【徹底解説】サイディングボードのメリット・デメリット
現場での活用法から耐久性まで

INDEX目次

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住宅の外壁を選ぶ際、サイディングボードは人気の高い選択肢です。
設置しやすくメンテナンスが楽なうえ、デザイン性にも優れているサイディングボードですが、一方で長期耐久性やコスト面での課題も指摘されます。

サイディングボードには、窯業系、金属系、木質系、樹脂系などさまざまな種類があり、特徴や適した用途が異なります。
例えば、メンテナンス性に優れる反面、価格が高めの金属系と、価格は安いものの耐久年数が短い樹脂系などです。

本記事では、サイディングボードのメリットとデメリットを詳しく解説します。
外壁材としてサイディングボードを検討している方にとって、種類選びや施工法、メンテナンスなど、サイディングボードを上手に活用するための参考情報となるでしょう。ぜひ最後までご覧ください。

 

 

01 サイディングボードとの出会い-基本知識と種類

1-1. サイディングボードとは?

サイディングボードとは、外壁に使用する板状の建材です。金属板や樹脂板などの薄い板を使った外壁材で、デザイン性や耐久性に優れています。

1-2. サイディングボードの種類と特徴:窯業系、金属系、木質系、樹脂系

サイディングボードには、窯業系、金属系、木質系、樹脂系の4つの種類があります。
窯業系は耐久性に優れ、メンテナンスが容易な反面、重量があるのが特徴です。金属系は軽量で加工しやすい一方、錆びやすさが欠点です。木質系は自然な雰囲気ですが、耐久性が低いデメリットがあります。樹脂系は軽量で色彩が豊富な利点がありつつ、耐久性や強度に劣る場合がある点に注意が必要です。
建物の用途や場所、デザイン性とコストのバランスなどを考慮し、適切なサイディングボードを選ぶことが大切です。

 

 

02 サイディングボードの選び方と施工法

2-1. サイディングボードを選ぶポイント:デザイン、色、価格、耐久性

サイディングボードを選ぶ際のポイントとして、デザイン性、色合いの豊富さ、価格帯の幅、耐久性能などが挙げられます。
例えば、デザイン性では、板状や石目調など模様の種類が豊富な製品を選ぶことができます。また、色合いも数百色から選択でき、個性的な外観を実現できるでしょう。価格帯も製品によって幅があり、予算に合わせて選ぶことが可能です。そして何より、耐久性能が高く、メンテナンス性に優れた製品を選ぶことが大切です。こうした観点を総合的に判断し、自分のニーズに合ったサイディングボードを選ぶことをおすすめします。

2-2. サイディングボードの施工例:手順と工程

サイディングボードの施工例として、まずは外壁の下地処理が大切です。古い塗料や汚れを高圧洗浄機で取り除き、必要に応じて旧塗膜を剥がします。次に、ボードの取り付け場所を確認し、水平・垂直に配慮してビスやネジで固定します。ジョイント部のシーリングも忘れずに行います。こうした基本的な手順を踏まえれば、丈夫で美しい外壁が完成します。施工後のメンテナンスも大切です。

2-3. 自身で施工するための具体的な取り扱い方法と注意点

サイディングボードを自分で施工する際は、まず取扱説明書をよく読み、必要な工具や資材を揃えることが大切です。壁面の状態を確認し、必要に応じて下地処理を行います。取り付ける際は、まっすぐに張るように気をつけ、適切な間隔でビス止めします。雨や強風にさらされる場所では、防水処理をしっかり行う必要があります。作業中は足場をしっかり設置し、安全に注意しながら行うことが重要です。

 

 

03 サイディングボードのメンテナンスとアフターケア

3-1. サイディングボードの塗装時期と費用

サイディングボードの塗装は、5~8年程度で塗り替えが必要です。塗装費用は、サイディングボードの種類や面積によって異なりますが、一般的には1坪当たり1,500円~3,000円程度かかります。塗装時期を逃すとサビやカビの発生で見た目を損ねたり、早期の劣化につながるので、定期的なメンテナンスが重要です。塗装業者に依頼する際は、施工実績や保証制度を確認することをおすすめします。

3-2. サイディングボードの補修方法と注意点

サイディングボードの補修方法としては、塗装の剥がれやひび割れが発生した部分をサンダーなどで表面処理した後、専用の塗料で補修塗装する方法が一般的です。補修箇所が局所的であれば比較的簡単に対応できますが、劣化が広範囲に及んでいるケースでは全体の塗り替えが必要となる場合があります。補修作業時には周囲への養生を確実に行う必要があります。また、補修後の塗膜の乾燥不足に注意が必要で、十分な乾燥を待たずに重ね塗りを行うと、塗膜の剥離原因となります。

3-3. 適切な保障・アフターケア情報

サイディングボードを施工した後のアフターケアは大切です。塗装の剥がれやひび割れが生じた場合は速やかに補修する必要があります。メーカー保証期間内であれば無償で対応してくれるケースも多いです。保証期間外でも有償で修繕対応してくれるメーカーもあります。サイディングボードの寿命を延ばすためにも、定期的なメンテナンスと適切なアフターケアが欠かせません。

 

 

04 サイディングボードを最大限に活用するための情報

4-1. ホームセンターやオンラインでのサイディングボードの購入方法

ホームセンターやオンラインショップでサイディングボードを購入する際は、まず外壁の寸法を正確に測ることが大切です。寸法に合わせて発注することで、無駄な切断作業を防ぐことができます。オンラインショップの場合は、配送料や返品にかかる費用も確認しましょう。実際に店頭で確認できるメリットもあるので、利用シーンに合わせて選択します。

4-2. DIYでのサイディングボードの穴あけやビス留め等の具体的な方法

サイディングボードをDIYで取り付ける際、穴あけやビス留めなどが必要です。電動ドリルで穴をあける際は、板の端から2cm以上離れた位置で行うことが大切です。ビス留めの際も、ビスの先端が板の裏面から突き抜けないよう注意しましょう。また、木質系の場合、予め穴をあけておくことが不可欠です。作業後の端材の処理方法として、リサイクル可能なものは分別して廃棄することをおすすめします。