠す塗装)を行っていく施工方法になります。
この作業は直接防水性に影響してくるわけではないですが、耐久性と美観に大きく影響してくる工程となるため、非常に重要な工程となります、そのため弊社でも特に気を使いながら仕上げていく工程となります。
基本的にウレタン防水工事で使用されるウレタン塗料の防水層は水に強い性質をもっておりますが、紫外線に対して非常に弱い性質を持っています。そのため表面を紫外線に強いトップコートで覆い隠すことで耐久性を担保していく必要があります。塗り漏れがあるとその部分から紫外線の影響で一気に劣化してしまい、剥離等にもつながってくる可能性があるため、この工程も隅々まで丁寧に行っていく必要があります。
また、一番上にくる塗装工事になるため、直接美観に影響してくる工程となります。下の防水層が完全に見えなくなる工程となりますので、特に職人の技術が求められてくる工程となります。弊社でも時間をかけて丁寧に行っていく工程となります。ただ、なかにはこの工程だけに力を入れて下の防水層を怠る業者もあるため、注意が必要な工程にもなります。